20周年を迎えるキーンのアイコン的サンダルファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑74

KEEN NEWPORT RETRO キーン　ニューポートレトロ

キャンプやハイキングが楽しい季節がやってきた。雨が多い時期でも、サンダルであればムレないし、足元が濡れても気にならず。とはいえ、岩や木々があるところでは足を保護したい。そんなシーンにぴったりなサンダルがキーン。今回は、20周年を迎える『ニューポート』への偏愛っぷりを語りたい。

私は、KEEN（キーン）のNEWPORT（ニューポート）を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか？

キーンは2003年に創業した、アメリカのオレゴン州ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド。登山、ウォーキング、キャンプなどで大活躍するサンダル、ブーツ、スニーカーをつくっていて、ストリートで映える、コードで編み上げたようなデザインの『ユニーク』というサンダルも人気。

ブランドとして「キーン・エフェクト」というスローガンを掲げていて、今のようにサスティナブル、ＳＤＧｓという言葉が使われる前から、環境のことを考え、素材作りから靴の箱までリサイクルできるモノになっている。地球環境保護や災害支援なども積極的に行っている。

『ニューポート』というサンダルは、ボートのデッキでケガをした友人を目にした創始者がつま先を保護するトゥ・プロテクションを開発したことに始まる。この斬新な発想のサンダルは、履き心地の良さやデザインの独自性からたちまち人気になった。

日本では、フェスなどのミュージックシーンやファッションシーンと繋げることで一気に広がったと思う。

20周年限定カラーはホワイトを基調にニューポート柄でサンダルのシルエットが散りばめられているので、このマスターピースをぜひお店で手にとって見てほしい。

僕は、毎年夏になるとニューポートのデザイン型に日焼けをしてしまうくらいデイリーユースしてしまう。ファッションにも合わせやすく、ルックスがいいだけでなく、機能性が高いため。アッパーの根幹に水や汚れに強いウォータープルーフのポリエステル素材を使用しているので、速乾性に優れ、お手入れもとっても簡単。

履き口は伸縮性のある素材で、靴紐の代わりにバンジーコードが付いているため、脱ぎ履きが非常にラクだ。自分は甲高で足幅が広いので、あえてワンサイズアップ（+1cm）するようにしている。

アウトソールのパターンはキーンのオリジナル。ブロックパターンを見て分かるとおり、土の道、芝生、砂利道などのあらゆる地面でグリップする。それだけでなく、ウォータースポーツや河原などの水辺で滑らないのは驚き。画像では非常に分かりにくいのだが、レーザーサイピングという切り込みが入っていて、濡れた路面でもしっかりキャッチする。

速乾性に優れるEVAフットベッドは、柔らかくてコンフォート。長い時間歩いても疲れないので、アウトドアシーンだけでなく、街履きでも全く問題ナシ。縫製もしっかりしているので、耐久性も高く、きちんとメンテナンスをすれば数年履ける。