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ご利益いただきます
第4回:1日、15日の赤飯と甲子の茶飯


1日と15日にはお赤飯を、甲子の日には茶飯を食べるという習慣があったのをご存知ですか。今でも一部のご家庭では続けているようです。どうして食べるのか、東大で協力研究員をされている高山宗春(たかやまむねはる)さんが解説します。内容は「旧暦で1日は新月、月が出ない真っ暗な晩にお赤飯を食べて月よ出てくれ、また頑張ってくれと願った」「15日は満月、満ち足りた月をお赤飯でお祝いした」「お赤飯は邪を祓う赤の象徴」「白米が広まる以前は色のついたお米がスタンダードだった」「甲子の日は茶飯を食べる」「甲子は干支の始まりの日で、大黒さまをお祀りする日」「60日、60年で一巡りするのが干支で、還暦の赤いちゃんちゃんこは赤ちゃんに生まれ直すという意味」「邪を祓う赤になぞらえて茶飯を食べる」です。

高山宗東(Muneharu Takayama)

歴史家、ワインコラムニスト。
東京大学先端科学技術研究センター協力研究員、大阪市ワインミュージアム顧問などを務める。
専門は有職故実、葡萄酒伝来史。 単行本、雑誌、TV番組等の歴史考証の他、歴史・文学関連のコラム、醸造家へのインタビュー等を含むワインコラム等を執筆。ワイン関連の講演活動をつとめる。

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