ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 42
ファッションとしてもルッキングッドで頑強なワークブーツ


ここ最近、アウトドア、ファッションのアイコンとして定着し、環境に配慮した素材で梱包するなど、自然にもやさしいフットウェアブランドKEEN(キーン)。独自の防水透湿性素材であるKEEN DRYや、オリジナルで開発を続けている山道に適応したアウトソールなどの機能面だけでなく、他に類を見ないデザインで、多くのファンを増やしている。今回はそのKEENの中でも異色のワークブーツSAN JOSE(サンノゼ)の偏愛っぷりを語りたい。

私は、KEEN(キーン)のサンノゼを愛している。

なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

オーセンティックなワークブーツの形をしているので、どんな服にも似合う

KEENは2003年にアメリカのオレゴン州ポートランドで創立されたアウトドアフットウェアブランド。登山、ウォーキング、キャンプなどアウトドアフィールドで大活躍するサンダル、ブーツ、スニーカーを作っている。創始者がつま先をぶつけて痛かったことから、つま先を保護するトゥプロテクションが付いているのが特徴だ。(※トゥプロテクションが無いモデルもある)

シューズをただ作るだけでなく、社会にも地球環境にもポジティブな変化を与えるためのKEEN EFFECTを掲げ、様々な行動を起こしているのも周知のとおり。環境にやさしい物づくり(PFC-FREEを目指す)、リサイクルの素材を多用し、シューズボックスなどもそのままリサイクル可能なものに。新型コロナウィルスが始まった昨年は、医療従事者や困っている人にシューズを寄贈するなど、社会的な動きへのスピード感、行動力は目を見張るものがある。今日の日本で、よく聞かれる「サステイナブル」という言葉も、だいぶ前から提唱していて、今もなお、その分野では最先端をいっていると思う。

今回のシリーズは、UTILITY(ユーティリティ)というワークブーツのカテゴリーだ。KEENからのメッセージはこのようにある。「ワークシューズは作業のためだけの靴、と誰が決めたのでしょう。仕事も生活も、よりアクティブなものにする。そんなワークシューズを作ることが、KEEN UTILITYのポリシーです。」

アウトドアやキャンプでのアクティビティ、レジャーのためのものが従来のKEENで、こちらのUTILTYシリーズは、働く人のための作業靴である。DIYをする人、工場で働く人、職人など、足を守る機能に特化している。

一つ前のモデルになるが、こちらもKEENのUTILITYで、2018年から愛用している。今もなお健在。バイクのツーリング、メンテナンス、街履きと多用途。

アッパーは、レザー素材。しなやかな革のため、買ったその日から足馴染みがよく、履き心地もいい。さらに、本格的なワークブーツと同じようにダブルステッチなので耐久性は折り紙つき。シリコン液を浸透させた特殊加工のウォータープルーフのため、雨の日もかまわず、デイリーユースに履ける。

ワイズが広めなので日本人でも安心、普段履いている靴と同じジャストサイズを選ぶべし。自分はKEENのUNEEKシリーズは0.5cmから1.0cm大きめのUS11で履くが、こちらのUTILITYシリーズはUS10だ。

スニーカーのように履き心地がいいフラットなソール。

アウトソールも非常に特徴的で、アウトドアやトレッキング用のソールとは違い、フラットで、まるでスニーカーのよう。ミッドソールは、硬度の異なる2種のポリウレタンを組み合わせたKEEN LUFTCELLというものを使っている。空気を注入することで重力から解放されたような快適性を実現。とにかく足の裏から地面の突き上げがなく、柔らかい。

アウトソールには、サイピング(切れ目)を施すことで、 接地面から速やかに液体を押し流し、防滑性を向上させている。耐摩耗性にも優れ、溶剤などでも溶けにくいOIL&SLIP RESISTANTという素材。油脂類がこぼれた地面の上でも滑りにくくなっているので、私はバイクのメンテナンスのときにも履いている。

KEENのコーポレートカラーでもあるイエローのインソール足裏。とうもろこしのよう。

取り外し可能なフットベッドは、天然原料による抗菌防臭加工 が施されているので、毎日履いても臭くなりにくいのはありがたい。(本当は、靴は一度履いたら、2日くらい間を空けてローテーションすると靴の持ちが良くなるが)

うっかり重いものや鋭利なものを落としても安心

最大の特徴はつま先に左右非対称のアルミニウム素材の補強を施した「ASYMMETRICAL ALUMINUM TOES」が入っていること。いわゆる安全靴だ。日本国内の安全靴は遠くから見てもそう分かるものが多く、つま先のガードが入っていさえすれば、ファッション性は二の次。だから値段もかなり安い。その点、KEENのワークブーツは心配ご無用。全てのモデルが古き良きアメリカらしい、オーセンティックなデザインになっていて、デニムやチノパンなどにも合わせやすい。

UTILITYは日本国内の検査機関でも検査を実施していて、ASTM規格という高い安全基準にも通っているので安心だ。(ワークブーツとしての耐圧迫性能、耐衝撃性能、耐踏抜き性能試験をクリア。)万が一、アウトソールが誤って通電中の電気回路に接触した場合の二次的な保護緩衝材となり、感電の可能性を減らす機能もある。

頑強でタフなので、シフトチェンジによって当たりがあるモーターサイクルとの相性もぴったり。ツーリング先でも歩きやすく、街履きとしてもカッコ良いのだから、毎日履きたくなってしまうのが玉にキズだ。


KEEN SAN JOSE SIX

価格2万900円
カラー:BLACK/CARAMEL CAFE、FALCON/CARAMEL CAFE、GINGERBREAD/GUM
重量: 25.8 oz / 730.0 g
高さ: 6.0 in / 15.2 cm

ホームページ:https://www.keenfootwear.com/ja-jp/p/M-SAN-JOSE-6-AT.html
お問い合わせ:KEEN 
問い合わせページ : https://www.keenfootwear.com/ja-jp/contact-us

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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