やっぱりクルマ、欲しいぞ!「ダイハツ/タント(グレードX)」


密を避ける意味でクルマや自転車での移動が注目されています。「ひとたび手放したがやはり必要だ」と痛感した人も多いでしょう。そこで編集長、クルマを所有すること、その意義を感じるべくドライブを計画しました。

「とりあえずクルマ!」という人の選択として手頃なのが軽自動車です。維持費の安さや取り回しがよく運転しやすいこと、燃費もよいこと、そして車両価格も手ごろなことが「とりあえず一台」という気持ちの最適解なんです。

そして「一台」で様々な用事を済ますならやっぱりボックス型がいい。昔の人はいいことを言いました。大は小を兼ねる。そこで編集長が目を付けたのがダイハツの名車「タント」。いわゆる「スーパーハイトワゴン」の元祖にして、背高ノッポの軽自動車の出発点、それがタントなのです。

今回の相棒はタントのXグレード。車両本体の税込み総額は149万500円(2WD)。ツートンカラーとかETC車載機とかナビとかはオプション扱いになります。ノンターボ仕様です。

家族サービスも兼ねて一家3人で試乗しました。まず車内の広さに驚かされます! タント最大の特長「ミラクルオープンドア」は特に子供の乗せおろし時など快適この上なく、むろんオトナの乗降もラクラクです。前座席がダッシュボードまでベタでスライドしますから、乗降スペースはもう最大限と言っていいほど。また前ドアもほぼ90度まで開きますので、これまた乗り降りスムーズです。さらにさらに、運転席は540㎜も後ろに下がるため、子供を後席に乗せたあと降車することなく運転席に移動できて、これまたヒジョーに便利(雨の日とかゼッタイ嬉しい!)。

運転席に座って感じるのは、天井が広く快適であること。そしてシートも比較的高い位置ゆえ乗降時に腰をかがめなくても良いのでラクなことです。加えて、いろいろな操作に手が届きやすいのも、サイズ規格がある軽自動車ならではのメリットといえましょう。あっちこっちの収納スペースも使い勝手最高です。

とにかく暑いのでどこか涼しいところへ、ということで八ヶ岳を目的地にしました。宿の標高は1400メートル。かなり以前ですが、ノンターボ軽自動車で日光のいろは坂に行った際はエンジンがかなり辛そうだった(ブンブン唸っても、スピードがのらない感じ)ので今回も覚悟していたのですが、いやいやなんてことない、ストレスなく登ってくれました。エンジンは各社横並びの660㏄規格ですから、オートマチックのミッションや燃料噴射の設定が絶妙なのでしょう。「もっとパワフルに、もっと機敏に!」というアナタのためにはターボ仕様もご用意しております。ちなみに今回の走行距離は約435㎞、燃費は約20㎞/ℓでした。高速あり、登坂あり、エアコン100%ガンガン使用で、こりゃ優秀です!

目的が「三密を避けるため」であっても、ひとたび持てばいろいろとアソビに乗り出したくなる。あるいは新しいアソビをはじめたくなる、それがクルマです。いま手元にクルマがない皆さんも、もしもピアノが~ではなく、もしもクルマを持ったなら~とイメージしてみませんか? いつものスーパーより向こうの話題のモールへ、電車では間に合わない朝日を楽しみに、ネットオークションで落札した家具を引き取りに(送料浮かしちゃえ!)、などなどなど。

とりあえず軽、これでイイと思います。走る、曲がる、止まる、安全に目的地に向かう。それは軽自動車でも普通車でも同じ……むろんドライブの想い出も。

さてみなさん「タントでた~んと楽しんでみよう!」って気になっていただけましたか? え、ワタシ? もちろんその気マンタンですよ。ただ「タフトもいいな~」とか「変化球的だけど、商用車のハイゼットデッキバンもいいかも?」と目下、迷い道クネクネであります。

(問)ダイハツお客様コールセンター
(電話)0800-500-0182
https://www.daihatsu.co.jp//lineup/tanto/

  • 元・モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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