コロナ禍で、マスクが欠かせなくなった昨今。サングラスで目元まで隠れてしまうと、少々威圧感が出てしまうことも。そこで取り入れたいのが、濃度が薄いカラーレンズを搭載したサングラスだ。『MODE OPTIQUE』最新号でも特集しているが、今回は薄色サングラスを常用している眼鏡ライターが、実体験に基づきその魅力を紹介しよう。
サングラスというと、少々硬派な印象をお持ちの方も多いだろう。とはいえ、レンズカラーが薄くなるだけで、その見た目はぐっと柔らかな印象に。目元が透けるので、相手に与える印象もソフトに。マスク使用時でも威圧感が抑えられる。
じつは数年前より眼鏡業界では薄色サングラスがトレンドになっていたこともあり、現在はバリエーションも豊富だ。トレンドゆえ、お洒落に見えるというメリットも。自分の手持ちのフレームに好きなカラー&濃度のレンズを入れることもできるし、度付きでも作ることができる。
「薄い色だと紫外線カットの効果が落ちるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、レンズ濃度は紫外線カットの性能に影響を及ぼすものではないため、その点は心配いらない。その代わり、必ず「UV400」や「紫外線透過率1.0%以下」などと記載があるものを選ぶようにしよう。眩しさについては濃いレンズのほうが抑えられるが、じつは暗くなり過ぎないからこそのメリットもあるのだ。
それは、屋内に入ったり、夜になっても掛けっぱなしで問題がないという点。屋内⇄屋外を行き来するようなときも、いちいち掛け外しをする手間がなく、外して紛失したりする恐れもないわけだ。
筆者は、カラー濃度25%のブルーのレンズと、35%のグリーンのレンズを度付きにして朝から晩まで家でも外でも常用している。陽射しだけでなく、スマホやパソコンの画面の眩しさも和らぐので快適だ。濃度35%のグリーンでも夕方~夜間の見え方に支障は感じない(夜間の運転時はカラー・濃度によっては不適合なのでお店に相談を)。
この通り、普段のスタイリングにも自然にハマる。スポーツやアウトドアには色の濃いサングラスが向くが、街使いメインなら、薄色サングラスは本当におすすめだ。まだしばらく続くであろう、マスクありきの生活。目元のスタイリングを楽しみながら、前向きに乗り切っていきたい。