再販直前で話題沸騰中のANAの機内食だが、実は機内食ならではの凄い技が投入されている。例えばエースメニューの『ビーフハンバーグステーキデミグラスソース』で表現されているふわトロの半熟スクランブルエッグ。これ、考えてみれば冷凍食品なのだ。
「一般に冷凍のお弁当はなかなかないと思いますが、例えばスクランブルエッグの場合、火を入れて調理したものを一度冷凍し、さらにそれを解凍して温めたときにタマゴのふわふわ感が出るように、機内食ならではの技術を駆使しているのです」とはANAの機内食を担当するANAケータリングサービス・外販事業部の米田崇彦さん。
なんだか、以前コンビニの取材で話を聞いた鮮度や美味しさを保つ冷凍やチルドの方法に通ずるところもあるような気がするが、解凍してこの美しい状態って凄くない!?
「いちばんわかりやすいのがご飯でしょうか。ご自宅で炊いたご飯一度冷凍した後解凍して食べてみると、なんだかお米の一粒一粒に芯が残っているようなパサパサした味になるかと思いますが、その芯が残らないような特殊な冷凍技術を用いているのです。『牛すき焼き丼』に添えているゴボウも普通の方法で仕上げてしまうと美味しさが損なわれますし、各メニューで彩りを演出している付け合わせのブロッコリーやニンジンも処理に適した温野菜を採用したという背景もありますね」
そのほか、冷凍食だからこその器サイズへの配慮も。
「以前、ANAのグループ内販売では24食セットもやっていたのですが、基本、ご自宅の冷凍庫に入るサイズ・容量ではないと使いにくいですよね。そこで、スタッフ何人かがテスト的に自宅に機内食を持ち帰って、ちゃんとスタッキングできるかどうかも検討しました。それで、12食セットの展開とさせていただいています。これまでにご購入された方には自宅で機内食を楽しむのはもちろん、一人暮らしの息子さんにプレゼントするとか、ギフトとしてのニーズも思った以上に高かったのです。」
確かに、機内食をプレゼントされたら嬉しいかも。実は細かいところまでものすごくこだわって作られていたのですね。その一端はANA機内食総料理長・清水誠さんとANA広報部・二見良太さんが出演しているANAの広報YouTubeチャンネル『ANA’s Sky Kitchenオープン!料理長による機内食紹介♪』でも紹介されているので要チェックしてほしい。
youtube ANA広報チャンネル
・ANA’s Sky Kitchenオープン!料理長による機内食紹介♪
そういえば、もともとANA STORE/ANAショッピングA-styleで販売して大好評だったANA機内の人気ドリンク『香るかぼす(はちみつ入り)』も大分県産のかぼすを実が熟成した一番いい時期に収穫したものを使用し、独特の苦味をしっかり取り除きまろやかな風味にして提供しているが、ここにもANAのモノづくりへの哲学がうかがえる。
機内やラウンジで提供している食事やドリンクを自宅でも気軽に楽しめ、旅気分を味わってほしいとの想いからスタートした一連の「ANA’s Sky Kitchen」プロジェクトだが、機内食の限定販売と同時に、機内サービスに使われているファーストクラス、ビジネスクラスの食器類の販売もスタート。こちらも、さりげない和柄などをまじえたANAのこだわりが凝縮された逸品たちだ。
「これまではあくまで機内提供を中心に考えていたので、一般販売まではあまり目が行き届かなかったところもありますが、いい意味で変わる好機ととらえて、今後もみなさんのライフスタイル全般においてANAだからできることを追求していきたいですね。最終的にANAの飛行機に乗りたいなと感じていただければ幸いです」(米田さん)
なんだか最近のANA、イイ感じかも。
ANA国際線エコノミークラス機内食メインディッシュ
・和食3種類各4食 (計12食入り)
・洋食3種類各4食(計12食入り)
・お子様向け3種類各4食(計12食入り)
価格各9000円(税込み・送料無料)
販売開始:2月3日
販売サイト/
・ANA STORE/ANAショッピングA-style https://www.astyle.jp/sc/press48
・ANA公式ギフトショップ楽天市場店 https://www.rakuten.ne.jp/gold/ana-findelish/