世界最古の自動車メーカーとして知られるフランスのプジョー。自動車以外にもロードバイクやコーヒーミルといったブランドがある。しかし、残念なことに日本での知名度はある時代までマニアの中のマニア的な好事家趣味のオーナーが多かった。そして日本での知名度をグン! とあげたのは1983年登場の205に違いない。
プジョーとピニンファリーナの合作デザインはハッチバックのオーソソックスなスタイリングを示し、カブリオレもラインナップ。後者はピンファリーナが製作したためそのエンブレムが入る。
またこの頃、ラリーでも205をベースにしたT16が世界ラリー選手権のグループBカテゴリーで大活躍。世界中で大ヒットしたモデルだ。
ちなみにこの205T16はラリーのホモロゲショーンを満たすために市販車も存在し、日本でも数台がある。
余談で恐縮だが筆者が免許取り立ての頃、初めて運転した輸入車がプジョーのミドルセダン、405でその直進安定性と出来のいいシート、取り回しの良さには感動した記憶がある。なお初のサーキットもこのクルマだったが下り坂でアクセルを踏む、という考えがその当時はまったくなくラップタイムはちびサーキットとはいえシトロエンの2CVとほぼ同じだった暗い歴史もある。
さて。閑話休題である。そんなこんなでプジョーの知名度を次にあげたのは、1998年のリュックベッソン監督の映画「TAXi」シリーズに登場する406だ。
映画の「2」での速度取り締まりのシーンで306km/hを記録した際に「あれは306でなくて406ですよ」という警察官のコメントはマニアに刺さったはず。306も日本でヒットしたモデルだ。
さらに時代は進んで2007年。ブランド初のSUV、4007が発表された。これ以降3桁の数字はハッチバックやセダンに使われ、4桁の数字はSUVモデルに使われるように。4007は三菱のアウトランダーをベースに開発され、ジツは日本の岡山県で製作された。
なおプジョーの車名に使われる3桁の数字の中央は「0」が入るがその昔、ポルシェが開発コード901のまま車名に使おうとしていた時にストップをかけたのがプジョーで901から今も続く911に変わったのはこのためだ。
そしてプジョーは新時代に合わせブランドのロゴを一新、立ち上がるライオンからライオンの頭で飾られた紋章になった。現ラインナップの高級化路線を象徴するエレガントなデザインに。
確かにヨーロッパの貴族のお屋敷にありそうな雰囲気で、老舗ブランドここにあり! と感じてしまうかも。そんなプジョーの販売がSUVやハッチバックを中心に好調という。
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