街中で頻繁に見かける軽自動車のマイクロ&マイクロなバス、それがダイハツのヒットモデル「ムーヴ キャンバス」。そのムーヴ キャンバスが6年ぶり、初のフルモデルチェンジを果たしたというので企画担当者を直撃しました。
「最大の目玉はストライプス、セオリーというふたつの個性を提案していることです」
と、ダイハツ工業国内商品企画担当副主任の李晃潤さん。
「ストライプス」はツートーンで、かわいらしさ、スマイル、すっきりさが特長的。好評だった初代のキープコンセプト、正常進化型であるのに対して、「セオリー」はより大人世代にむけた落ち着きや質感を表現しており、こちらが新たに加わったブラザーとなります。
「キャンバスの車名はキャンバス(帆布)と、「CAN=何でもできる」「BUS=ミニバスのようなデザイン」からで、“暮らしの可能性を広げられる車になってほしい”という想いを込めて命名されたものです。そうしたコンセプトとかわいらしいデザインが受け、特に若年女性を中心に人気だったのですが、同時に大人世代や男性のお客様の乗り換えニーズもあったのです」
その、レトロかわいいスタイルに魅かれる気持ち、わかります。しかし男目線、大人目線で見るとちょっとかわいらしすぎる気も……。そしてできればターボも欲しいし……。
「そうなんですよ! そこで今回は「セオリー」を設定し、さらにターボ車も用意しました!」
さらに、タントから始まったダイハツのクルマ作りの基本思想DNGA展開によって、ナント約50㎏のダイエットに成功しています。燃費効率にも寄与しそうです。
「はい。カタログ最良値で従来型20.6㎞/hが、新型では22.9㎞/hとなり、約10%の燃費向上となっています」(WLTCモード燃費)
HVではないのにこの値は立派です。ちなみにターボ車の最良値は22.4㎞/hとこれまた立派。
カラーバリエーションも豊富です。
「ストライプスで8色、セオリーで7色を用意しました。ストライプスならホワイト×レイクブルー(上写真)が、セオリーならレーザーブルーが人気になるのではと見込んでいます。濃い色はメッキパーツが映えるので、個人的にもセオリーのレーザーブルーはお気に入りです。これはぜひ実車でご覧いただきたいです!」
ところで新型からボンネットのロゴマークが消えて、「CANBUS」のアルファベット車名表記となりましたが?
「“すっきり・洗練”というデザインテーマに合わせたのはもちろんのこと、実はユーザー調査の中で、『街中で見かけて一目ぼれしたが、車名が判らなかった……』という声があったのです。そこで“車名を覚えて頂きたい”という思いも込めてアルファベットとしました」
なるほど。確かに初代のロゴマークでは、ダイハツかどうかもわかりませんしね。ちなみに初代のロゴマークはオプションとして選べるとのことです。
「運転のしやすさや使いやすさも磨いて、全方位的に良くなる方に手を入れましたので、ぜひハンドルを握って、その良さを感じていただきたいです!」
李さん。今日はありがとうございました。次は試乗会レポートをお届けします。
発売は7月13日。車両本体価格は税込149万6000円から。
ダイハツお客様コールセンター/0800-500-0182
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