模型メーカーのタミヤがラインナップする人気の1/12スケールオートバイシリーズ。その最新作が2020年のMotoGPチャンピオンに輝いたスズキのGSX-RR ’20だ。スズキとしては20年ぶりにバイクレースの最高峰クラスを制した究極のレーシングバイクが、タミヤならではの造形力で卓上に再現される!
ディテールアップパーツも同時に発売
2020年のMotoGPシリーズは、新型コロナウイルスの影響を受けて大きくスケジュールが変更されるなど、例年にない雰囲気で進行した。この年はバイク&自動車メーカーのスズキにとって会社創立100周年にあたり、さらにバイクレースの世界GP参戦60年となる記念の年でもあった。その2020年シーズンのMotoGPクラスにスズキが投入したマシンがGSX-RR ’20で、最終的にライダー&チームの両世界タイトルを奪取するという大活躍を演じている。
最高峰クラス参戦2年目の若手ライダー、ジョアン・ミルは、第5戦で自身初の2位表彰台を獲得すると、以降は安定した速さを発揮して上位入賞を繰り返し、第13戦で待望の初優勝を達成。その勢いで年間チャンピオンに輝いている。スズキにとっては、2000年のケニー・ロバーツJr.以来20年ぶりのライダーズタイトル戴冠でもあった。ミルのチームメイトを務めたアレックス・リンスも第11戦の優勝をはじめとした活躍でポイントを集め、チームスズキはライダーズとともにチームタイトルも獲得している。
そんな2020年最速のバイクが1/12スケールのプラモデルとなって登場する。タミヤの1/12オートバイシリーズはリアルな造形と組み立てやすさなどから高い評価を得ているが、それは今回のGSX-RR ’20でも同様だ。最新レーシングバイクの空力思想を体現したカウルは実車のイメージそのままに再現され、同車の特徴でもある1000cc直列4気筒エンジンも細部まで精密にモデル化されている。もちろん見どころはカウルやエンジンだけでなく、フレーム&サスペンション、排気系、タイヤなど、まるでホンモノと見紛うばかりの再現力にも注目してほしい。
スライドマークや一部パーツは、チャンピオンの36号車ミル仕様と42号車リンス仕様のどちらにも再現可能なものが用意され、チャンピオンナンバーである「1」と、テストライダーのシルバン・ギントーリの車番「50」も付属する。
キットと同時にディテールアップパーツセットも販売される。金属製パーツをはじめ、エッチングパーツと塗装済みスプリング、カーボンデカールなどが同梱されるこのセットを使用すれば、さらに精密なモデルが完成する。
タミヤでは、この「チーム スズキ エクスター GSX-RR ’20」発売に際して自社のYouTubeチャンネルで解説動画を公開している。ゲストに実車GSX-RR ’20開発スタッフを招き、タミヤの模型開発担当者との実車やプラモデルに関するトークが収録されたこの動画は一見の価値あり。興味のある人はhttps://www.youtube.com/watch?v=nA4Di54VDIsをチェックしてほしい。
最新バイクの技術や思想をこの手にできるチーム スズキ エクスター GSX-RR ’20は組み立てキットでの販売となるため、完成させるためには工具や塗料などが必要になる。気になる発売日は12月25日ごろが予定されており、冬休みのプラモデル作りにも最適といえるだろう。
写真提供:タミヤ
タミヤ:https://www.tamiya.com
製品紹介ページ:https://www.tamiya.com/japan/products/14139/index.html
製品情報
1/12 オートバイシリーズ No.139
チーム スズキ エクスター GSX-RR ’20
スケール: | 1/32 |
価格: | 4400円 |
全長: | 178mm |
全幅: | 62mm |
全高: | 100mm |