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定番的なサイズのデイパック。財布などが入る外付けのポケットがひとつ、ダブルジップで大きく開閉できる単純な構造だからこそ用途は幅広く、通勤・通学・旅行とマルチに使える。15.4ℓ。幅32.5×高さ38.0×マチ12.5㎝。「452U」価格各5280円
それは、生活=人生のための荷造り。ブランド誕生から来年ついに半世紀を迎える「アウトドアプロダクツ」の名品「452U」は、なぜいまなお世界中の人々に愛され続けるのか。デイパックのスタンダードを紐解く
アウトドア愛好家の日常に寄り添うバッグ
“PACK FOR LIFE”。生活=人生のための荷造りというキャッチコピーで世界中の若者から支持される「アウトドアプロダクツ」は、1973年にアメリカ西海岸で生まれたブランド。きっかけは、創業者であるアルトシュール兄弟の父親がロサンゼルスで経営していた、アウトドア用品のデパートだった。登山などの愛好家がより気軽に使える日用品を提供しようと考えた同兄弟は、店の一角で従来のアウトドア業界になかったシンプルなバッグやレインウェア、靴などを売り始める。その最初のヒット商品こそ、今なお世界的ベストセラーとなっているデイパック「452U」だった。
1970年初頭は労働組合運動の盛り上がりで人件費が高騰し、自社工場で1200人以上の工員を抱える同社でもより効率的な生産体制が求められた。そこで考案したのが、本体をたった2枚のパーツで縫製し、短時間での大量生産を可能にしたデイパック。デュポン社(現インビスタ社)の屈強なコーデュラ®ナイロンを採用し、YKKのダブルプルナイロンコイルジッパーでスムーズに開閉ができる「452U」は、シンプルで軽量、丈夫、リーズナブルという「アウトドアプロダクツ」の哲学をわかりやすく体現した。その基本設計は、誕生から50年を迎えようとしている現在もほぼ変わっていない。
たった2枚の布でつくる!
定番「452U」の展開図がこちら。本体はフロントからボトム、両サイド、背面を構成する大きな生地が1枚と、天面をカバーする横長の生地が1枚という、計2枚の生地からなるシンプルな構造。これにジッパーやハーネス、ブランドタグ、あらかじめ完成させてある外ポケットなどを付け加えて完成させる。
カラーは12色!
1. Beige 2. Sky Blue
3. Fuchsia 4. Tangerine
5. Black 6. Navy
7. Pineneedle 8. Graphite
9. Lime Light 10. Burgundy
11. Purple 12. Red
ロゴデザインの変遷を辿ると、1978年の1stロゴは緑と白の2色使いで、樹木のイラストが入った躍動感のあるもの。現在のロゴの原型ができたのは1987年のことで、当初は右側下写真にある白地に黒いロゴのデザインだった。
1970 年代から変わらないデザイン
現在、定番デイパックは7サイズ展開
子どものファーストリュックに
「452W 」価格4180円
幅23×高さ30×マチ15㎝ 容量10.4ℓ
荷物をちゃんと運べるキッズサイズ(4.5歳~小学生)
「452V」価格4620円
幅28×高さ35×マチ13㎝ 容量11.8ℓ
永遠の定番452U!
「452U」価格5280円
幅32.5×高さ38×マチ12.5㎝ 容量15.4ℓ
メンズの定番、きゅっと締めて女性にも◎
「452T」価格7480円
幅38×高さ46×マチ20㎝ 容量35ℓ
部活や営業で、とにかく荷物の多い人向
「452S」価格8800円
幅40×高さ49×マチ23㎝ 容量45.1ℓ
これひとつで本気の旅へ出たい人に
「452R」価格1万780円
幅44×高さ52×マチ25㎝ 容量57.2ℓ
大人が背負ってもマンガ風になる極大サイズ!
「452Q」価格1万4300円
幅48×高さ55×マチ27㎝ 容量71.3ℓ
OUTDOOR PRODUCTS HISTORY
1960’S
L.A.のダウンタウン中心地に西海岸初の百貨店「Famous Department Store( FDS)」が開業。
1974 452Uの原型になるバッグを考案
労働組合運動の最盛期。製造工程の簡略化と低コスト化実施の過程で452Uの原型が誕生。
1980’S
全米の大学生協で販売開始、その後アイビーリーグ等の影響でデイパックの世界的代名詞に。
1990’S
9 0’S初頭よりN F L、N B A、NHL全チームとライセンス契約。量より質の時代を見据える。
1998「Packs for Life」のメッセージを発信
以後は有名ブランドコラボなども話題に。
2021
東京・表参道で旗艦店「ザ・レクリエーションストア」開店。揺るぎないアイデンティティを表現。
OUTDOOR PRODUCTS The Recreation Store
住所 東京都渋谷区神宮前4-4-8
☎070-3173-9773 営業時間11:00~20:00 無休
Text:小堀真子 Photo:青木建格(WPP)