ソニーからレンズ交換式カメラ「VLOGCAM ZV-E10」が9月17日発売される。これは、1インチセンサーを搭載した初代「VLOGCAM ZV-1」の兄弟機にあたるモデルだ。「VLOGCAM ZV-1」は、バリアングルディスプレイや美肌モード、背景ボケ切り替え機能、商品レビュー機能、本体に総悪できるウインドスクリーンなど、動画撮影に便利な機能がこれでもかと詰め込まれていたまさにVLOGのための一台で、これでレンズ交換できたらなぁ……というユーザーのが多く聞かれた。その願いにソニーが応えてくれた形だ。
乃木坂46 齋藤飛鳥×VLOGCAM ZV-E10|My first Cinematic Vlog
【ソニー公式】
すでに多数の紹介記事が上がっている本製品。本記事では、ZV-1との比較、ライバルとの比較をしていこう。
ZV-1と共通の動画撮影に便利な機能
・背景ボケ切り替え機能
ワンタッチでより人物の背景をよりボケさせることが可能。気軽にシネマチックな映像が撮れるのがありがたい。
自在に、シネマティック。
レンズ交換式VLOGCAM ZV-E10 登場。
・商品レビュー機能
手前にあるものに素早くピントがあう「商品レビュー機能」。ON/OFFが可能なので、YouTuberじゃなくてもあって損はない便利な機能だ。
α:VLOGCAM ZV-E10 機能説明ビデオ
商品レビュー用設定編【ソニー公式】
・顔優先AE
自動で顔を検出し、顔が暗くならないよう露出を補正してくれる顔優先AE。明るい場所から暗い場所に急に移動した際も最適な顔の明るさをキープしてくれる優れモノだ。
・美肌効果
女性のみならず、男性だってうれしい美肌効果機能。顔の小じわやシミ、くすみなどを目立たなくして肌を綺麗に見せてくれる。OFF/LO/MID/HIの4段階で選択可能。
・指向性3カプセルマイクとウインドスクリーンで手軽にクリアな音声を記録
動画の音声って実は難しい。ただ、ソニーのVLOGCAMは音声も手軽に録音できるからありがたい。3角カプセルマイクを本体に内臓することで、高い集音性能とノイズリダクションを実現し、ウインドスクリーンも付属するので強風でも安心なのだ。
α:VLOGCAM ZV-E10 機能説明ビデオ
ウインドスクリーン編【ソニー公式】
・その他共通性能
ほかにも「リアルタイム瞳AF(人物)」機能など、多数の共通機能を備える。スローモーション機能など細かい仕様の違いはあると思われるが、一般ユーザーにとっては問題ないだろう。
ZV-1とZV-E10の違い。買うならどっち?
ZV-1は7万5000円~9万円で購入可能だ。ZV-E10はボディが約7万円、パワーズームレンズキット(16mm-50mm)が8万円~9万円程度。実はこの2台、ほぼ同程度の価格なのだ。
ZV-1は1インチセンサー、ZV-E10はAPS-Cセンサーとなっており、ZV-E10のほうがセンサーサイズは大きく、画質にこだわるなら、ZV-E10を選ぶべきだ。レンズ性能をフルサイズ換算で比較すると、ZV-1は24-70mm(F1.8-2.8)と、ZV-E10パワーレンズズームキットは24-75mm(F3.5-5.6)。ほぼ同じ焦点距離だが、ZV-1の方が明るいレンズを搭載している。重さは、ZV-1は294g、ZV-E10は459g(パワーズームレンズキット装着の場合)となっている。
「軽くて取り回しやすく、手軽」なZV-1。「レンズ交換が可能で高画質」なZV-E10といった具合だ。レンズ交換に興味がないユーザー、機動力を重視するユーザーはZV-1。画角や画質にもこだわりたい(こだわってみたい)ユーザーはZV-E10を買うといいだろう。
ソニーのAPS-C用レンズには、タムロンの「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」やソニーの「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z」といったズームレンズや、望遠まで広くカバーするソニーの「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135」といったお手頃で使いやすいレンズがラインナップされている。ZV-E10をきっかけに、レンズ選びの楽しさに目覚めてみるのはいかがだろうか?