自宅で食事をする機会が増えても、やっぱりお店で食べたくなる焼肉。フライパンやホットプレートでは太刀打ちできない、専門店の味が恋しいというのが本音。コロナ禍ですが、この秋、若者の街という印象が強い渋谷に、実は大人を満足させてくれる焼肉店がオープンしています。さっそくご紹介します。
近江うしを堪能できる「にくTATSU 渋谷店」
まずは9月、公園通り近くにオープンした「にくTATSU 渋谷店」。A5黒毛和牛の「近江うし」にこだわった焼肉店です。神戸牛、松坂牛とともに三大和牛といわれる近江うし。その中でも歴史が古く、1687年の味噌漬け肉の加工を起源とするといわれています。ただ、東京ではやや知名度が低く、その良さが知られていない印象もあります。
そこで、東京の人にもその魅力を知って欲しいと、青山本店をオープン。その後の銀座店に続き、3号店として渋谷店がオープンしました。これまでの若者の街から大人の街への変わりつつある渋谷に合わせ、大人が楽しめる焼肉店として、個室でゆっくり近江うしが味わえるのが特徴。
三大和牛だし、個室だし、大人が楽しめるとあれば、結構お高いのでは、と思いますが、近江うしを堪能できるコースが7,000円、8,500円、10,000円の3種類。上質な近江うしが食べられることを考えればこのコスパのよさにも驚かされます。
7,000円のコースで、上タン塩、極上ステーキなどの“塩もの”5種類、カルビ、ロースなど“タレもの”4種類、本日のホルモン2種類など、「にくTATSU」入門編的なコース。これだけでもボリュームは十分。ですが、生肉好きとしては8,500円のコースがおすすめ。
サーロイン炙り寿司や極上タン塩、極上ハラミなど厳選された近江うしが堪能できるうえ、生肉好きに外せない“ユッケ”がコースに含まれているんです。これはかなりうれしい! もちろん単品でも「にくTATSUユッケ」(1,595円)がありますが、焼き物の塩もタレも、ホルモンも食べられて、ユッケも寿司も食べられるこちらのコースは渋谷店のおすすめでもあるそう。サクッと歯切れのいい極上タン塩や極上ロースもこのコースなら網羅できます。
近江うしはそれほど馴染みがありませんでしたが、程よく霜降りで柔らかいA5等級のものだけあって、やっぱり美味しい。ユッケもタレと塩味が選べて、生肉好きを喜ばせてくれます。アラカルトでの注文もできますが、いろいろなものをバランスよく楽しめるコースが結果的にはお得だと思います。