北欧・フィンランドのライフスタイルブランド「マリメッコ」。日本でも多くのファンを持つ人気のブランドです。現在、松屋銀座のデザインギャラリー1953で企画展「Marimekko Botanical Garden – Prints Inspired by Nature」展を開催しています。
今回の企画展は第777回。マリメッコの展覧会としては、1973年に行われた第120回企画展「マリメッコ」以来、約50年ぶり2回目の開催です。植物からインスピレーションを得て生まれたマリメッコのプリントデザインを展示しています。自然豊かなフィンランドでは、植物はとても身近な存在。一方、冬の寒さの中では太陽が出ている時間が短く、植物も育たないことから、とても大切な尊い存在でもあります。
そんなかけがえのない植物の存在は、マリメッコの数あるデザインの中にも多く見られます。マイヤ・イソラがデザインした、マリメッコの代表的な「ウニッコ」はケシの花を描いたもので、植物からインスピレーションを得たデザインの一つ。この展示では、マリメッコのデザインに影響を与えてきた植物にスポットを当てています。
マイヤ・イソラが生み出した往年の名作プリントから、マリメッコ2022年スプリングコレクションで採用されたアンッティ・ケッキによる新作プリントまで、マリメッコの新旧プリントが生み出す世界観に没入体験することができます。
「マリメッコ ボタニカルガーデン」ではデジタルプロジェクションや、ビジュアルアーティストのカトゥリ・ティッカネンが手掛けたアニメーションを用いて、有機的なモチーフを投影。花びらが1枚ずつ咲いていき、植物が成長する姿を表現しています。
限られた空間でありながら、自然に包まれたような心地のいい空気感を体験できそう。展示とともに、会場に流れるLicaxxxによるサンドスケープに耳を傾け、フィンランドの自然に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
同時に立ち寄っておきたいのが、マリメッコ松屋銀座店(同フロア)。こちらには元々、ホーム(食器など)やバッグ、アクセサリーを扱っていましたが、今回拡大リニューアルし、ウェアを含むフルカテゴリーがそろうことに。
ラインナップだけではなく、店舗コンセプトとして、マリメッコのルーツやブランドの本質、フィンランドのデザイン哲学を体現した空間になっています。木材をはじめとする天然素材をふんだんに使用した什器があったり、マリメッコのデザイナーが着想源としてきたフィンランドの自然を体感できる空間を演出。店舗の中で、フィンランドや自然を感じられるのはうれしいですね。
また、今回、ここでしか手に入らない限定アイテムや先行販売アイテムもあります。注目は、過去のシーズンで余ったファブリックを使って、表と裏でデザインが異なるトートバッグ2種と、ショルダーバッグ1種。また、すでにマグカップやプレートでお目見えしている新しいデザインの「ウニッコ ラッリ」のティンボックスも登場。これらは松屋銀座店限定で、なくなり次第終了となります。
「マリメッコ ボタニカルガーデン」展は4月18日(月)まで開催されていますが、3月15日(火)までは、1Fのウィンドウディスプレイにもマリメッコが登場しています。展示ギャラリーや、リニューアルした店舗に足を運んだら、ディスプレイもぜひチェックしてみてください。
■「マリメッコ ボタニカルガーデン」展
会期:開催中~4月18日(月)※最終日17:00閉場
入場無料
場所:デザインギャラリー1953
住所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 7F
電話 : 03-3566-6033(マリメッコ松屋銀座店直通)
営業時間 : 10:00~20:00
定休日:不定休