コロナ禍でひそかに人気急上昇している食材の一つがにんにく。マスクをつけているからアリなんじゃないってことで、食べる機会が増えているとか、いないとか。ということで、しゃぶしゃぶ温野菜からも超にんにくな鍋が1月27日(木)から登場しました。その名も「Ajo鍋」。“Ajo”と書いて「アホ」と読む鍋を早速紹介します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、「Ajo(アホ)」はスペイン語で「にんにく」の意味。スペインには、にんにくをたっぷり使った「アホスープ」、スペイン語では「ソパ・デ・アホ」という伝統的な料理があるんです。体が温まり、風邪予防にもいいともいわれるスープですが、今回の「アホ鍋」はこの「アホスープ」にヒントを得て、商品開発の岸真義さんが考案しました。
「海外で初めて食べた時の、味と名前の衝撃が忘れられず、いつか何か自分の考える料理に生かしたいと思っていました。今回、しゃぶしゃぶにアレンジできたら、より美味しくなるのではという思いから、試行錯誤を重ねて完成させました。しゃぶしゃぶはあっさりしたイメージの料理ですが、にんにくをたっぷり使い、パンチのある“背徳グルメ”ができました。やみつきになる味です」(岸さん)。
もちろん、しゃぶしゃぶのスープ(だし)には、ただ、にんにくをたっぷり使っているだけでなく、にんにくに合う濃厚な味わいに仕上げています。ポークとチキンの旨みをベースにし、ローストしたにんにくと生のにんにくソテーなど4タイプのにんにくを加え、唐辛子の辛味でにんにく特有のえぐみを抑えています。これに卵を加えることでさらに旨みを引き立てているのです。
そう、最初に運ばれてくるときは、スープに卵は入っていません。ですが、テーブルに置かれる前から、にんにくの匂いがして胃袋を掴まれます。これを温めた後、自分で溶き卵を入れて、「アホ鍋」に仕立てます。卵にもフライドにんにくが入っているので、さらなるにんにくパワーがプラスされます。卵はふんわり“花”を咲かせだしは見るからに美味しそう。このスープだけでご飯が進みそうです。ちなみに、だしは2つ選べるので「アホ鍋出汁」以外は好きなものをチョイス。
こちら食べ放題の「厳選牛コース」(3,278円)と「たんしゃぶとイベリコ豚コース」(4,048円)で食べられます。まずは岸さんおすすめの「竹筒鶏つみれ」を投入。つみれはいい出汁が出るので、序盤に入れるのがおすすめ。つみれのほうもスープを吸って旨みがUP。にんにくとの相性もいいですね。
そして、あとは好きな具を入れて、しゃぶしゃぶして食べるのみ。「厳選牛カルビ」や「三元豚カルビ」といった肉はもちろん、にんにくの風味と濃厚なアホ鍋出汁が絡んで野菜も美味しさが増していきます。
しゃぶしゃぶした野菜をしゃぶしゃぶした肉で巻いて、いろいろな組み合わせを楽しむのが温野菜の醍醐味。それが最大限生かされるのがこの「アホ鍋出汁」といってもいいのではないかと思います。個人的には「アホ鍋出汁」、温野菜の数ある“出汁”の中で一番好きです。優勝です。
もう1つ、岸さんおすすめの具材がトマト。にんにくとも卵とも相性のいいトマト。この出汁に合わないはずはありません。しっかり火を通して、少しに崩れるぐらいで食べるのがおすすめ。トマトの酸味でさっぱり食べられます。これを食べて、またお肉をガンガン食べる、いいですね。食べ放題コースですから、何をどう食べてもいい、それもまた、うれしい。
そして、いざ、シメへ。いろいろしゃぶしゃぶして、さらに旨みが増した「アホ鍋出汁」を堪能するなら中華麺がおすすめ。具材はもやし、キャベツ、にらなどが合います。麺をゆで、しゃぶしゃぶした野菜とスープとともに器に盛りつければ、最高のシメのできあがり。これのために、少しおなかに余裕を残しておくことをおすすめしたい。しっかりにんにくを堪能し、口の中にも匂いは残しますが、食べたことを後悔しない、美味しいしゃぶしゃぶでした。
にんにく好きなら一度は食べて欲しい「アホ鍋出汁」。がっつりパンチのある鍋が食べたい人にもおすすめです。野菜もたくさん食べられるので、日々の食事で野菜不足を感じている人にも食べ応えを感じながらしっかり野菜が食べられると思います。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
実際に食べてみて…
ターゲットは20代の若いお客さん向けということでしたが、“若者”向けなんて言わないで欲しい。にんにくが好きなら、老いも若きも食べるべき鍋。にんにくの香りはもちろん、たっぷり入っているのでスープが絡んだ具材はすべてにんにくの美味しさをまとって、どんどん食べ進んでしまいます。出汁は2種類選べますが、もう、2つとも「アホ鍋出汁」でいいと思うぐらい気に入りました。1人前から食べられるので、一人でじっくりにんにくと向き合うもよし。野菜もお肉もなんでも美味しくなる「アホ鍋出汁」、レギュラーメニューにして欲しいと切に願ってしまいました。