寒い季節には、お酒も温かいものが愉しみたくなりますね。
そんな時には、もちろんおでんと日本酒の熱燗も美味しいのですが、ちょっとオシャレに愉しめるホットカクテルを作ってみるのはいかがでしょうか?
今回は、バーで注文してみるものいいのですが、ご自宅で簡単に作れ、愉しめるホットカクテルを3つご紹介します。
■オレンジジュースをあたためる!?
「ホットイタリアン」
<アルコール度数7%>
オレンジジュースをあたためるというと意外な感じがするかもしれませんが、オレンジの酸味とアマレットの甘い香りがベストマッチなホットカクテルです。
「アマレット」は、杏(あんず)の核から抽出したエッセンスを使ったリキュールで、まるで杏仁豆腐のような香りがするので、デザートのように愉しめます。
■レシピ
※180ml程度の足付きグラスの場合
・アマレット(30ml)
・オレンジジュース(120ml)
・シナモンスティック(お好みで)
■作り方
1. グラスにアマレット入れます。
2. あたためたオレンジジュースを注ぎ、シナモンスティックを添えます。
★橋口流のアレンジポイント
・ちょっと贅沢にフレッシュオレンジジュースを使ってみる!
・アマレットは「ディサローノ」(28%)がおすすめ!
■紅茶好きにもおすすめ
「アイリッシュアフタヌーン」
<アルコール度数6.5%>
アイリッシュウイスキーと紅茶を使ったホットカクテルです。アイルランドでは、日本の“焼酎のお湯割り”のように日常的に飲まれているといわれています。
ウイスキーと紅茶に、甘いリキュールとシナモンの香りが加わった、複雑かつ芳醇さが特長です。
使うウイスキーによって、スッキリしたカクテルにも、スモーキーな香りを楽しむカクテルにもすることができます。
さらに、紅茶の種類を変えると、また違った変化を楽しめます。シンプルなダージリン紅茶にするか、香り高いアールグレイにするか、などなど色々なバージョンで愉しんでみてください。
■作り方
- 1. グラスにウイスキー、アマレット、グレナデンシロップを注ぎ、軽くステア(混ぜ合わせる)をします。
2. 熱い紅茶を注ぎ、ステアします。
3. シナモンスティックを添えます。
★橋口流のアレンジポイント
・アイリッシュウイスキーNo.1の「ジェムソン」がおすすめですが、スモーキーな「カネマラ」などに変えてみるのも
■グレンフィディックスタイルの
「ホットウイスキートディー」
<アルコール度数7.7%>
「トディー(toddy)」というスタイルのカクテルは、砂糖にスピリッツを注ぎ、水または熱いお湯で満たすのが基本的な造り方です。
イギリスでは、ホットドリンクとして古くから飲まれていました。
砂糖の代わりにシュガーシロップや蜂蜜、ジャム、マーマレードなどが使われることもあります。
また、レモンやオレンジ、シナモン、ミント、グローブ、ビターなどをお好みのフレーバーを加えてアレンジするのも楽しいです。
今回は、クリスマスとゆかりの深い「グレンフィディック」を使ったグレンフィディックスタイルの「ホットウイスキートディー」をご紹介します。
■作り方
1.グラスにウイスキー(グレンフィディック12年)入れ、カットレモンを搾ります。
2.熱いお湯を注ぎ、蜂蜜を加えて溶かします。
■レシピ
※240mlの手付きのホットグラスの場合
・お好みウイスキーまたは「グレンフィディック12年」 30ml
・レモン 1/8カット
・熱いお湯 120ml
・蜂蜜 1ts(約5cc)
★橋口流のアレンジポイント
・蜂蜜はすっきりしたアカシアがおすすめですが、風味のあるオレンジなどを使っても面白いです。
・グレンフィディックスタイルですが、お好みのウイスキーに変えるのも良いと思います。
■まだまだある!
簡単「ホットカクテル」
「ゲーリックコーヒー」=スコッチウイスキー+ホットコーヒー
「カフェロワイヤル」=ブランデー+ホットコーヒー
「ホットスクリュードライバー」=ウオッカ+ホットオレンジジュース
「ホットドラム」=ドランブイ+レモンジュース+シナモンスティック
「ホットカンパリ」=カンパリ+熱いお湯
「テキーラカフェ」=テキーラ+熱いお湯+インスタントコーヒー
■おまけ
もう古い話になりますが、ホテル・バーテンダー時代に様々なカクテルを作る中、カクテルの本を数冊出版しました。カクテルについてもっと知りたいという方にはおすすめです。どこかで見つけたら手に取ってみてください。
『カクテル銘酒辞典』:スタンダートカクテルやオリジナルカクテルのレシピ、道具などカクテル全般について紹介しています。
『カクテル&スピリッツの教科書』:カクテルとベースとなるお酒について詳しく書いています。