家もキャンプも映画館に!?屋内外で使えるハイスペックプロジェクターを使ってみた


ガジェットの中で、いま盛り上がりを見せているジャンルがプロジェクター。国内外のメーカーがしのぎを削って新しい商品を販売しており、小型化、軽量化、明るさなどを進化させている。まさにイノベーションの真っ只中にいるのだ。

そんな渦中に、突如として現れ注目を集めるのが、2013年創業のプロジェクターブランドのXGIMI(エクスジミー)である。今回は、同ブランドのフラッグシップモデルを借りる機会があったので、実際に使ってみた。

どんな環境でも最適な映画館に仕上げるプロジェクター

「Halo+」99,880円

今回紹介するエクスジミーのHalo+(ハロプラス)は、高いスペックを備えながら屋外へ持ち運べるサイズに落とし込んだ新しいプロジェクター。

サイズは113.5×145×171.5 mmで、重量は1.6 kg。最大照射距離は8mで、このサイズにしては遠い距離でも映像を流せる。

表示画素数は1920×1080で、映像表示システムはDLP(デジタル・ライティング・プロセッシング)を搭載。この組み合わせで、従来のプロジェクターと比べて明るく映像を流せるとともに、Full HDも映像を滑らかに映し出せることに成功した。

搭載するバッテリーは59Wで、連続使用時間は最大2時間。映画1本分が見られるが、ポータブル電源やAC電源サイトを活用すればより長く使用できる。

スピーカーは両サイドに配置。しかも、ハーマン・カードン社の5W出力スピーカーが片面に1台ずつ搭載され、中音域〜高音域がしっかりと聴ける。

背面には各種ポートが付いており、USB-A、HDMI 2.0、DCを配置。単体でもスマホと連動しても使えるが、パソコンと繋いで画面を大きくして観ることも可能。

また、左側にヘッドホンポートも備えているため、周囲に音漏れせずに聴くことも可能だ。電源ボタンはこの一番右側にある。

底面には約1cmの折りたたみスタンドが装備されており、別途道具を用意せずにこれで高さ調整ができる。合わせて中央には三脚ネジがあるので、屋外や大人数での利用時には三脚の上に立てて使ってもいいだろう。

操作は2種類あり、ひとつは天板のタッチボタン。ボリューム調整と、再生・一時停止ができる。電源ボタンは背面のポートの右にある。

ふたつは付属のリモコン。ここで対象コンテンツのセレクトやボリューム、声によるハンズフリー検索などもできる。

ハロプラスを使ってみた

次に、室内でハロプラスを使ってみた。電源ボタンを押すと、ロゴが出た後にQRコードのような画面が登場する。これはエクスジミーが独自に開発した自動台形補正技術で、壁に対して斜めに照射しても画面は真っ直ぐに写るように調整してくれる。

試しに、壁に対して極端に斜めにしたところ、本体の位置を整えた瞬間に先ほどのQRコードのような画面が写り、瞬時に調整してご覧のとおり画面はきれいに写った。

システムにはAndroidを搭載しており、YouTubeなどの動画アプリや、Disney+やPrime Videoといったアプリが5000種類を見られる。また、Chromecast build-inというミラーリング機能を搭載し、スマホと連動させて撮影した動画のほか、ドラマやアニメを見たり、ゲームを映し出したりもできる。

動画を見てみた。鑑賞するにはWi-Fiがあるため、事前に用意しておこう。

明るさは900ANSIルーメンで、実質200ANSIルーメンあれば十分と言われている中で、その4倍の明るさを放つのは驚きである。部屋を暗くして使うと、monoのツヤ感もくっきりと見えた。

また、ハーマン・カードン社のスピーカー内蔵により、声だけでなくギターや金管楽器などの音もしっかりと聴くことができた。

次にテントの中で見てみた。筆者が持っているのはソロテントのみなので、インナーのパネルを開いてフライシートに照らしてみると、自動調整機能のおかげではっきりと画面を写すことができた。この際は、底面のスタンドを立てた状態である。

インナーで横になりながら動画を見るのは難しいが、テントの中でも問題なく動画を見られるので、キャンプでもプロジェクターを使えることがわかった。

ちなみに、近年はキャンプ場にWi-Fiを置く場所もあるので、そこでこのハロプラスを使うと楽しく使うことができるだろう。ただし、キャンプでは騒音や光で周りのキャンパーに迷惑をかけることがあるため、周辺状況には注意して使用しよう。

防水防塵性はないため環境には注意

ディスプレイから投影技術、システムなど非常に高い性能を備えているハロプラス。ただし、防水防塵性は備えていないため、たとえば急な雨や砂が吹き荒れる場所などで使うと、稼働できなくなる可能性があるため、環境には十分注意して使用しよう。

群雄割拠な状況であるプロジェクター市場。サイズも機能もさまざまだが、エクスジミーの新作であるハロプラスは、携帯性より音質や補正、高精細、Android搭載といった最先端のスペックを大事にした道具。

Amazonや楽天といったオンラインショップのほか、家電量販店でも販売されているため、気になる人は店頭で実際に見て検討してみてはいかがだろうか。


Halo+

価格99,880円
サイズ113.5×145×171.5 mm
重量1.6 kg

URL https://jp.xgimi.com/pages/halo-plus

  • フリーランスで活動する編集者・ライター。キャンプ、ファッション、ガジェット、旅分野を中心に執筆活動を行い、キャンプにおいてはテレビや企業広告、地域創生イベントの監修・スタイリングも手がける。車の上で寝泊まりするルーフトップテントを主なキャンプスタイルとし、ペットのジャックラッセルテリアとキャンプ旅をする計画を目論む。
  • http://www.michihiro-ogawa.com

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