ミニのネーミングは何に付けても可愛らしく感じるモノです。例えばMac「ミニ」、「ミニ」トマト、たぬきそば「ミニ」カツ丼付き。うーん、どれも親しみやすい雰囲気でワクワク感があるではないですか。それはクルマにも当てはまります。来夏に発売予定のデリカミニ!
ムムムム、それはある世代には懐かしいパジョエロミニの再来とも言えるかもしれません。
特に筆者のような40代以上のダンディなオジサマ、オバサマ世代にとって三菱はランエボやパジェロといったラリーのイメージが強うござんす。ただ、残念ですが現ラインナップにそのビッグネームはなく……。
しかしながらその悪路での高い走破性や安全性は健在で、特に今の旗艦モデルたるアウトランダー(https://www.monomagazine.com/38041/)はクルマの出来も走りも燃費も装備を含めたコストパフォーマンスも抜群です。
あの図体ながら(失礼)低μ路で滑っても怖くないどころかボンクラな筆者でさえも鼻歌でドリフトすらできてしまうのです。そんな中、三菱の看板を背負ったいぶし銀のクルマがあります。それはデリカD:5(以下デリカ)。
口の悪い人が言うにはモデルチェンジ仕損なったとか言われますが、いやいや。信頼に足らない新モデルよりも未舗装路などでは古くても確実に信頼性のあるモデルが優位。
そうでなければ帰ってこられませんから。デリカは「大切な家族や仲間と過ごす時間をより身近に体感できるクルマ」というコンセプトで開発されました。
現行モデルは2007年にデビュー。高い悪路走破性を持つミニバンは唯一の存在と表現しても過言ではないクルマで三菱にあって指名買いが最も多いモデルです。そのルーツは1968年登場のトラックになります。
それまでトラックは大なり小なりボンネットを持つスタイルが主流だったのですが、デリカは運転席の下にエンジンを押し込み全長を短く(荷台を広く)したキャブオーバースタイルを採用しました。
翌年にはビジネス向けのバンモデルが導入されています。その乗用車モデルがデリカコーチになり、今に続いています。一躍人気車種になったのは3代目あたりでしょうか。
乗用車(スターワゴン)としては2代目で、デリカシリーズとしたら3代目になります。本格的な4WDシステムを搭載し、ワンボックス車ながらも驚異的な悪路走破性能を誇りました。ワンボックスの使い勝手の良さと高い悪路走破性能は現行モデルにも受け継がれており、そのデリカは来年55周年を迎えます。
話はマキネン(古い?)のサイドターンのようにデリカミニに戻ります。デリカミニはコアなファンのためのクルマというイメージのあるデリカをより多くのユーザーに受け入れられるように「ミニ」の愛称をつけたといいます。ネーミングに関しては社内でもデリカD:2もあることだし、D:1でもという意見もあったことはあったというエピソードも。
身近なデリカ、というコンセプトでまずこだわったのはそのデザインといいます。まず写真のアッシュグリーンメタリックは都会からアウトドアまでどんなシーンでも馴染むデリカミニのために作られた新色。フロントはダイナミックシールドを採用し、力強さと安心感を表現しつつ半円形のLEDポジションランプは愛らしく親しみやすさを感じさせるモノに。
本家デリカにも通じるフロントとリアのテールゲートガーニッシュには「DELICA」の立体的なロゴや、前後ブラックで統一されたホイールアーチやプロテクト感のあるスキッドプレート状のデザインを採用する前後バンパーで高い走破性を表現しています。アルミホイールはタフさを表現しつつも、洗練されたダークシルバー塗装でギア感とアーバンライクな雰囲気に。
残念ながらパワートレインや足回りなどはまだ発表されてはいませんが、実物は年明けのオートサロンで見ることができるそうです。製造は三菱・日産の合弁会社でもあるNMKVといいます。
なんだ、日産版と同じか、と嘆くなかれ。確かにデイズとekはほぼ同じですが、ハイウェイスターとekクロス(https://www.monomagazine.com/39221/)はキチンとメーカーの色が出ているのが面白いところです。
ekシリーズはどうなる? 日産版はどうなの? といろいろ推測憶測筆者は短足とありますが、やはりそこは来年のオートサロンで明かされるはずです。
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