【グラマラスすぎるデザインと性能 #2】トヨタ GR ヤリスRZ ハイパフォーマンス


 というわけで、GRヤリスのコンペティションなスタイリングにニヤニヤが止まらない筆者。やっぱりスポーツカー(モデル)はいいなァ、と永遠の若大将加山雄三氏のごとく鼻をかきながら運転席へ。

GRヤリスのインテリアカラーはブラックのみだが、そこに広がるのは通常ヤリスと同じデザインのインパネ。試乗車はプレミアムスポーツシートが装着。これはRZ ハイパフォーマンス専用だ。

このシートならサンデージムカーナくらいはそのままいけそうなくらい秀逸。シートの話で後席も触れておくのだが、通常モデルの3人がけと違い、2人がけ。しかも大人の長時間は間違いなく厳しい。チャイルドシートスペースか荷物を置くのがベストだと思う。

そのせいか荷室は広く使いやすい。しかも荷室床面の下には熱や重量配分の結果ここに収まることにバッテリーさんがいるし、その隣にはインタークーラーを冷やすためのウォータースプレーのタンクが鎮座する。

ということは後席はいらない? 後席の背もたれは実用的に倒しやすかったし、座面も取り外しがしやすそうだった……。つまり日曜には後席の座面を外して4点式以上のハーネスをつけて、荷室には予備のタイヤを載せちゃえってことなのか!!! と一人盛り上がる筆者。ちなみに後席を倒して荷室を目一杯使うとクルマが履いている225/40R18サイズのタイヤが4本入るという……。コクピットに話は戻る。メーターは指針式で見やすい。タコメーターは7000rpmからレッドゾーンで速度計は280km/h表示。筆者のような老体だとデジタル式よりも大きな指針式の方が見やすいし、目の疲れが少なくて済む。

 一通りコクピットドリルをし、視線をサイドブレーキ付近に向けると、

Developed For FIA World Rally Championshipの文字が。ムムムっ、なんて憎い演出なんだ、おそらくオーナーになったあかつきには乗るたびにちょっとした特別感を感じられることだろう。こんなスッテカーで喜ぶな、とツッこまれそーだがワクワク感って結構大事だと思うのですが如何でしょう? いい加減に走り出さなくてはイケナイ。スターターボタンを押してエンジン始動。前評判や予備知識が邪魔をしてか思ったよりも静かに感じる。早朝の住宅街でも大丈夫なくらい。GRヤリスの目玉の一つがこの3気筒ターボエンジン。

1618ccの排気量から272PS、370Nmのスペックを誇るのだから、昔の表現でいうカリカリチューンもいいところだ。そんなカリカリチューンのエンジンのクルマで渋滞の都内を走って高速に乗ったりちょっとしたクネクネ道を走らなくてはならないのか! しかも3ペダルのMTで。
どうなる俺? 頑張れオレ!

走りの話は次回


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  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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