ASUS JAPANは、14型有機ELディスプレイを搭載した新型ノートパソコンン「ASUS Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS」を8月4日より発売した。
実はASUSが1997年に発表、98年に発売したノートPC「P6300」がミール宇宙ステーションの船内活動用のノートパソコンに採用されたという経緯がある。宇宙ステーションの過酷な環境により、多くのノートPCが故障を起こす中、P6300は約600日間の任務を果たしたという。
今回登場した「ASUS Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS」はP6300の宇宙への挑戦を記念し、宇宙をイメージしたモデルだ。
まずは基本スペックから見ていこう。CPUは第12世代のCore i9-12900Hを採用。メモリは32GB、ストレージには1TBのSSD (PCI Express 4.0 x4接続)を搭載するなどハイエンド仕様だ。ディスプレイは14型(2,880×1,800ドット)の有機ELでタッチ操作にも対応する。
本体サイズは幅311.22mm×奥行き221.18mm×高さ15.9~17.6mm。質量は約1.47kg。バッテリー駆動時間は公称値約7.4時間だ。
本体デザインもミール宇宙ステーションがモチーフ。天板には3.5型モノクロ有機ELディスプレイを配置。閉じた状態でも時刻やバッテリー残量などを表示できる仕組みだ。
さらに米国国防総省が定める調達基準であるMIL規格(MIL-STD 810H)だけでなく、宇宙用のハードウェア調達規格であるアメリカのSMC-S016A規格の基準もクリアしているのが面白い。まさに宇宙に持っていけるノートPCと言うわけだ。
面白いのはミール宇宙ステーションの線画が描かれた外箱や。宇宙船のドアをイメージした内箱などを採用すること。さらにケーブルなどを収納できるアクセサリーボックスはスタンドとしても使うことができ、ノートPCを23°傾けることができる。
宇宙をイメージした「ASUS Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS」は非常に個性的なモデルだ。その一方で、驚くほどコストパフォーマンスが高いオンリーワンなモデルなのだ。
例えばCPUにCore i9を搭載するモバイルノートは非常に少なく、それが20万円台で購入できるのは非常にお得だといえる。
さらにリモート会議などで役立つAIノイズキャンセリング機能付きマイクや、指紋認証機能なども搭載しており、ビジネスシーンで活躍できる。
本位質量1.47kgと、モバイルノートの中ではやや重めで、バッテリー駆動時間7.4時間と短いため、一日中持ち歩いて電源のない場所で使いたいといったスタイルにはやや不向きではあるが、電源が確保できる場所での仕事が中心なら高いパフォーマンスを持ち歩くことができるのだ。