都営三田線新型車両6500形、投入のワケ!?


この車両の特長をご担当者に伺うと、

「まず車体素材をステンレスからアルミの押し出し材としたことで、継ぎ目のないフラットデザインを実現しました。また設備面では全車両に防犯カメラとフリースペースを設け、最新の空気清浄システムも。車内は抗ウイルスコーティングを実施。低い吊り手と荷棚を採用し、多くの方に使いやすいようにしています」

情報表示装置と防犯カメラ装備

取材する筆者。「和光市駅までつなげてください!」にみなさん苦笑。その理由はネットで!

各車両に設けられたフリースペース

多くの人が利用しやすいよう高さに変化をつけた吊り手

なるほど。これまで車椅子やベビーカー用のフリースペースは6両編成中の2カ所のみと少なく、けっこう使いづらかった(先客がいて使えないこともしばしば)ので、これはウレシイ改良です。抗ウイルスコーティングも現代的な配慮といえましょう。 一見して気づくのはシートが7人がけから6人がけになったこと。

「ドア横に立つお客様も多いためスペースを拡大することで乗降時の流動性を高めたこと、シート幅を拡大したことから6人がけを採用しました」

最近は体格のいい人も多いし、冬場は着ぶくれもあるのでシート幅の拡大には大賛成!

ちなみに新型車両のコンセプトは「スマート+コンフォート」。乗客、乗員双方にとって使い勝手が良いのはもちろん、エクステリアについてもシンプルに、視覚的なノイズとなる要素を抑える方向で心がけたといいます。むろん運転台、制御システムも最新版です。

車内に入ると「明るい!」というのが第一印象。白基調の内装パネル、LED照明の輝度も高く、車両間のドアがガラス製となり見通しが良くなっているのも開放感を与えています。現行車両6300形はステンレス素材のシルバーが目につくため、印象がちょっと重いのです。ドア上には大画面インフォメーションディスプレイが搭載され、一気に「イマドキ」な仕様となったのも嬉しいところ。(現行車両は一段表示の電光掲示板)

パンタグラフもひし形ではなく、シングルアームとなりました。

ちなみに車両間のドアには白い格子が入っており、近寄って見ると……なんと「三田」とデザインされているではないですか! 乗車時はぜひチェックいただきたいチャームポイントです。

ほら見て! 三田って書いてある!

とにかく明るく、開放的なインテリア

ちなみに乗降ドアの引き手は、ドア開放時に指を巻き込みにくい工夫がされたデザインです

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  • 元・モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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