定番の鍋スープ以外に、様々な限定メニューを提供している「しゃぶしゃぶ温野菜」。今年の冬は、“天使と悪魔”が登場。一体、どんな鍋なのか、実際に食べてみました。
今年の冬、登場したのは、その名も「天使と悪魔の誘惑鍋」。“天使”とは、クリーム豆乳鍋、“悪魔”が辛味噌火鍋。トッピングには食べられる“天使”と“悪魔”が飾られています。見た目にもかわいくてインパクト大。思わず写真を撮ってしまいます。
さて、気になったのがその味。特に“天使”は真っ白で、スイーツのようで、鍋のスープとしては見たことがない感じ。その白くてふんわりしているのはホイップクリーム。豆乳ベースの出汁にほんのり甘いクリームを加えた特製スープなのだそう。
ホイップクリーム??と思いますが、まあ、クリームシチューとか、肉や魚のソテーに生クリームのソースをかけることもあるので、考えてみれば合わないことはない…のですが、今回のクリームはちゃんと甘さもあるので、やっぱり食べてみないと味はわからない。ということでさっそく。
確かに甘いクリーム! お菓子などのクリームに比べると甘さはやや控えめかとも思いますが、十分甘さを感じる味です。豆乳も大豆の甘みがあるので、全体的に甘いスープですが、あくまで優しい甘さ。意外な美味しさです。ただ、これだけを食べ続けるのはやはり口の中が甘くなってしまいます。
ということで、“悪魔”の方へ。辛さ+シビレのスープですが、ポイントはシビレ。一般によく言われる“シビ辛”は麻辣(マーラー)で、唐辛子と花椒の組み合わせですが、こちらは3種類の唐辛子と山椒、胡椒を使っています。この山椒ならではの柑橘のような爽やかで上品な“シビレ”が、このスープの肝。これ、辛いけど本当に美味しいです。
基本はどちらのスープでも好きな具を入れてOKですが、“天使”には桜姫鶏ロースや夕採れレタスがおすすめなのだそう。さらにチーズも野菜と一緒に食べるとより美味しいとのことですが、個人的にはチーズは“悪魔”に入れたい。“悪魔”には三元豚カルビやキャベツがおすすめですが、ねぎもマストで入れて欲しい具材。
この“悪魔”と“天使”を交互に食べると、食べ飽きず、数珠つなぎ状態に。思い付きで、両方のスープを混ぜてみましたが、これもまたいい感じ。最初にトッピングされていた、天使と悪魔も、スープを吸ってふくらんできたら食べごろです。見た目重視の鍋かと思いましたが、味もなかなか。ちなみに、天使には「追いクリーム」(110円)、悪魔には「追いシビ辛」(110円)があり、さらに突き詰めた味に仕上げることも。
「追いクリーム」はそのまま食べても美味しいので、“天使”に足さずに“悪魔”のスープで煮た野菜やお肉にのせて食べるという荒ワザもアリ。これ、結構イケます。「追いシビ辛」は、もう、激辛好きさん向け。一般の人は手を出す必要はないですね。
実際に食べてみて…
見た目はかわいいですが、なかなか“尖った企画”という印象でしたが、味はちゃんと美味しい鍋でした。最初は豆乳×クリームの“天使”のほうが気になっていましたが、実際に食べて気に入ったのは“悪魔”のほう。よくある“麻辣”は花椒を使っていますが、こちらは日本の山椒を使っていて、その爽やかな風味とほどよいシビレにハマりました。邪道かもしれませんが、“悪魔”のスープを器に入れて“天使”を少し足してマイルドにするのもよかったです。
さて、この「天使と悪魔の誘惑鍋コース」は大人1人2,948円~。お肉や野菜、前菜などが食べ放題なので、満足度は抜群。通常、しゃぶしゃぶ温野菜では、片方のスープが選べるようになっていますが、今回は天使と悪魔はセット。まさに甘いと辛いを交互に食べる無限ループでしゃぶしゃぶを楽しんでみてはいかがですか?