APIXINTL(アピックスインターナショナル)「レトルト亭」
設立1979年(昭和54年)大阪に本社があるAPIX INTL(取材先は東京オフィス)。時代に合わせた製品を開発・販売する電機メーカーだ。2022年1月、<高機能>ではないが<最適>度120%「レトルト亭」を発売。レトルトパウチ食品しか温められない、ストライクど真ん中の商品だ。レトルト食品=カレー(他商品もあるが…)の通り、カレーを食べるのに、湯煎(ガス・熱湯)いらず、電子レンジ(ラップ・温め皿)いらずのワンオペでアツアツが食べられる。
スリムですっきりしたデザイン
細身でコンパクトな「レトルト亭」は設置場所に困らない。幅が80㎜だからちょっとした隙間にも差し込める。色もホワイト一色、キッチンのデザインも壊すことがない。嬉しいのは本体から出ている電源コードの長さだ!通常このサイズの電化製品は1m未満が主流の中、なんと約1.8mの長さを持っている。やや長い気もするが、この長さが実はちょうどよかったりするのだ!
本体形状はトースターと似ている
が、全くの別物である。
サイズは(約)幅 80mm×奥行
255mm×高さ 200mm、重さ約1.5
㎏。一般的なトースターより一回り
小さい。
単純明快
梱包から本体を取り出したらコードをコンセントに差し込み、前面のダイヤルをセットするだけ。小盛/普通/大盛、パウチの大きさ・容量を確認してにセットすれば完了。チクタク鳴り響くアナログゼンマイ仕掛けのタイマーはどこか懐かしい。温め完了の知らせは「チーン」と叫ぶ!!マイコン制御なしで壊れにくいところが Simple is Best!!
ダイヤルセット(小盛/普通/大盛)はパウチに記載されている「g」が目安だ。
[小盛以下:100-129g] [小盛:130-179g] [普通:180-259g] [大盛:260-300g]。温め時間は最小約5分‐最大約10分。
一般的な容量は1人前180gだ!!
一気に温めるのではなく、じっくりゆっくり仕上げていく!
一般的なキッチン電化製品は、高出力(900W以上)で一気に温めるが、このレトルト亭は、200Wの金属板低温ヒーターで時間をかけ両側から「じわじわ」と温める。低温ヒーターと、レトルトパウチの内側の包装素材で使われているアルミ箔部分を利用して、効率よく熱伝導しているのだ!消費電力も少なくECOに一役買っている。
大手が作らない一歩先の製品をデザインする
2021年コロナ禍真っ只中。生活styleがリモート当たり前の時代、開発者の一人が自宅でレトルトカレーをこたつの中で温めた(赤外線効果)のがきっかけだったとか(これが意外とちょうどよかったらしい・・・)。カレーが三度の飯より好きな商品開発チームがその話を聞き、開発に着手。1年をかけ世に送り出した自信作だ!時代はマーケットインから、プロダクトアウトに。「レトルトカレーって美味しいよね!!」。開発のきっかけは社内のさりげない一言から始まった!来る日も来る日もレトルト食品(カレー)地獄。誰もが扱いやすいよう無駄な機能はそぎ落とし「高機能」から「最適」製品へ。生活に合わせた、スマートで愉しい、ワクワクが詰まった製品だ!。
「レトルト亭」ウォーマーの実力
お気に入りのレトルトカレーを「ポン」と本体に入れ、ダイヤルを合わせれば、あつあつのカレーが出来上がる。NO湯煎・NO電子レンジだ。最初は半信半疑だったが、実際使ってみると「納得」の2文字!!所要時間はレトルト食品の容量で変わるがMAX約10分。その10分をどう使うのかを提案しているのが「レトルト亭」である!!200W、2Aでカレーが美味しく頂ける超優秀な製品だ!!
株式会社アピックスインターナショナル
東京オフィス 商品開発部 商品開発 兼 広報担当
佐藤 元紀(さとう もとき)さん
アピックス広報部の佐藤さん。広報のみならず、開発の初期から製品に携わる開発チームのメンバーでもある。「その部分、担当に確認します!」っがないのだ。自社の製品を熟知したザ・職人。次の新商品、どんな逸品を送り込んでくるのか楽しみである!!
レトルト亭
価格 | オープン価格 |
品名 | レトルト調理器 |
品番 | ARM-110 |
本体サイズ | (約)幅 255×奥行 80×高さ 200mm |
本体質量 | (約)1.5kg |
消費電力 | 200W |
電源コード長さ | (約)1.8m |
安全装置 | サーモスタット、温度ヒューズ |
材質(本体) | ABS樹脂、耐熱ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、シリコン、スチール |
アピックスインターナショナル
https://www.apix-intl.co.jp/