カプセル自販機で販売されるカプセルトイ。ガチャガチャなどの通称でも知られるこの自販機と中身のオモチャは、何が出るかわからないというクジ引き的な楽しさもあって、子どもはもちろん大人まで幅広い人気を集めている。そんなカプセルトイに気になる新作が登場! 日産が1989年に発売したコンパクトカー「PAO(パオ)」が、1/64スケールになって発売された。
思わずコンプリートしたくなる、カワイイ造形とポップなカラー
日産自動車が1987年の東京モーターショーで発表し、1989年1月に販売を開始したパオは、同社を代表するコンパクトカーのマーチをベースに作られた限定生産モデル。レトロな雰囲気を感じさせる「パイクカー」と呼ばれるジャンルのクルマで、限定生産のため受注期間は3カ月だけだった。しかしその間に実に5万台を超える発注があり、1989年1月の販売開始から、納車が完了するまで1年半を要したという。
実車パオの特徴は愛くるしい外観デザインにある。50~60年代のフランス車的なイメージを漂わせるフォルムながら、中身は当時最新鋭のマーチであり、走行性能や信頼性は折り紙付き。デザインのコンセプトは「旅行や冒険にいくための服をクルマに置き換える」という斬新なもの。ちなみに発売当時のキャッチコピーは「なーんにも考えていない、強さ。パオ。」だった。短い販売期間にもかかわらずヒットモデルとなったパオは、発売から32年が経過した現在でも、中古車市場で高い人気を保っている。
プラモデルメーカーのアオシマ(青島文化教材社)がカプセルトイでリリースする1/64スケールのパオは、日産自動車のライセンスを得て製作されたさすがにプラモメーカー製だけあって、全長約55mmのスモールサイズながら、リアルな造形でモデル化されている。注目したいのが、ミニチュアカーながらシートやハンドルまでしっかり再現していること。ボディに負けずにレトロでポップな室内を覗いてみるのも楽しい。
アオシマ製カプセルトイの「Nissan PAOコレクション」は、すでに全国のカプセル自販機で販売がスタートしている。4色がラインナップされたボディカラーのどれが出てくるのかはお楽しみだが、興味のある人は、ぜひともお近くのカプセル自販機をチェックしてほしい。
カプセル自販機に貼られるこのポスター(台紙)が目印。価格が税込み400円とリーズナブルなのもポイント。
400円とは思えないほど完成度が高く、ライトなどの塗り分けもカンペキ。ミニカーコレクターならずとも思わずガチャガチャしてしまうクオリティを誇っている。
ボディカラーはアクアグレー(グレーがかった青)、テラコッタ(茶系)、ピンク、グリーン(薄緑)の4タイプ。このうちピンクとグリーンはアオシマオリジナルカラーだが、日産自動車の承認を得ている。
写真提供:青島文化教材社
AOSHIMA:http://www.aoshima-bk.co.jp/
製品紹介ページ:https://www.aoshima-bk.co.jp/product/4905083108376/
製品情報
1/64 Nissan PAO コレクション
スケール | :1/64 |
価格 | :400円 |
全長 | :約55mm |
発売 | :2021年8月 |