オーブントースターなどで有名な新進気鋭の家電メーカー、バルミューダから新作が登場しました。それが「BALMUDA The Brew」、コーヒーメーカーです。
まずは外観からマットブラックとステンレスのボディデザインを採用。そして最大の特徴は正面から見ると、14cmしかないスリムなボディを採用していることです。その佇まいはさすがの一言。まさにバルミューダらしいコーヒーメーカーだと言えます。
本体サイズは幅140mm×奥行297mm×高さ379mm(取っ手含む)、本体重量約3.4kg。
続いて機能を見ていきましょう。記念のコーヒーメーカーのトレンドは挽きたてのコーヒーが淹れられる全自動タイプですが、「BALMUDA The Brew」にミル機能は搭載せず、ペーパーフィルターにコーヒー豆をセットするタイプです。一度に入れるコーヒーの量はコーヒーカップで約3杯分、マグカップなど2杯分です。コーヒーサーバーはステンレス製で断熱構造を採用。保温のためのヒーターは搭載していませんが、サーバーの保温性で1時間ぐらいは温かく保てるそうです。
バルミューダならではの抽出法を採用
そもそもバルミューダでは、長くコーヒーメーカーの開発を断念していたとか。しかしその殻を破ったのが、今回閉ざされた独自の抽出機能「Clear Brewing Method」です。これは3つの機能で実現しています。
・緻密な温度制御
トースターでも採用しているきめ細かな温度制御機能を搭載。蒸らし・抽出・仕上げと、過程ごとに最適な温度のお湯を瞬間的に沸かして、少しずつ抽出していくのが「BALMUDA The Brew」の特徴です。
・0.2ml単位の正確なドリップ
まるでハンドドリップのようにゆっくりと、0.2ml単位で水の量を計測しながら注湯していきます。お湯は5つに分かれて少しずつ注がれるため、コーヒー豆の持つ香りや味わいをしっかりと抽出することができます。
・バイパス注湯
そして最後に雑味のないクリアな味を実現するために、コーヒーの旨味をしっかりと抽出した後は、コーヒー豆の注湯を止め、第二の注ぎ口からサーバーに直接加水して味をまとめ上げる仕組みです。
「BALMUDA The Brew」で淹れたコーヒー飲んでみました
実際に「BALMUDA The Brew」で淹れたコーヒーを飲んでみましたが、レギュラーは、しっかりとした味で、それでいてスッキリとクリアな後味が特徴的でした。ただ、濃いめのコーヒーが好きな人はストロングの方が豆の味をより楽しめるかもしれません。個人的には朝飲むならスタンダード、コーヒーの豆の個性を楽しむならストロングが良さそうです。
ドリッパー上部にフタがないので、コーヒー豆にお湯が注がれていくところが見えるのもポイント。粉が膨らみ、香りが広がって行くのが楽しめます。抽出の間も時を刻むような音が鳴り、コーヒーの期待を高めてくれます。こういた演出もバルミューダならでは、です。
実勢価格は5万9400円。きめ細かな設定機能や、ミル機能を搭載しないコーヒーメーカーとしては高価ですが、デザインの良さやコーヒーの美味しさは折り紙付きです。