【モノ・マガジンTV】
靴の工場見学
第6回:waji(ワジ)の古民家工房を訪ねる 前編


 こんにちは。今回は「YouTube・モノマガジンTV 靴の工場見学#06 waji(ワジ)の古民家工房を訪ねる 前編」です。WEB版では文字起こしの解説や裏話など、読んでも楽しい「レザーソムリエ西牧のじっくり動画解説と裏話をお送りいたします。

 大阪阿倍野区阪南町に位置する、古民家を改装した工房兼ギャラリーwaji。なんとこの古民家、有形文化財に指定されているんです。

 何を作っているのかというと、レザーグッズを中心に生産している革のプロ集団。それでは!!waji代表の菅野さんに早速お話しを伺っていきましょう。

 画像はアンティークのドアをモチーフにした「glart」。なんとレザーとガラスを組み合わせ、まさに職人技術と芸術が融合した曇りなき傑作品です。さらに割れにくい特殊なガラスを使用しているとのこと。この技術があるのは日本で2社しかないのですが、そのうちの1社とwajiさんがタッグを組み製造しているとのこと。スマホケースが人気で、普段使いで活躍できそう。

 お次は「keu」というレザーグッズ。革なのに錆びている? と、ちょっと変わったテクスチャ。お聞きすると、タンナー(革を製造する企業)さんと何度も試行錯誤を重ねて完成させたとのこと。動画を見ていただければわかると思うのですが、革にしてから錆させるという凡人には考えられないような作りをしています。そして、その錆が衣服につかないように処理されているので、風合いはそのままに、安心して使用できますね。

 そして、僕も個人的にお気に入りのブランド「aoneko」です。こちらは売上の10%程度を保護猫施設に寄付できる、猫ちゃん好きにはたまらない商品です。詳細は12月16日発売のモノ・マガジンを是非ご覧になってみてください!! トートバッグは個人的にも使用していて、使いやすさもバッチリです。

 ショールームの様子です。小洒落た空間がショールームとは思えないほど落ち着きます。ここにはwajiの代表的なサンプルが並べられていて、商談などに使用するそうです。そこでちょっと気になるものを見つけました。

 ひとふでがきアーティストのサカモトさんの作品が並んでいたのです。これは菅野さんが、アーティストとwajiの融合を常に考えているそうで、その一環だそう。

 ということで、僕も描いてもらいました!! サカモトさんは2011年から毎日1枚は、ひとふでがきを続けているそうなんです。継続は力なり!!をやっている人に出会えました(笑)。

 と、前半はここまでです。後半はいよいよ工房内を見学です。今回紹介した作品ができるまでを深掘りしたいと思います。
 このWEBマガジンでは、工場見学ツアーなど動画配信したものをレザーソムリエ西牧が記事にしてお送りしています。裏話など動画では配信できない情報も提供していきたいと思います。ではまた読んでくださいね!!

西牧正晴(masaharu nishimaki)

1977年生まれのバリバリの氷河期世代。19歳から靴屋のバイトを初めて、そのまま靴、革にどっぷりハマる。靴メーカーやベルトメーカー、靴の組合など、とにかく革がある場所で革の知識だけでなく、売り方やマーケティングを学ぶ。レザークラフトの作家としても活動中。

現在はフリーランスで革、靴、バッグのライター・フォトグラファー、皮革アドバイザーなどをして、日々革について精進中。

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