自転車乗りのパンツ選びは意外に難しい。サイクルジャージにサイクリング用のパッド入りのショーツはレースやロングライドでは良いが、街乗りにはトゥーマッチ。だからといって、デニムパンツはペダリングするときにわずらわしい。できればスウェットパンツではなく、ミーティングでもビジネスシーンでも違和感ないオシャレなパンツがほしい。そんな貴方にステムデザインのペダリングパンツをオススメしたい。
私は、ステムデザインのペダリングパンツを愛している。
なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?
日本発のステムデザインは、アパレルパタンナー歴20数年のキャリアを持った栩原拓士さんが手がける、ファッション性とスポーツウェアの機能性を融合させたサイクルウェアブランド。とはいえ、自転車に乗るためのウェアだけではなく、自転車を降りた後のシーンでも違和感なく着まわせるものも多く輩出。
デザイン、素材選び、パターンまで起こし、実際にロードバイクやマウンテンバイクに乗って、サンプルのフィールドテストを繰り返し、プロダクトを販売している。よって、サイクリストのかゆいところに手が届くものばかり。
こちらのペダリングパンツの開発にあたっては、自転車レースシーン以外、自転車をデイリーユースする際に穿くためのギミックを詰め込んだとのこと。
後述するが、兎にも角にもペダルを回すときに足を動かしやすいカッティングになっている。シルエットも非常にキレイで今流行りのワイドパンツでもなく、タイトなスキニーでもない。オーセンティックなカジュアルパンツの型なので、穿いていて妙に落ち着くのだ。シャツ、Tシャツ、ニットなど他の洋服と合わせやすいのも惚れた理由。
お尻のカタチにも特徴があり、余りジワはペダリングの時の運動量としてのゆとりに。これは後ろの部分全体が、脚を曲げた時の形状に設計されているため。腿を上げたときに膝から引っ張られるストレスを軽減させる。腿周りのワタリ幅も絶妙。裾にかけて緩やかにテーパードされているので、脚がスッキリ見える。
左右のポケットはベイカーパンツのような大きい長方形。ここ最近はスマホさえあれば、支払いも仕事の連絡もできるので、お財布よりもスマホを入れられるポケットの重要性のほうが上だが、見事に縦長なのでカンペキ。
自転車のペダリングの時は、脚の付け根から膝頭の間でパンツの生地に引っ張りが生じ、腿にストレスと抵抗が生まれる。既製品は、素材が持つストレッチ性だけで解消しているモノがほとんど。ところが、こちらのペダリングパンツは、もととなるパターンによって快適性を向上させているから足を動かしやすいのにシルエットが崩れない。
この履き心地は一度体験すると病みつきになる。しゃがんでから立つ動作もノンストレス!
腰回りもキツくならないようギャザーになっていて、ストレッチがかなり効いている。ウエストベルトはクライミングパンツのように中に入っているので、後ろのベルトループは干す時に引っ掛けられるためなのかも。右のお尻ポケットはジッパーになっていて、大事なモノはこちらにin。自転車に乗っているときによくモノを落とす筆者には願ったり叶ったり。
生地にはソロテックスというTEIJINが開発した新素材を採用。ストレッチ性があるだけでなく、形態回復性があり、ハリがある。吸湿速乾性も高いので、これから暑くなってくる季節にも最適だ。
画像のように股下がクライミングパンツのようにガゼットになっていて、脚を広げやすいだけでなく、ここの部分だけさりげなく二重の生地になっているため、サドルによって擦れてしまう部分の強度が増し増し。つまり、長く穿けるということ。これこそサイクリストにとっての決定版といえる1本だ。
ステムデザイン ペダリングパンツ
価格1万8150円
品番 S20S-P020
重量 約360g
素材 ポリエステル34%、ナイロン14%、複合繊維(ポリエステル)52%
カラー ミリタリーグリーン(着用カラー)、ベージュ、ブラック
サイズ XS、S、M、L、LL
ホームページ:https://www.stem-design.net/
製品ページ :https://www.stem-design.net/item/itemgenre/bottoms/long-pants/4842
お問い合わせ:ステムデザイン 03-3770-4070
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