近年よく聞く「マインドフルネス」。ああ~、なんか瞑想とかよくわかんないけど流行ってるあれね…!と思ったあなた。いやいや、メンタルを安定させることはスポーツ選手をはじめ、仕事、プライベートにとっても必要不可欠。
昔は存在しなかった数々のストレスにさらされている現代人こそ、ストレスケアに役立つ様々な情報を共に学んでいこう!というコーナーである。
実は自分も繊細でストレスを感じやすいかも!?
「私はストレスなんて感じていない!」「仕事大好き!」と思っているあなたも要注意。
最近書籍でも話題になっている「繊細さん(HSP)」は全人口の15~20%、約5人に1人はいると言われ、隠れ繊細さんも数多い。知らず知らず、ストレスをため込んで不安症や鬱にならないためにも、メンタルケアについて学ぶべきなのである。
※HSP:視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かな特性を持った人
今回学んだマインドフルネスの本はこちら!
今回拝見させて頂いたのは、メンタリストDaiGoさんの「自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス」。瞑想などに入る前に、まずは「不安」や「ストレス」の本質、科学的な見解、研究例など知りたかったのでベストブックでした。わかりやすく実践的なアドバイスに加え、DaiGoさんの実体験を交えてわかりやすく解説。今回はオーディオブックで散歩しながら拝聴してみました。
■商品情報
品名:『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』
価格:1,540円(単行本) / 1,260円(Kindle版) / 3,000円(Audible版)
商品リンク:単行本 Kindle版 Audible版
本を読んで納得!目からうろこアドバイス
・不安がもたらすいい効果
「不安」の正体は、きちんと準備したり、失敗しないよう、細かく注意を向けるための機能。だから、生きていく上で必要不可欠で、悪いものではない。ストレスや不安をモチベーションに変換し、不安を感じているということは挑戦して、前に進んでるということ。不安は怖いものではないと理解することが大切。
また、それでも不安を感じるという人は、脳に負荷をかけるとメンタルが強くなるというデータがある。難しい問題をとく、記憶力を使うことをする、難しい本を読むなど、筋トレのように脳に負荷をかけることでメンタルは鍛えられるので、レッツトライ!
・人間の脳は簡単に変わる!
不安や鬱を解消するセラピーは多数あるが、弱点として期間が長いという点がある。
そこでハーバード大学が行ったプログラムは、忙しい人でも、若者にもできるように、短時間で変われる方法を検証。
日常生活に支障が出ている症状の重い若者、96人を対象に「パーソナリティーチェンジ」というプログラムを実施。脳は環境で変わり、人格も行動で変わるという話を30分間聞くという簡単なものだ。
セラピーというよりも、心理的作用や、脳科学などを説明する授業のようなもので、その1回のセッション後、3カ月後、半年後、9か月後、1年後と4回心理テストを行い、家族や身の周りの第三者的にもアンケートを集計。自他ともに鬱傾向が33%改善したという、驚くべき効果を発揮。
つまり「今年こそ変わる!」と言い聞かせるヒマがあるなら、心理的作用や、脳科学的などをしっかり勉強した方がいいのだ。
・弱点の裏側にあるメリットを活かす
感情やメンタルをコントロールするにあたって、大変重要だと感じたのは「自分を客観的に理解すること」。凹みやすく、鬱になりやすい人はネガティブなことを反芻しがち。しかし、それは悪いことではない。自分の弱点がわかれば改善策だって見つけられる。
ポジティブでも間違いを反省しない、気付かないなら、むしろ成長もしないし最悪だ。自分のネガティブな面を受け入れて、上手に使う方法を知っていれば前向きになれる。
例えば「不安症」は「注意力が高い」に言い換え、「鬱になりやすい」は「物事の分析力が高い」。「新しいことに挑戦が苦手」なら「継続力、忍耐力がある」という風に。弱点じゃなく裏側の強みを認識して伸ばしていこう。これは前向きになれるので、筆者もガンガンやっていこうと決意!
・サイコパスに学ぶべきマインド
筆者が特に印象的だったのはサイコパスとお坊さんの脳には共通点があるということ!
社会で役立つサイコパスの特質を「ファンクショナルサイコパス」といい、そのマインドや考え方には学ぶべきところがある。そしてそのマインドは瞑想など努力で身につくというのだ!
【サイコパスとお坊さんの共通点】
・ポジティブ感が強い
・不安感が少ない
・集中力が高い
・成果・報酬志向型
特筆するべきはは「感情と行動を分離して考えられること」。サイコパスは共感性が低いため、他人の感情を踏み躙ると思われているが、実は自
分の感情も踏み躙れるという。つまり感情に左右されず、客観的に見るメタ認知能力が高い。
例えば「お腹がすいた→食べる」という一連の動作は、一般的には当たり前に思えるが、「お腹がすいた=感情」「食べる=行動」で、全く違うものだとサイコパスは生まれながらに知っている。
だから感情に左右されず、合理的で有益な行動ができ、上司や部下にブ千切れるなどの感情で失敗することがないのだ。この「感情と行動を分離して考えられること」は瞑想で集中力やメタ認知能力を鍛えることで、向上するとのことなので筆者も是非実践していきたい!
・自然の中を歩く!身体を鍛える!
すごく手軽で実践しやすい!と思ったのが散歩。森や森林を歩くだけで反芻思考が止まり、悩んだり、くよくよした気分が減る、うつ病改善したという論文や、観葉植物を置くだけで疲労、頭痛軽減、肌の乾燥が改善、デスクに切り花やグリーンがあると15%もいいアイディアが生まれるというデータもあるそう。
森だけじゃなく、人工的な公園や街路樹でも効果があるので通勤中などもおすすめだ。
また、身体を鍛えるのが最も自己肯定感を簡単に上げる方法でもある。自分の行動で身体が変わっていくので、最も成果が見えやすく自信に繋がりやすい。
自信がない人、自尊心が低い人は鬱になりやすいという統計もあるのでメンタルのためにも鍛えて損なし。筆者も現在散歩という名のウォーキングを継続中だが、身体が鍛えられているかは置いといて、継続していることを、褒めてあげるスタンスで続けていきたい…!
終わりに
いかがでしたか?もっとたくさんの役立つ考え方や実践し方など本には紹介されていましたが、今回は筆者が特に「面白いな」「実践してみたいな」と思える点にフォーカスしてみました。次はより実践的な「瞑想」や、心が癒されるグリーンや観葉植物などについても学んで行きたいと思いますので、暖かい目でご覧いただけると幸いです。