ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 68
超強靭&超軽量なキャンプ用ペグ

キャンプブームもいったん落ち着いて、年越しキャンプをした人も僕の周りではほとんどいなくなってしまった。とはいえ、2023年は、今まで通りのキャンプ好きな人が継続していけばいいし、自転車キャンプのようなニッチな遊びを好む人は、変わらず静かなキャンプ場を求めているので、今がチャンス。ULなキャンプにトライしてみるのも面白い。今回は、昨年自転車キャンプのときに大活躍だった、軽くて、強くて、美しいFREELIGHTのネイルペグの偏愛っぷりを語りたい。

FREELIGHTのペグバッグとペグ3本。この細さと短さで、頑強さがハンパない。非常に頼りになるペグだ。

アウトドアフリーク御用達「FREELIGHT」は日本のアブランド

私は、FREELIGHT(フリーライト)のウルトラライトネイルペグを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

FREELIGHTは「軽さ」をテーマに、アウトドアフリークたちの生涯の愛用品となるギアを、ものづくりをしている職人さんたちとともに作っている日本のブランド。

重量がシビアなトレッキングや自転車のバイクパッキング等のアウトドアシーンで、長く使いたくなるシンプルなデザイン。そして、実際に手に持ったときに驚かされる軽さ、それでいて圧倒的な耐久性を持つのが特長である。

国内生産のモノが多く、末永くユーザー(=アウトドア愛好家)に使ってもらいたいという思いから、ユーザーの声に耳を傾けながら、開発からアフターケアまで、職人さんと切磋琢磨を繰り返し、ブラッシュアップさせているとのこと。

このように、昨今のマスプロ全盛のアウトドアメーカーとは一線を画すところもいい。

ラインナップは、軽量で強靭なバックパック、トレッキングポール、チタン製クッカー、タープ、シェルターなど、アメリカの3大トレイルや日本のアルプスを何日もかけて歩くときに、連れて行きたくなるようなモノばかり。

その中でも2019年から約4年間使い続けているのが、今回ご紹介するウルトラライトネイルペグだ。

パーゴワークスのNINJAテントの前室の2本にはFREE LIGHTのペグを使用している。風を巻き込む可能性が高いので強靭な安定感は安心材料。

テントを安定させる強靭なペグの素材とは!?

こちらのペグは新作で、2021年の3月にGr5チタニウム合金製となったらしい。これは、質量分率でアルミが6%、バナジウムが4%含まれるため、純チタンに比べ、引張強さ1.7倍以上、耐力3.8倍以上もの優れた特性をもった高強度なチタン合金だ。

たとえば、昔ながらのツーリング自転車のフレームで使われるクロムモリブデン鋼は、ハイテンスチールなどに比べて、鉄にモリブデンを合わせることで、しなりを生み、耐久性に乗り心地をプラスしているのだが、何種類かの金属を混ぜるとそれぞれの長所を活かせるというわけ。

私が愛してやまないチタンという素材は、軽く強く、そして錆びにくいという特性と金属アレルギーを起こしにくい特性がある。

しかし、その分加工がしにくく、特殊な製造工程が必要なので、価格が高くなる傾向にある(すべてではないが)。

そのチタニウムにアルミ、バナジウムを合わせ、以前のモノよりさらに強度が増したということは願ったり叶ったり。

とあるキャンプ場で同じように打ち付けてもビクともしなかったのがこのFREELIGHTのネイルペグだ。

本来は、テントが強風でも飛ばされないように地面に打ち込むために存在するのがペグだ。だから、仮に曲がってしまっても、歪んでしまっても、テントが飛ばされなかったらいい。

だが、私はこのペグが曲がった状態はなんとなく嫌なので、いろいろなサイトを調べたところ、このFREELIGHTのサイトに行きつき、すぐに購入。

質感に惚れ惚れしただけでなく、あらゆるテン場(テントを張る場所のこと)でも安心感がケタ違いなので、今もなお使い続けているのだ。

打ち付ける側の頭の広がりも絶妙にいい!!

ペグの直径は約4mm。頭の部分が約5mm。頭の部分に付属しているガイラインを絶妙に固定させているため、ペグハンマー、もしくは岩などで打ち付けるときにも調子がいい。

トントントン。じつに打ちやすい。この頭がさらに広くなれば、おそらく重量が変わってくる。この辺はトレードオフなので、使っていけばいくほど、ありがたみを感じてくる。軽くて強いとともに使いやすいということは重要だからだ。

こちらは地面に刺さる側。

地面にアンカーとして刺さるほうの先端は画像のとおり。もはやスマホのカメラではここまで写せないので、一眼レフカメラに頼った。

先は鋭くなっているが、手には刺さらない。鉛筆のような感じだ。やさしさと鋭さを同居させているこの形状は、美しいの一言。

FREE LIGHTのペグケース。

これらのネイルペグを入れるのであれば、やはり同ブランドのペグケースがいいが、現在は販売されていない。

(私のはBLUEのペグケース)オレンジとターコイズがネット上にはあったが、こちらもSOLD OUTのようなので、ほしい人はリストックされる時を待ってみよう。

枯れた根っこにもこのとおり。

トントントン♪ 打ちつける気持ち良ささえ感じる貫通力!!

なにより貫通力がすごい。ちょっと柔らかい石なら砕いてしまうほど。下開け穴のために使う(穴を開けたら別のペグを入れるなど)と書いてあるが、私は前述の通り、パーゴワークスの前室でそのまま使っている。

通常のペグとして使用できる。トントントン。少し大きい枯れ根っこに打ちつけてみたところ、見事にぶっ刺さった。気持ちがいい!

手に持つとこのサイズ感。こんなステキなペグは見たことがない。

軽くて、強くて、美しいテント用ペグを探していた人にとっては待ち望んでいたペグになると思う。

私にとって、自転車キャンプ旅にも、縦走登山でのキャンプ旅にも連れていきたくなる大事な旅の相棒なのだ。

FREELIGHT Ultra Light Nail Peg(3本セットのライン付き)


価格:1958円
商品概要 
直径:4mmφ
長さ:153mm
重量:9g(ラインを結んだ状態)
素材:チタニウム合金 Gr5(中国製造)

商品ページ:http://freelight.shop-pro.jp/?pid=133308147
WEBお問い合わせページ:https://freelight.shop-pro.jp/secure/?mode=inq&shop_id=PA01124856


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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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