多くの企業でテレワークが導入され、今や会議や打ち合わせがリモートで行なわれることも一般的に。ライターである私自身もリモート取材が増えたのだが、その際ずっと気になることがあった。それが、「眼鏡のレンズの反射」である。
パソコンの画面に映る自分を見ると、部屋の照明がレンズに反射していたりする。リングライトを使ったときには、輪っか状の光がくっきりとレンズに写り込むことも……。
じつは、そんなストレスを解消してくれるレンズが今年1月に登場していた。それが、レンズメーカー東海光学の「ノンリフレクションコート(NRC)」だ。
同社WEBサイトによると、同製品は「人の眼が感じる波長を考慮し、さらにコーティングの反射を抑えることで、従来品と比較して視感度反射率を約1/4に低減。世界に類を見ない視感度反射率約0.19%を実現している」という。
少々言い回しが難しいが、つまりは従来反射防止のために使われてきたマルチコートよりも、反射が抑えられるコーティングだということ。百聞は一見に如かずということで、このレンズを試してみることにした。
反射が抑えられ、目元がきれいに見える!
まずは丸レンズの状態で見てみよう。パっと見は、通常のクリアレンズと変わらない。
だが、同社従来品のマルチコート(反射防止コート)のレンズと映り込みの比較をしてみると……。
左がNRC、右が同社従来品のマルチコートレンズ。
左のNRCは映り込みが淡いのに比べ、右のマルチコートは窓の外の風景がしっかり映り込んでしまっている。次に、NRCを眼鏡店でフレームにセットしてもらい自撮りをしてみた。
左がNRC、右がマルチコート(大手眼鏡チェーンで作ったダテ眼鏡に標準搭載のレンズ)。
右は目元にグリーンの反射があるのに比べ、左のNRCは反射がぐっと抑えられ、レンズの存在を感じさせない。目元が格段にスッキリと見え、ここまで見た目の印象が変わるのかと驚かされる。さらにわかりやすい比較ができるようにと、今度はあえてリングライトを真正面から当ててみた。
左がNRC、右がマルチコート。
こちらの違いは、一目瞭然! どちらも光の映り込みはあるが、NRCのほうは目元が隠れない程度に抑えられている。これはWEB会議のときはもちろん、YouTuberなど動画の配信時にリングライトを使用している人にも向くと言えるだろう。
ブルーライトカット効果がある専用カラーも
ちなみに、このNRCはブルーライトを約13%カットする専用オリジナルカラーのデジタルフィルターローズ(DFR)、デジタルフィルターグレー(DFG)も展開している。ほぼ無色に見えるような肌馴染みの良い淡いカラーなので、オンビジネスでも使いやすい。
左のグラフのPGCとは、従来品のマルチコート。右の写真はデジタルフィルターグレーを使用。
着用写真を見ても、レンズのカラーは気にならない。ブルーライトカットレンズというと、その性質上レンズの黄色味やギラつきが気になるものが多かったが、こちらも反射はしっかり抑えられている。
左がNRCデジタルフィルターローズ、右が同社従来品のブルーライトカットレンズ。
ブルーライトを効果的にカットし、さらにWEB会議での画面写りもよくなるとあり、リモートワークにも最適なレンズだと言えるだろう。
このNRCは度付き・度無しはもちろん、単焦点や遠近両用など様々なレンズにオプションとして付けることが可能だ。また、超撥水、超防キズ、静電気防止機能も付いているので、毎日の手入れが簡単になるというメリットもある。
WEB会議はもちろん、最近ではSNSへの投稿など日ごろから写真を撮られる機会も増えている。きれいに写りたいとき、自分の表情をしっかり伝えたいときなど、このレンズは有効だ。買い替えを考えている人は、ぜひ選択肢のひとつにしてはいかがだろう。
東海光学 ノンリフレクションコート(NRC)https://www.tokaiopt.jp/product/nrc/
東海光学 お客様相談室 0564-27-3050