ヤマハXSR125爆誕! ワン・ツー・ファイブ(125ccバイク)で「単車しようぜ!」


11月9日、ヤマハ発動機(以下ヤマハ)が発表したオートバイ、いや敢えて単車と呼びたい一台が「XSR125 ABS」だ。”自由を呼び覚ませ!”をコンセプトに開発されたネオレトロなこの125㏄は、軽さ、扱いやすさ、そしてカッコよさの三拍子が揃った俺たちの単車なのだ!

~小さな巨人、125㏄がいま人気~

XSR125を見た人のほとんどは、いや控えめに言ってかなり多くの人が「かっこいい」と感じるはずだ。そのデザインはまさしくオートバイそのもの。

(発表会会場)会場に展示された貴重なデザインスケッチ

ふたつのタイヤがフレームに連なり、水平基調のタンク、シート、サイドカバーが古典的な美しさと安定感、スピード感を演出する。しかも堂々としている。これが125㏄のバイクだとはちょっと信じられないだろう。

編集部は今回XSR125発表会を取材。早速レポートをお届けする。司会進行はモノ・マガジンWEB連載「アウトドア偏愛モノ図鑑」でもおなじみのモデル・山下晃和さんだ。

(発表会会場)左からプロジェクトリーダーの平井さん、デザイナーの保井さん、司会進行の山下さん、商品企画の武田さん。

「ヤマハが最初に作ったバイクをご存じですか?」
と語り掛けたのはXSR125の商品企画担当、武田知弥さん。

(発表会会場)ヤマハ125の販売チラシ。販売店が日本楽器特約店なのが「歴史」を感じさせる。

「答えは1955年発売の「ヤマハ125 YA-1」です。当時国内のバイクメーカーは200社を超え、その多くは実用的な黒いボディを採用していました。しかし楽器を祖業とするヤマハ生まれのYA-1は、当初より趣味性をもちオシャレな栗茶色を採用。通称「赤とんぼ」と呼ばれ人気を博しました」(武田さん)

現在まで続くヤマハ製バイクの趣味性の高さはその出自に源流があったのだ。

(発表会資料)二輪免許取得者は増加傾向

実は2017年を底に国内二輪免許の交付数は一貫して増加している。車体の方は、原付(~49cc)こそ厳しいものの、125㏄クラスは元気がある。価格が手ごろ、気軽に手が届く、実用面でも便利、とりわけギアチェンジができるスポーツバイクが人気だ。

~ネオレトロという魅力~

ヤマハではこの9月にスーパースポーツの「YZF-R125」を、10月にストリートスポーツの「MT125」を発売。12月に発売開始のXSR125は「YAMAHAワン・ツー・ファイブ三羽烏」のトリというべき存在で、キーワードは「オーセンティックなデザイン+最新デバイス=ネオレトロ」。

2023年9月発売「YZF-R125」
2023年10月発売「MT125」
(発表会資料)ヤマハ・ネオレトロ路線を突っ走るXSRシリーズ

コンセプトは「自由を呼び覚ませ」。単車はいつでもどこでも行ける自由のカギ。二十歳の大学生のファーストバイクに絶好という。

「車体、エンジン、デザイン、すべてこだわって仕上げたのがXSR125です」
とはプロジェクトリーダーの平井史康さん。

(発表会資料)エンジン開発

「フレーム剛性は過不足なく適切な設計とし、バイクの挙動をライダーに伝えるしなやかさももたせています。またタンク形状をはじめとするパーツ設計も、ライダーの体格に関わらずベストなライディングポジションをとりやすいことを重視しました。11kw/10000rpmの最大出力を発揮するエンジンには、低中速と高速域でバルブが切り替わるメカを搭載。加えて、扱いやすいクラッチと6速ミッションの採用により、操る喜びと低燃費も両立したこだわりのカタマリです!」(同・平井さん)

注目のデザインについては、
「愛でたくなる、語りたくなる、所有欲を満たすデザインを目指しました。125㏄車ですので気軽さ、コンパクトさはもちろんですが、存在感あるフレームやマフラー、ブロックパターンのタイヤ、アンダーガードなどにより、タフさや頼りがいある相棒といった雰囲気を演出しました」(デザイン担当・保井康佑さん)

(発表会資料)ディテールに宿るネオレトロ・デザイン

会場にはオマージュするヤマハ歴代の名車カタログとともに、ファン垂涎モノの車両も展示され雰囲気を盛り上げる。取材陣の中には過去に乗っていたそれらバイクとの思い出を語る人も……そう、バイクとはより密接に人のあゆみに寄り添うモビリディなのだ。

(会場展示車両)XS650(右)とSRX600

(会場展示資料)80年代製品カタログ。「オレこのバイク乗ってたんだよ!」という人も多数。

ヤマハ入魂のワン・ツー・ファイブ三羽烏のトリ「XSR125」には4種類のカラバリがある。イメージカラーとして前面に立つのはライトブルーだが、ブラック、シルバー、オレンジそれぞれに「この色じゃなくちゃ!」というファンが生まれそうだ。なぜならカラーごとに意外なほど印象が異なるからだ。

ライトブルー
シルバー
オレンジ
ブラック/モノ・マガジンWEB編集長のイチオシはブラック! フロント倒立フォークのゴールドがカッコよくて堪らんですっ!

なおアパレルブランド「FREAK’S STORE」がプロデュースしたカスタムモデルが同ブランド渋谷店併設「OPEN STUDIO」で期間限定展示(11月18日~26日)され、同日より店舗とECサイトにてアパレルグッズも限定販売される。

FREAK’S STOREカスタムプロデュースによるXSR125コンセプトモデルは残念ながら非売品。11月18~26日までのショップ展示を見に行こうではないか!

~まとめ~

僕たちが使える移動手段はいくつもある。電車やバスもいい、車もいい、自転車だっていい。だけどそんなみなさんでも、「バイクってどうなんだろう? ちょっと楽しそうだな」と思うことがあるはずだ。

もしかしてアナタのファーストバイクになるかも知れない、ヤマハXSR125。まずは愛用ギアを愛でるような感覚で、ヤマハショップ「YSP」へ見に行ってみないか。

こちらはカスタムスタイル「Y’sgear Original Style」。装着しているアクセサリーはY’sgearより多数登場!
ヤマハ「XSR125 ABS」価格50万6000円

XSR125 ABS 公式サイト
●ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター/0120-090-819

  • 元・モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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