【連載】あつまれ！　模型ホビー野郎どもよ第14回：人気爆発！　コスパ良すぎなちっちゃいジムニー

モノマガ編集部が選ぶ今一番レアでディープなホビーのトピックをご紹介する「あつまれ！　模型ホビー野郎ども」の第14回は、みんな大好きスズキ・ジムニーのRCカーに注目！　10月31日に初回出荷分を予約販売するやいなや即完売となったWPL JAPANの『C74スズキジムニー（JA11）1/10アウトドアラジコン』、その人気の秘密を探りたい。

そもそも“WPL”ってどんなメーカーなの？

国内のRCカーシーンを牽引するメーカーといえば、タミヤと京商の二大巨頭であることは模型ホビー好きなら周知のとおりだが、そんな人にとっても初耳かもしれないWPLは森林・砂漠・岩場など、場所を問わずさまざまな悪路で遊べる“スケールクローラー”というカテゴリーの本格RCカーをリーズナブルな価格で提供する海外のアウトドアRCブランド。

日本ではホビー用品の小売・商品企画・販売を行うRAYWOODがWPL JAPANを設立し、誰でも手軽に楽しめる組み立て完成済みのRTR（レディ・トゥ・ラン）をはじめ、スペアパーツ・アップグレードパーツ・アクセサリーなどの販売を行っている。

ちなみに、冒頭で説明した“スケールクローラー”とは悪路の走破性、そしてリアルな外観と動きを楽しむアメリカ発祥のRCカテゴリー。海外では一般的なアウトドアアクティビティのひとつとして広く楽しまれているが、ここ日本でのスケールクローラー事情はというと……。

今から15年ほど前に日本でクローラーブームが巻き起こり、タミヤや京商をはじめ、海外の名立たるRCメーカーがこぞって新開発のクローラーを発売したこともあってRCフリークの間では市民権を得てはいるが、その認知度はまだまだ低いと言わざるを得ない。

これはスケールクローラーに限った話ではないが、ひと口に「RCカーを楽しむ」と言ってもいざ始めようと思ったらRCカー本体・送受信機・RCメカ・バッテリー・充電器など必要なモノが多く、スタンダードモデルといわれる商品でも走り出しまでに最低5～10万円が必要になる。

いっぽう、WPLは実車をリアルに再現した樹脂製ボディと本格的な4WDの構造を採用したシャシーがセットになり、さらに必要なモノがすべて付属するRTRを1万円以下の価格帯から販売。そんなことも追い風となり、アメリカやアジアを中心に瞬く間に人気を獲得していったRCブランドこそがWPLというわけだ。

人気のヒミツその1：リアルすぎるボディ

ここからは商品のディテールを見ていくことにするが、真っ先に目につくのが“リアルすぎるボディ”。

軽自動車の規格変更を受けて排気量が0.55Lから0.66Lに変更された1990年登場のJA11ジムニーの特長を捉えたスクエアボディはもとより、ヘッドライト・グリル・ドアミラー・ワイパー・エンブレム、さらにはRCカーではあまり見かけない“つくり込まれた内装”まで、ディスプレイモデルとして充分に通用する仕上がりであることは写真を見れば一目瞭然だろう。

2023年製造分にはさまざまな分野で活躍している人気ブランドのミニチュアステッカーセットも付属するといううれしい特典もアリ。加えて、WPL JAPANでは好みに合わせてカスタマイズできるアップグレードパーツやアクセサリーも販売しているため、よりオリジナリティを演出することも可能となっている。

人気のヒミツその2：実車と同様のメカニズム

上述したクオリティの高いボディに組み合わせられるシャシーの出来もまた秀逸。

というのも、実車のジムニーが伝統的に採用しているラダーフレームだけでなく、リーフスプリングやリジッドアクスルに至るまでリアルに再現されているのだ。

さらに細かいことをいえば、リーフスプリングは実際に機能するシャックルで支持するなど、そのこだわりは相当なもの。というわけで、メカ好きな人だったら商品購入後は真っ先にマシンの裏側をチェックすることをお勧めしたい。

ちなみにこのジムニー、冒頭でも述べたように初回出荷分はすでに完売となっており、11月中旬以降に二次予約販売を実施予定なのだとか。その詳しい情報についてはWPL JAPANの公式LINEにて随時案内されるとのことなので、気になる人は忘れずにチェックすべし！

C74スズキジムニー（JA11）1/10アウトドアラジコン

メーカー小売希望価格：	1万2800円（税込）
スケール：	1/10
サイズ：	全長約360×全幅約140mm
ホイールベース：	188mm
タイヤ径：	約72mm
カラー：	ブルーグレー、オリーブ、コヨーテ
セット内容：	RCカー本体、送信機、走行用7.4V バッテリー、USB充電ケーブル、取扱説明書、日本オリジナルステッカー、日本オリジナルミニチュアブランドステッカー（2023年度製造分のみ付属）