ようやく”ニューノーマル”慣れしてきたせいか、なにをするにもラクに使えるモノの方がフットワークがよく出番が多いし、結果、視野が広がるのではないかと考えるようになった。もちろん、本格志向のモノにも依然としてその良さは在り、いちいち儀式的な所作を経て使うのがそれはそれで楽しかったする。で、お題のシェーバーの話。
シェーバーといえば男の朝の儀式に必須の道具で、『monoマガジン』でも幾度となくグルーミング特集などで紹介してきた男の鉄板ネタだったが、昨年からはじまったニューノーマルなライフスタイルの影響で、若干その存在感が薄れてしまっている。だって、無精ヒゲもマスク姿ならまったく問題ないし。顎下の見出しだみに手を抜く男性陣は少なくないと思われるが、急にオンライン会議をやると伝令が来たり、外で食事する際にしまった……となるわけだ。あとはわれわれメディアの取材で、顔写真を撮らせてくれと頼まれたときとか。あ、これはレアケースか。一般によくある話なら記念写真を撮るというのでマスクを外したら無精ヒゲが結構ヤバかった……という感じだろう。
そこで、今持っていて損がないと思われるシェーバーが、ブラウンのモバイルシェーバー「BRAUN mini」だ。軽量小型ながら網刃とトリマー刃の2枚刃を搭載。いつでもどこでも深剃りを可能にしてくれる、コンパクトでパワフルなシェーバーだが、まずはデザインがかなりイイ! 日本ではシェーバーのイメージが強いブラウンだが、本国ドイツでは小型家電ブランドとして展開しており、ドイツらしいシンプルな機能美を誇る腕時計なども日本ではよく見かける。
プロダクトが入った化粧箱を開けた時点で、そのオシャレなデジタルガジェット的な佇まいに気分アガるが、まあ、使って凄く便利よ。サイズ約60×27×110mmに重量わずか150gでカバンの中はもちろん、ジャケットやパンツのポケットにもすっぽり入るコンパクトボディは、モバイルに最適だし、黒を基調にしたイイ佇まいのデザインだなと思ったら、実はマックスブラウンデザイン時代の最初のオリジナルモデルである1962年発売のSixtant(シンクスタント)を踏襲した原点回帰デザインなのだって。やはり身の回りは美しいモノに囲まれているに越したことはない。洗面台や外出先でも丸ごと水洗いできる簡単メンテンスも嬉しい。ブラウンは2台目使用を想定した持ち運びやすいモデルと位置付けているが、これをメインにしても差し支えないかも。付属のACアダプターを使って1時間でフル充電できてしまうのも便利だ。
肝心の剃り味は手のひらサイズのコンパクトボディにしては充分ハイパワーな印象。フラッグシップモデル「シリーズ9」にも搭載されている、様々な向きに生えるヒゲをヘッド全体で根本から捕えるディープキャッチ網刃と、長いヒゲをカットできるトリマー刃の2枚刃が肌に優しく密着して、結構な深剃りだ。ただ、徹底的に深剃りをやりきろうと思うなら、若干時間がかかってしまうという感じだろうか。ひと世代前のモバイルシェーバーを使ってパワー不足で役だだずじゃん、という苦い経験がある人こそ使ってみてほしい。
朝剃ったヒゲが夕方には伸びて来ている……という人も結構、多くないですか? 例えば、オンライン会議前や小休止などの隙間時間、移動中の車内、キャンプやアウトドアの最中など、ちょっとした隙間時間を使ってスマートシェービングできるのがイイ。最近のminiはパワフルで使い勝手がいいのだ。
ブラウンミニ(モバイルシェーバーM-1000)
発売日:2021年1月29日
オープン価格(実勢7000円前後)
https://www.braun.jp/