「フランス パティスリーウィーク2021」は、今年10周年を迎える、日本最大級のレストランイベント「フランス レストランウィーク」の姉妹イベント。今年が初の開催となります。そんな記念すべき第1回目のテーマは「パリ・ブレスト」。一般的にはシュー生地をリング状に絞り、焼き上げたものを横にスライスして、プラリネを加えたアーモンド風味のバタークリームをサンドしています。
1891年に開催されたパリと、フランス西部の街・ブレストを往復する自動車ロードレースを記念して作られたといわれる伝統的なお菓子。生地がリング状なのは、自転車の車輪の形から発想を得たといわれています。上部に粉砂糖を振り、アーモンドスライスをトッピングしているのが昔ながらのパリ・ブレスト。スイーツ好きはもちろんですが、あまり詳しくない人でも一度は目にしたことがあるかもしれませんね。
オリンピックイヤーが初開催ということもあり、オリンピック種目でもある自転車ロードレースにちなみ、また、次回のオリンピック開催地がパリということから、パリと東京、2つのオリンピック開催地を繋ぐ架け橋になることを願って決まったそう。テーマは「パリ・トーキョー」で、関東52店舗がそれぞれの思いを込めたパリ・ブレストは提供します。
“パリ・ブレスト”とひと口に言っても、それぞれの店舗によって見た目の色や形、大きさ、味など、かなり多彩なラインナップ。伝統的なスイーツでありながら、同じようなものはひとつもありません。
例えば、「パティスリーカメリア銀座」のパティシエ遠藤泰介氏が作るのは、「パリブレストノワゼットエラブル」。遠藤氏いわく「ヘーゼルナッツのプラリネの美味しさを、テクスチャーの違いで感じていただきたく、クリームはマスカルポーネのコクとエラブルの香りでよりナッツを引き立たせています」とのこと。生地でサンドした部分も「クレームマスカルポーネエラブル」、「キャラメルエラブル」、「クレームプラリネ」、「プラリネノワゼットクリスティアン」が層を成していて、食感と味を多層で感じられます。
ほかにも「トシヨロイヅカ」の鎧塚俊彦氏、「アディクト オ シュクル」の石井秀美氏、「パティスリー サロン・ドゥ・テ・アミティエ 神楽坂」の三谷智恵氏らも参加し、このイベントのために考えられた“作品”を提供します。また、レストラン「ピエール・ガニェール」のルーカス・デュマルスキ氏や、「ベージュ アラン・デュカス 東京」のドゥグラス・オベルソン氏ら話題のシェフも参加。ドゥグラス・オベルソン氏は、千葉県八街市の落花生を使ったパリ・ブレストを提供します。
また、期間中、フォトコンテストも開催。「パリ・トーキョー」の商品を注文し、撮影した画像をインスタグラム公式アカウント「@france_patisserie_week」をフォロー後、ハッシュタグ「#フランスパティスリーウィーク」を付けて、スイーツやお店の説明などを入れて投稿すればOK。後日、6作品が優秀賞に選ばれ、都内で開催される洋菓子料理教室に招待してくれるそうです。お菓子作りが好きな人やスイーツ好きの人はチャレンジしてみるのもいいかも。
「パリ・ブレスト」とひと言に言っても、本当に見た目も味も様々で、こんなにも多彩に広がりを見せるのには驚きます。洋菓子の名前は難しくてわからないという人は、何も考えず味わってしまえばいいんです。ほとんどの商品がこの期間限定での販売なので、ぜひ味わってみてください。
・参加52店舗一覧: https://www.francepatisserieweek.com/pastryshops
・イベント公式サイト : https://www.francepatisserieweek.com
・公式Instagram : https://www.instagram.com/france_patisserie_week