イヤフォンなのに耳を塞がない!? 完全ワイヤレスイヤフォンambie


 イヤフォンといえば、インナーイヤー型やカナル型を想像する人がほとんどだろう。ただ、音が聞こえるなら必ずしもイヤフォンを外耳孔に密着させたり、イヤーピースを外耳に突っ込む必要もない。「ambie」は、耳たぶより上の耳介あたりを挟み、耳を塞がないイヤフォンだ。それが完全ワイヤレス化して登場。現在、ambie公式サイトより先行予約受付中、8月下旬以降発送される。色はホワイト、ブラック、クラウドグレイの3色で、価格は1万5000円(税込)。

耳を塞がないことを魅力的に感じるなら

 耳を塞がないため、一般的なイヤフォンと比べて、車両の接近音などの環境音が各段に聞き取りやすくなる。イヤフォンからの音に集中するというより、活動しながら音声も聞きたいというユーザーにとって、より安全なイヤフォンということだ。なので、従来のイヤフォンを使っているときにアナウンスや環境音を聞くためにはイヤフォンを取り外す必要があったが、ambieであれば取り外す必要がない(もちろん、周囲の音をしっかり聞くにはambieからの音量を小さくしたり、再生を止めることは必要になる)。


 環境音を聞きながら音楽なども、と考えるとアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したイヤフォンでアンビエントモードを使う方法もあるが、非常に高価なのが問題だ。しかし、ambieなら1万5000円と手が届く価格だ。

 気になるのは音漏れだ。音が出るイヤフォン先端を耳から離すので、インナーイヤー型よりも音漏れが心配になるが、そこは独自の特殊構造により音漏れを抑えることに成功したとする。ソニーの音響技術を活かした高感度ドライバーユニットを搭載し、クリアで本格的な臨場感のあるサウンドを実現しているという。

 大量の耳の寸法データを元に形状を設計。多様な硬度のシリコンを組み合わせて柔らかな装着感を実現、付け心地にも配慮している。重量も4.2gで、AppleのAirPodsの4.0gとそう変わらない軽量さを実現している。連続再生時間は1充電あたり約6時間。Bluetooth 5.2対応。対応音声コーデックは現在のところSBC、AACの2つだが、他追加対応中とのこと。続報を待ちたい。通話も可能。IPX5の防水性能を持つ。

 付け心地や使い勝手、音質に不安があり1万5000円はいきなり払えない……という人には、有線タイプ(6050円で発売中)もあるので、そちらを試し、気に入ったなら完全ワイヤレスを検討するのもアリ。耳を塞がないという点を魅力的に感じる人にはぜひ試してほしい一品だ。

  • デジタルガジェット&家電ライター。大学在学中に男性ファッション誌でライターデビューした後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。家電のテストと撮影のための空間、家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。モノ系以外にビジネス記事やインタビューなども手掛ける。執筆以外に企業のコンサルティングやアドバイザーなども。
  • https://community.camp-fire.jp/projects/view/208602

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