VWブランドのニューカマー、ID.Buzz(以下バス)が発表されました。
デザインはかの名車ビートル(タイプ1)をベースにしたT1、T2(トランスポーターの略、このあたりがヤヤコシイ)の
ソレをもチーフにしているのはいかにボンクラな筆者でも分かったが、2001年のデトロイトショーで発表されたマイクロバスコンセプトにも近いねぇ、と思ったアナタはかなりツウです。
いずれもデザインモチーフはクラシカルなモデルに通じています。
バズは同ブランドのEVシリーズでもある、ハッチバックのID.3や
日本への導入も噂されているコンパクトSUVのID.4
SUVクーペスタイルのID.5
と純EVがリリースされているラインナップに加わったEV。このIDシリーズにはイメージリーダーとしてのスポーツモデル、ID.Rも。
このID.Rは麓から山頂まで156個のコーナーと1493mの標高差を持つ全長19.99kmのパイクスピークで2018年に総合優勝を飾っています。
閑話休題。バズですが短いオーバーハングやV字型のフロントまわりのデザインは往年のモデルを彷彿させるモノ。モーターはリアに搭載し、後輪を駆動する。う~む。レイアウトも往年のDNAですなぁ。ボディサイズは全長4712mm、全幅1985mm、全高1937mmと現代風で、2m近い全幅は日本ではかなり大きめな分類。ホイールベースは2988mmと長くとっているので室内は広々なはず。それでいて日本表記的な話ならば最小回転半径はおよそ5.55m。サイズの割には取り回ししやすいクルマなのだ。
インテリアは10インチのデジタルメーターに10インチないし12インチのディスプレイが採用される。
シートレイアウトは2列5人乗りと3列6人乗りが設定され、後席は前後スライド可能で6:4の分割可倒式を採用。
荷室容量は通常でも1121L、後席を倒せば2205Lとかなり広く、5人乗車時でもそのスペースには不満はないはず。
気になるメカニズムは前述の通りモーターで後輪を駆動する。そのスペックは約204PS、310Nmで最高速は145km/h(リミッター作動)と十分以上のモノ。77kWhのバッテリーはフロア下に搭載し、低重心化を実現するEVの教科書通り。航続距離は約500km以上とされ、急速充電を使用すると30分で80%まで充電可能。バッテリーは使用開始から8年または16万km走行後でも使用可能容量の70%の保証も。
また同時にビジネスモデルのカーゴも発表されました。
カーゴモデルは後席スペースまで荷室として利用可能。
車中泊やキャンピングカーベースと考えるならコチラの方が人気が出そう。
欧州では今秋発売予定という。気になる日本市場への導入は未定だが、昨今の車中泊ブームや商用モデルの人気などもあり、ぜひ入ってきてほしい1台。
VW https://www.volkswagen.co.jp/ja.html
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