ULキャンパーに待望のコンパクトになるホットサンドメーカー
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑77

ミニマルホットサンドメーカー ST-952

夏到来! 私が一番好きな季節がやってきた。登山、ツーリングで一泊するならもちろんキャンプも。自転車やモーターサイクルで行くツーリングの際に分厚い衣類や冬用の寝袋を持たなくて済むこの時期は、とにかく軽い荷物で移動できるからいい。今回は、そんなキャンプ時に料理がグレードアップするだけでなく、小さくてスマートになるSOTOのミニマルホットサンドメーカーの偏愛っぷりを語りたい。

私は、SOTO(ソト)のミニマルホットサンドメーカー ST-952を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

「SOTO」は、新富士バーナーが作るキャンプ・アウトドアで使う燃焼器具を中心とした製品のブランド名だ。ネーミングの由来は、アウトドアを意味する“外”から来ている。もともとは、工業用バーナーの製造会社として設立し、配管工事等に使用するプロパンバーナー、そして雑草処理に使用する草焼灯油バーナー等を製造・販売。現在もこれらの燃焼器具は堅調だ。

キャンプやアウトドア業界参入のきっかけは1990年に作られた「ポケトーチ」だった。はじめは工作用ツールとして開発されたが、強力な炎が出せ、よくコンビニなどで売られているポケットライターをそのまんま燃料にできるので、キャンパー達にも瞬く間に人気となった。現在は、シングルバーナー、ランタン、調理器具、燻製用品、焚き火台などキャンプ用のモノもかなり多い。

ハンドルの部分を折りたたむとこのくらい小さくなるので自転車やバイクでキャンプをする人にはもってこい。

収納する時に邪魔だったハンドルが折りたためる仕様

今回のミニマルホットサンドメーカーは、2ホイールキャンパーにとって待望の逸品だ。通常のホットサンドメーカーはまず重い。とくに鋳鉄を使用しているモノはオートキャンプ以外考えられない。最近は軽くて持ち運びしやすいアルミニウム製が増えてきている。

ところが、取っ手(ハンドル)が長すぎて、自転車のサイドバッグからハミ出してしまう。なので、我ら2ホイールキャンパーはネジを蝶ネジに替えて、カスタムし、取り外し式にしていた人さえ居た。しかしながら、こちらはコンパクトにハンドルが折りたためるようになっているのだ。

本体自体も2つに取り外せるので、フライパンとしても使用でき、洗浄もラクちん。

ハンドルが折りたためるだけでなく、アルミニウム製。とはいえ、よくある薄いものとは違い、内部は立体的になっていて、かなりシッカリとした造り。上部を広げたら2つに分けられるので、単体で使えばフライパンのようにもでき、シンクでこれらを洗う時も簡単なのがいい。上が外れないと狭いシンクでは、なかなか洗えないので時間がかかる。

入れる時にそこそこ苦労するが、専用のスタッフサックもある。僕は他の袋に入れ替えている。
上の部分にあるMADE IN JAPANの刻印。キャンプ道具は日本製に限る!!
ハンドルが棒状になっているのは軽量化だけでなく、持ちやすさや、洗いやすさ、全体の安定感にも寄与している。

素晴らしい重心設計でゴトクから落ちることナシ!

ナイロン製のバッグが付属しているので、折りたたんでピッチピチだが入る。さらに、調理している時に安定するよう本体プレートとハンドルのバランスを考慮している設計。バーナーの上に載せてオープンにしたときにゴトクから滑り落ちていかないようになっているのが素晴らしい。

今回の具は明太子ポテトサラダ。こういった袋状のポテサラは昨今コンビニでも手に入る。
焼き上がりはこの通り、少し焦げ目を付けるといい。美味しそう!
中に四角いとろけるチーズを入れておいたのだが、しっかり火が通っている!調理時間約5分。
フライパンのように使えるので、シウマイもこの通り!表面がカリッと中はジュワ〜っと。

あらゆる料理ができる魔法の調理器具

ホットサンドメーカーは食パンにチーズやハムを挟んで簡単にホットサンドが作れるのがウリだが、それだけに留まらず、肉まん、焼きそば、おにぎり、餃子、肉、魚などあらゆるモノが焼けるので、マルチなフライパンと考えていい。

とはいえ、フライ返しを使わなくても済むので、そのまま挟んで焼いたほうがはるかに美味しくカンタンに作れる。安心、安全の日本製で、SOTO 製品ならではの造りに眺めるだけでもウットリすること間違いなし! 今年のキャンプはこれひとつでも簡単に作れる美味しいレシピをこさえて、旅を彩ることにしよう、そうしよう。

SOTO ミニマルホットサンドメーカー ST-952


価格:6600円
容量:(使用時)幅136×奥行339×高さ39mm
(収納時)幅136×奥行192×高さ53mm
材質:本体プレート:アルミダイキャスト(フッ素樹脂コーティング)
ハンドル:ステンレス、シリコンゴム
重さ:630g

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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