自転車といえば男の趣味のど真ん中。むろん伝統的なレーサーから小粋なミニベロ、野山を駆け回るMTBなどなど種類豊富に世に出ているが今回の選定ポイントはもちろんギア感があるか否かだ!
昨今の新型ウイルス蔓延の余波ともいうべきか、自転車が売れに売れている。こんな時期だもの、通勤、通学しなくてはならないケースなら極力、公共交通機関を利用したくない。また在宅ワークの定常化で人は動かなくなった。「ウイルス太り」と言われる中、運動不足とストレス発散の絶好のアイテムとしても用いられているのだ。本来自転車は趣味としても実用としても頼りになる存在。サイクリストが増える環境はヘンシューチョーとしては大歓迎だ。
斯様に自転車に注目が集まっている現在であるなら、モノマガ的視点、つまり「ギア感」の有無を選択ポイントとして提唱したい。本稿ではギアという着眼から3つの自転車を選択した。まずは1月8日発売の新製品「BRONX BUGGY20」。2012に誕生したBRONXはゴツフレーム&極太タイヤの組み合わせで人気を獲得してきたが、BUGGY20はなんと電動アシストメカを積んじゃった! リアハブにアシストモーターを内蔵したため8段ギアを搭載できたこと、そしてホビーバイクとしては丁度いい価格も魅力といえる。
次いでパナソニックの「レギュラー」。『三丁目の夕日』に最も似合う働く自転車だが、現在も日本で製造される現役製品だから恐れ入る。同社によれば「その多くが専用部品」だそうで、この一事をもってしても、パナソニック「あっぱれ」である。
子乗せ自転車だってギア感満タン! ブリヂストンの「ハイディⅡ」は女性誌とのコラボから2011年に生まれた子乗せ電アシだが、そのデザインがハンサム過ぎて大人気。子乗せといえば小径タイヤ、低い車体、ポップな配色一辺倒だったが「女性の社会進出やイクメンの登場を考慮しつつ、欧米のバイクやライフスタイルを研究しながら辿り着いたのが大型クルーザースタイルの初代「ハイディB」だったのです」と同社子乗せ自転車担当の室伏僚さん(左写真)。ゴツい 26インチタイヤ、マットカラー、アップハンドルなどでクラシカルにまとめたハイディBは「記録的に売れ」たそう。現在は3人乗り対応の「ハイディⅡ」に進化しているが、販売傾向として興味深いのは大都市圏偏重で、来店したパパが気に入り選ばれるケースが多いこと。ハイディⅡのアシストは同社独自の両輪駆動方式。前から引っ張られるような走行フィールは前子乗せ時でも力強さがあり、「走りながら充電機能」の恩恵でアシスト距離も長~いのだ。
さて「ギアな自転車」として3台紹介したが、いずれも「ガチアウトドア」でないところがヘンシューチョー流ヘソマガリだと感じて欲しい!
このフォルムで電アシとはギア感満タン過ぎ!
BRONX BUGGY
価格17万3800円
ゴツフレーム+極太タイヤがトレードマークのBRONX初の電アシとして1月8日に発売。アシストモーターはリアハブに内蔵。パナソニックセル内蔵バッテリー搭載。リア8段変速。大型LEDライトはオプションで価格7480円。タイヤ:径サイズ20インチ×幅4インチ。問エムプランニング ☎0466-47-8885
カッコ良過ぎる男のママチャリ
BRIDGESTONE HYDEE.Ⅱ
価格17万280円
独自の両輪駆動方式を採用した子乗せ電アシのファッション番長。ブレーキや走行中にペダルを止めると自動充電されるためアシストが長~い。平均的な乗車距離なら充電は月1回程度というから驚きだ! カーキ、ブラック、レッド、ネイビー、ホワイトの5色展開。問ブリヂストンサイクル ☎0120-72-1911
「若者にゃ負けん」的な?
Panasonic REGULAR
価格6万553円
パナソニック独自の頑丈・極太アレックスフレームを採用。ほか、立てやすい「かろやか頑丈スタンド」や骨太な「頑丈リアキャリア」、前後に制動力の強い「ローラーブレーキ」を採用するなど、仕事シーンを華麗に泳ぐ昭和オヤジ的タフネスバイクだ。黒と白あり。問パナソニック サイクルテック ☎0120-781-603