設立1979年(昭和54年)。大阪に本社があるAPIX INTL(アピックスインターナショナル)。時代に合わせた製品を開発・販売する電機メーカーだ。「レトルト亭」に続く「簡単に食べられる!!」は、ゆで卵調理家電「Egg Meister」。開発スタッフ(卵職人)が約12,000個を食して完成させた逸品だ。難しいたまごのゆで加減を、ボタン一つで、温泉たまご・半熟・固ゆで・蒸しを自動でやってのけてしまう小さな職人だ。本体サイズは幅145mm・奥行130mm・高さ135mm・重さ730g。マイコン、温度センサー搭載で火加減をコントロールするハイテクマシーンだ!
誰もが一目でわかる Egg Meister
ゆでたまごを作る工程を、ワンプッシュのボタン操作のみで、火を使わず調理してしまう優れモノだ!梱包を開ければ、パーツは本体含む5つのパーツのみ。この小さな職人は、温度調節が非常に難しいたまごの固まる要因、「タンパク質」と「アミノ酸」を、半導体センサーで完全にコントロールする。
ゆでたまごは…
「白身」は58℃くらいから少しずつ固まり始め、60~65℃で白くやわらかいゼリー状になる。そして、70〜80℃で完全に固まる。「黄身」は65℃くらいから固まり始め、68〜70℃でほぼ完全に固まる。黄身を固めながら白身は完全に固まらない65〜70℃の温度帯を一定にキープしながら、ゆっくり加熱すれば、黄身は半熟、白身はとろとろの温泉たまごが出来る。理論上はそうだが、実際それをコンロで湯を沸かし作るとなるとハードルが高すぎる。果たしてあの旅館の朝の味は、堪能できるのだろうか…。
「Egg Meister」の実力は…
たまごをセットし指定のところまで水を注ぎこんだら、蓋を閉めメインスイッチON。約20分後に温泉たまごが出来上がる、ほったらかし調理だ。朝昼夜の忙しい時間帯に、火加減も気にすることがない。その約20分は他の事に手が回る!!
Egg Meister調理の仕組み
電源ON→最高温度まで加熱→加熱OFF→一定まで下がったら再加熱→最高温度到達から数分でOFF(出来上がり音を流す)。半導体センサーでお湯の温度を完全にコントロール。ゆで方の温度がプログラムされているのだ。低温でもなく高温でもない完璧な温度をKEEPする!!
温泉たまごモード
水面から出ている部分が空洞になっており、逆さに置くことにより調理中に発生するたまご内のガスをここに集める。市販されている卵穴あけ機でここに一か所穴をあけておけばガスが抜け、殻が剥きやすくなるのだ!
温泉たまごモードは、調理開始から約8分でMAX温度76℃に到達。調理終了のアラームが鳴るまでこの温度は固定である。上がることもなく下がることもない。ゆでたまごを調理するモードの中で一番時間がかかるこの温泉たまご。じっくり時間をかけ調理が進む。調理終了後はすぐに引き上げ冷水に。余熱で白身黄身が固まるのを防ぐためだ!!
驚きの「温泉たまご」
殻を割りたまごを傾ければ、ふわとろ温泉たまごが飛び出す!!理論上のデータが形になった瞬間だ。違うものが出来るだろうと半信半疑だったが、小さな職人は完璧な美味しい温泉たまごを押し出したのだ!
ふわとろ温泉たまご
黄身はしっとり濃厚、旨味が凝縮。喉越しがいい白身はとろとろのゼリー状だ。これがあの温泉たまごだ。
半熟モード
殻を剥くとぷりぷり弾力あるたまごに仕上がっている。流れ出す黄身、黄金の半熟たまごだ。スイッチON、7分待てば、難しい半熟も意図も簡単に食べることが出来る。たまご本来の風味が楽しめる一品だ!
蒸しモード
溶きたまご2個を①の専用蒸しトレイに流し込み、じっくり蒸せばオムの出来上がりだ!ゆでたまごより若干時間はかかるが、弁当等の「もう一品」のおかずにはもってこいだ!好みの出汁を加えれば更に完璧完成度は高まる。
アピックスインターナショナル
東京オフィス 商品開発部 商品開発 兼 広報担当
佐藤 元紀(さとう もとき)さん
広報のみならず、開発の初期から製品に携わる開発チームのメンバーでもある。自社の製品を熟知したザ・職人。次の新商品、どんな逸品を送り込んでくるのか!!
Egg Meister <エッグマイスター>
サイズ:約W145×D130×H135(mm)
質量:約730g(各ケース、電源コード含む)
電源:AC100V 50/60Hz
消費電力:400W
電源コード長さ:約0.8m
材質:本体:ポリプロピレン、ステンレス、シリコン 他