怠け者キャンパーにもご馳走が作れるクッカーを!ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 69

PAAGOWORKS TrailPOT 1200P

キャンプ好きな人は料理好きな人が多い。とくに、ファミリーキャンプや車でのソロキャンプであればダッチオーブンやしっかりとした焚き火台なども運べるので、凝ったものが作れる。

うってかわって自転車やモーターサイクルでキャンプの人はシングルバーナーくらいしか積載できないため、どうしても料理まで気が回らない。

もっとラクして、もっと燃料を使わず、もっと早くできるアウトドアご飯が食べられないものか。そんな夢を叶えてくれるコンビニエントなクッカー、『PAAGOWORKSのTRAILPOT』の偏愛っぷりを語りたい。

私は、PAAGOWORKS(パーゴワークス)のTRAILPOT(トレイルポット)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

PAAGOWORKSは、アウトドアフィールドへ気軽に持ち運べるPACK&GOの略

パーゴワークスは2011年に誕生した日本のアウトドアブランドだ。ブランド名は、PACK AND GO(荷物を詰めこんで出かけよう)という言葉から来ているのだそう。スローガンは「アウトドア自由主義」。型にハマらない、自由な発想で、多角的なアウトドア旅ができるアイテムを取り揃える。

以前紹介したNINJA TENTや可変するタープことNINJA TARP、トレイルラン用のバックパックであるRUSHシリーズ、登山用のバックパック、超軽量焚き火台NINJA FIRESTANDなど、アイディア満載のキャンプギアがズラリ。

私のようなモーターサイクル、自転車、登山での移動を含めたキャンプ旅を好む「2ホイールトラベラー」にとって、あまりにもハートに刺さるものが多すぎて困るほど。

今回のトレイルポットもまさに待ち望んでいたクッカーと言える、そう、ズキュンと困る。

パーゴワークス製品はデザインという面でも優れていて、箱もこのオシャレさ。捨てられない

四角と丸の間のような柔和なデザインにウットリ

パーゴワークスと言えばデザイン性の高さ。少し前からメスティンというスウェーデン製の飯ごうが人気で、各メディアでかわいいと称賛されていたが、正直に言うと、幼稚園のときに持っていたお弁当箱みたいでちょっとチープに思えたので、私はアウトドアディセンバー別注のメスティンにした。

ところがどっこい、こちらのトレイルポットは箱から洒落ているから驚く。もちろん、中身もグッドデザイン! カラーリングはグレー。四角というよりは丸みを帯びた長方形なので、じつに顔がいい。イケメン。

付属しているメッシュバッグもいい。PAAGOWORKSのタブもちゃんと付いていてプレミアム感がある
トレイルポット本体、フライパン、蓋の3つがセット。これを上下に挟んでスタッキング。
シングルバーナーに載せたところ。今回はJET BOILのSTASHにセット。安定感あります

深さと広さが絶妙なのでいろいろな料理が作れる懐の深さ

大きさは、13×18.5×8cmでメスティンよりは大きい。アルミ製だが、かなりしっかりとした造り。とてもいい質感。箱を開けると、トレイルポット本体、フライパン、蓋という3つで構成されている。

自転車のバイクパッキングなどで、さらなる軽量化をするなら、フライパンはを家に置いておいても良いかもしれない。こちらで調理するときはシングルバーナー、焚き火、アルコールストーブ、お家のガスコンロなど何でもござれ。

パーゴワークスは、遊び方によって、使い方がカスタマイズできる余白を残しているからいい。キャンプだけに使うのではなく、家でも外でも遊び手のセンスにお任せ。

メモリが付いていて、満水容量は1.2リットルまで
持ち手が長いのでつかみやすい。焚き火などで加熱した際も、熱が伝わりにくいためだそう

さらに、持ち手が長くていい。今回は焚き火で使用したわけではないが、真っ赤に燃えている焚き火の上ならなおさら安全。

また、縦に2本付いているので液体をフルに入れてもたわまない強度もある。蓋は、お皿として使えるように15mmの縁が付いている。

レトルトのご飯が入る大きさにしてある
下手に自分で調理するよりもプレミアムなレトルトカレーのほうが美味しかったり。今回は東京神田にあるエチオピアビーフカリー。カレーではなく、カリー!
ご飯とルウの量もばっちり入るフライパンのほうに盛り付け例
レトルトご飯とルウを同時入れもOK

このトレイルポットのサイズは、レトルトのご飯がちょうど入る大きさになっている。コンビニでも手に入るので、米を持ち運ぶこともないし、量もちょうど良いし、米を洗う手間、米をうまく炊くための絶妙なタイム計測、蒸らしの延長戦も要らない。

今回はクッカーに移し替えたが、そのまま食べれば洗い物も少なくて済むし、ルウのほうも一緒に放り込めるので一気に温められるのもラクだ。

料理があまりにも手軽過ぎて、あえてコイツを持ち運んで近所の河原でピクニックランチしたくなる。

試しに、玄米ごはんにもトライ。余裕です。玄米は食物繊維が豊富です
こちらは玄米にレトルトの中華丼の素を載せた場合。
フライパンのほうも使ってみる。調味料はKALDIの万能キメコさん。最近のキャンプ用調味料は値段が高すぎるので敬遠してしまう
よく炒められる。そして、リブ加工が施されているため、こびりつかない
シングルバーナー、燃料のOD缶、箸、MSRの塩コショウ入れ。
グリップスワニーのグローブ、ワイルドワンのキングトングS
お家に置いておくときは、サプリメントケースにしておくのもいいかも。グルタミン、サプリメントケースなど。

日本のレトルト製品は本当に優秀で美味しいものがたくさんある。地方の道の駅に置いてあるような地元御用達のお土産カレーを見つけるキャンプ旅にしてしまえば、さらに楽しい。また今回久々にサトウのごはんを食べたが、ふっくらしていて美味しかった!

Style Oneと書いてあるご飯はリコスというスーパーとコンビニの中間的なお店のオリジナル商品だが、サトウのごはんと共同開発しているらしく、それでいてこちらのほうが価格が安い。この物価高騰に立ち向かうため、背に腹は代えられない。

ランニングコストがいいだけでなく、水を節約できて、美味しくて、気軽で、気ラク。2ホイールトラベラーは移動自体を楽しみ、景色や寄り道ををメインにしているので、食の不安が無くなれば、さらに足を伸ばせる。いいことづくめなのだ!

PAAGOWORKS TRAILPOT


価格:8030円
商品概要
付属品:メッシュバッグ
サイズ:130×185×80mm
重量(本体のみ):430g
満水容量:1.2L
素材:アルミニウム(本体)、ステンレス(取っ手)
内面加工:フッ素樹脂塗膜処理
外面加工:アルマイト(ハードアナダイズド加工)

商品ページ:https://www.paagoworks.com/product/trail-pot-s1200p/
WEBお問い合わせページ:https://www.paagoworks.com/contact/

ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 63
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 62
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 61
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 60
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 59

  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

関連記事一覧