DIYスピーカーのビフォアアフター

こんにちわ。オーディオとビールには目がないヘンシューチョーです。

さて今回はモノ・マガジン4-16情報号(4月2日発売)「パワーアップ! 自転車読本」にて掲載したフォステクスのスピーカーキット(モノ・マガジン4-16情報号・92-93ページ参照)のモノマガ流カスタムのその後と、サウンドレポートをお届けしたいと思います。

まずキットの概要を。日本が誇るスピーカーユニットメーカー「フォステクス」ではスピーカーボックス(これをエンクロージャーと言う)とユニットを選んで装着する簡単DIYスピーカー「かんすぴ」を展開しています。これがイエナカ需要もあり大変好調なのですが、この中から、バックロードホーンという形式のボックスと、直径10センチのフルレンジユニットを選び、組み立てたのが本記事です。ステレオですのでペア構成ですから、片方はオリジナル通りの素組、もう片方は好きにイジろうと目論みました。イメージは無線機、軍モノ、業務用といった塩梅。

そうして完成したのがこれです。

DIYスピーカーのビフォアアフター

本体はマットネイビー(チョークボード塗料)を塗り、両サイドの四方には鋲打ち、バッフル板(ユニットを取り付けている板)には同じくネイビーのレザーを貼ってこれまた細かく飾り釘を打ちしました。ちょっと「なんじゃこりゃ!?」ですけど、まあ作った本人大満足という、これDIYの基本ですね(笑)

バッフル面の鋲は1センチ刻みで打ちました。飾り釘の位置が曲がっているのはご愛敬。
レザーは両面テープで仮止めしてから釘を打ちました。

DIYスピーカーのビフォアアフター

側面にはまたビミョーな仕込みをしています。というのも本製品は軍モノ通信機器という設定ですので、まず側面に軍モノっぽいステンシルでアルファベットを吹きまして、その上であえて塗りつぶすことで「ああ、この機材は所属部隊が変更になったのか……」という演出ですね。細かすぎる妄想です。

DIYスピーカーのビフォアアフター

うっすらアルファベットが浮き出しているの、見えますね?

というわけでオリジナルとごたいめーん。

DIYスピーカーのビフォアアフター

左のオリジナルはやっぱり、リビングに置いても書斎でも、なじみますよね。右のカスタムは……「これは一体どこに置くんでしょう?」「なんということでしょう?」という感じです。繰り返しますが、DIYのゴールは自己満足ですので、これでいいのだ!! と言い張ります。

さてバックロードホーンスピーカーのサウンドについてです。

歯切れのいい低音を伴うアツイ音といえましょう。細い管からアサガオ形状にサウンドを放射する管楽器など同様、ユニット背後から細い音道を通過し、開口部で音を一気に放射するバックロードホーン形式ですので、歯切れがイイのは当然。ただ元となるユニットは小ぶりな10㎝のフルレンジですので、低音から高音までよどみなくフラットに出るというよりは、人の歌声やアコースティック弦楽器などが非常によく歌うという印象ですね。その意味では、ジャズやクラシック(特に室内楽や独奏)、あるいはフォーク、ボサノヴァなどに向いていると思います。

音楽が好きだ! というのみならずその最終的な出口=スピーカーを作ってみる。しかも好みのデザインで、というのはこれは実にモノマガ人的性癖だと思います。

みなさんも、オレ色スピーカーをクリエイトしてみませんか。

今回使用したスピーカーボックス「P1000-BH」価格8470円(1本)/ユニット「FE103NV」価格7480円(1本)。

問フォステクス ☎042-545-6111

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  • 元・モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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