IT(インフォメーションテクノロジー)に代表されるように技術の進化は世界を変えつつあり、金融(フィンテック)だけでなく、現在ではフードテックと食の世界でもテクノロジーが多用されている。フードテックは次世代の食の世界を変えるとされているが、その尖兵的な存在が大豆ミートだ。
現在では世界中の食品メーカーが開発を進めているが、そのリーディングカンパニーのひとつがボンカレーなどでもお馴染みの大塚食品だ。同社はいちはやく大豆ミートの価値に注目、開発をすすめており2018年11月には「ZEROMEET(ゼロミート)」という名を冠して市販用商品に発売を開始している。同社が大豆ミート作りで掲げた開発コンセプトはこうだ。
〇肉のように美味しい
〇肉不使用のハンバーグ、ソーセージ、ハム
〇主原料は大豆を使用
〇見た目も味も肉そっくり
ゼロミートハンバーグの2品は袋でレンジで2分加熱したら食べられる。ハムはそのまま食してもOKだ。
というモノであり、肉を控えたい人、大豆食品を摂りたい人をターゲットとしているという。正直、商品によってカロリーや脂質などの比較は単純にはできないが、商品によってはタンパク質量はそのままで、脂質は約半分となっており想像以上にヘルシー。
そして、同社の大豆ミートの最大のポイントは、国内にある研究所で徹底的に調べ上げ再現したという、肉組成の再現性だ。肉加工食品を顕微鏡で分析、それを大豆ミート作りに活用。これは「リバースエンジニアリング(逆行工学法)」と呼ばれる手法で、自動車や飛行機などでも培われてきた工学的な技法でもある。
それを食品に利用している点はまさにフードテックを代表するに相応しいアイテムでもあり、同社担当者をして「肉の再現性に自信アリ!」と胸を張る点でもあろう。そして、大豆ミートは単に肉を大豆に置き換えたのではなく、大豆ミートそのものが美味しい事を知ってもらいたいと同社が力を入れるのが食のプロとのコラボだ。
その答えのひとつが、デリカテッセンの”CITY SHOP”と提携したグルメ志向の大豆ミートを使ったメニュー「ゼロミートハンバーグのケバブ風 豆乳ハリッサソース」。彩り鮮やかなサラダに鎮座するのは、業務用のゼロミート(ハンバーグ)。
ハリッサとよばれる地中海特産の調味料と豆乳を使った柔らかな風味のソースが野菜とゼロミートハンバーグと良く合う。業務用ゼロミートハンバーグ自体は肉はもちろん、卵も牛乳も使ってないのでベジタリアンでもOKだ。
とかく大豆ミートというとヘルシー志向の代替品と捉える人もまだまだいるが、これを食べると、風味や食感、そして食べ応えなど、肉とはまた違った価値に気付かされる事だろう。フードテックの最先端をこの一皿で体感して欲しい。
■商品名:ゼロミートハンバーグのケバブ風
豆乳ハリッサソース(業務用ゼロミートを使用)
■価格:550円
■提供店舗 CITY SHOP青山(東京都港区南青山5-4-41 1F)
CITY SHOP渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-21、渋谷キャストGF)
https://cityshop.flavorworks.co.jp/shoplist.html
※提供は9月末まで