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マッターホルンの麓でネクストステップの外遊び体験を……。マムート主催の大型アウトドアイベント「MMD」に参加して、スイスの圧倒的な自然と、マムート・スピリッツの真骨頂を味わった。
スイスの山を満喫する優雅なウィークエンド
9月1日の夕方から3日の夕方までの2泊3日、名峰マッターホルン周辺の山岳エリアを舞台に、マムート主催のアウトドアイベント「マムート・マウンテン・デイズ」が開催された。マムートがMMDを実施するのは、自然で遊ぶ楽しさを世の中に広めるためで、それがマムートの存在意義だと信じているからだ。世界的に有名で雄大な自然を満喫しながら、登山やクライミングに安全に挑戦できる、ユーザーフレンドリーなイベントで、初開催となる今回は、スイス国内からだけなく、世界中から300名を超えるアウトドア好きが集結した。
イベントのメイン会場は、マウンテンリゾートとして有名なツェルマットから少し下った、タッシュという町。周りを山と川に囲まれた静かな場所に、巨大なテントやアウトドアリビング、フードテントにキヨスク、バーなどが出現していた。地味に感心したのは、仮設トイレがコンポストトイレだったことや、装飾のガーランドもターポリンの広告を再利用したものだったこと。環境配慮をしながら、イベントを楽しむという意識の高さはさすがだ。
テント泊での参加者には、協賛するバッハのテントが貸し出された。山に囲まれた芝生の原っぱに、200張ほどが並ぶ景色は壮観。
MMDイベント① MOUNTAINEERING
氷河に覆われた4000m超えのピークを目指して
MMDの核となるのが、山岳ガイドやトップアスリートがレクチャーを行う、半日のアクティビティツアー。内容としてはマウンテニアリング、ハイキング、クライミング、トレイルランニング、ヴィアフェラータと6つのカテゴリーがあり、これから本格的な山遊びを始めるビギナーから、更なる技術向上を目指すアドバンスレベルまで、全部で17ものコースが用意されていた。参加者は1日ひとつ、合計ふたつのツアーに参加したのだった。
我々取材班がはじめにチャレンジしたのは、大部分を氷河に覆われた雄峰、標高4164mのブライトホルンの頂上を目指す登山コース。ヨーロッパでもっとも標高の高いロープウェイの駅、マッターホルン・グレッシャーパラダイス(標3817m)からの登頂なので楽勝に思えたが、急に空気が薄い氷点下の雪上に立ち、アイゼンを履き、ロープで繋がれて歩くのは予想以上にキツかった!ガイドから高山歩きのアドバイスを受け、約2時間かけてなんとか登頂した甲斐あって、そこには絶景のご褒美が待っていた。晴天の山頂から望む360度の大パノラマは、疲れを忘れさせるほど。4000m峰が37座も見渡せるという現実離れした景色を、しばしの間楽しんだ。
氷河にはクレバスもあり危険なので、安全のためにハーネスを装着して、ガイドを含む5人の身体をロープで繋いで歩く。平坦なところはまだしも、登り勾配が続く後半はペース維持で手一杯……。
緩やかな斜面を登っていくブライトホルンだが、西壁を見ると氷河に覆われたスリリングな地形だということがわかる。同じグループで参加した登山YouTuberの麻莉亜さん(@maria_yamatuber)にとっては、軽いハイク程度だったのか、景色を楽しむ余裕があったようだ。
MMDイベント②CLIMBING
安心して挑戦できることが成長への第一歩
前日の登山による疲労感と、サタデーナイトパーティの充足感を残しながら、最終日はロープクライミングのセッションに参加。マムートのオリジンはロープにあり。クライマーから絶大な信頼を勝ち得ているクライミングギアを使って、スイスアルプスの自然と繋がりたかったのだ。
その日は朝7時に集合し、ツェルマットの街から東に伸びるケーブルカー「スンネッガ・エクスプレス」とロープウェイを乗り継いで標高2600m付近へ。その後、1時間ほど山々の稜線を眺めながらの山歩きを楽しみ、逆さマッターホルンが拝めるシュテリ湖の湖畔も通って、「フルーアルプ」というクライミングエリアへアクセスした。
今回のツアーで体験したのは、あらかじめ岩に打ち込まれたボルトに、ロープを先にかけて登るトップロープクライミング。プロのクライマーと現地のガイドたちが、それぞれのレベルに合わせてレクチャーしてくれた。
20人ほどの参加者は2人1組になり、クライマーとビレイヤーの役割を交代しながら、スリル満点な岩登りを満喫した。……のだが、ロープクライミングが初めてだった我々は、登るときより、クライマーの安全を確保するビレイヤーの役割に大ビビり。マムートが誇るタフかつ初心者でも使いやすいクライミングギアと、ガイドによる献身的な指導のおかげで、最後には不安なく登降ができるようになった。
フルーアルプのクライミングエリアは、日本でいう初心者レベルの6級から、中級者にあたる3級のルートまであるとのことで、それぞれがレベルに応じた壁にトライ。参加者は次々とステップアップし、岩との駆け引きを楽しんだ。
ロープの役割や岩の登り方だけでなく、クライマーの安全確保をするビレイの仕方も教わる本格的な講座。マムートのセミオートビレイデバイスを使用した。
キャンプでのアクティビティも充実
ガイドツアー以外の時間はここに身を置いて、お酒を飲んだり、ワークショップに興じたり、皆が好きなように時間を過ごせる場所が提供されていた。また、山から戻ってきたあとも楽しめるよう、会場内ではさまざまなアクティビティやミニ講座も開催されたていた。
焚き火を囲めば自然と会話が生まれ、友達の輪が広がっていく。マシュマロを焼いたり、お酒を飲んだり、思い思いに夜を楽しんだ。
サーカステントの中にはスクリーンが設けられ、マムートがサポートするアスリートたちを追ったドキュメンタリー映像や、マウンテンフィルムを上映。出演者によるトークショー、バンドのライブも山の夜を盛り上げた。
マムートロゴを冠したイエティのタンブラーとボトル、キャップにバッグ、ステッカーなど、参加者にはスペシャルなノベルティが配布された。
「山」で培ったテクノロジーが活きるマムートのウェア
スイス取材を通して見えてきた、飽くなき製品への探究心。マムート製品のデザインには、すべて理由がある。最後に、アウトドア品質を日常シーンに持ち込んだ新作と、マムート最高峰のギアウェアをご紹介しよう。
■過酷な雪山に挑むためのフラッグシップモデル~ノードワンド プロ HS フーデッド ジャケット メン
マムートの最高峰である「アイガーエクストリーム」は、アスリートによるアスリートのためのコレクション。スイスアルプスの厳しい山岳環境でアスリートと共同開発した本製品は、世界の巨峰の北壁に挑むようなアルパイン遠征に適した究極のハードシェルで、ゴアテックス・プロのモストラギッド テクノロジーとストレッチテクノロジーを併用した、特殊なパターンを採用。極地での行動を想定した最新技術が搭載されており、ドローコードの調整を生地内側のパーツで行うというのも特長だ。価格11万5000円
■軽量でより暖かく進化した人気フリースの最新版~ゴブリン ML ジャケット AF メン
幾度もアップデートを重ねて完成度を高めている、マムートが誇るミッドレイヤーの大定番、ゴブリンジャケット。今季のモデルには、保温性の高いポーラテック・ハイロフトという毛足の長いフリースを使用。生地に厚い部分と薄い部分ができるようなグリッド構造を取り入れ、脇下のストレッチメッシュの切り替えと合わせて通気性も確保されている。柔らかくて軽くて暖かいフリースとして注目度大。ルックスもモダンなので、秋口のアウターとしても活用したい。価格3万800円
■デイリーライフにこそアウトドアの技術を~フローバーグ HS サーモ フーデッド コートAF メン
アウトドアでの天候や気温の変化もさることながら、私たちが普段過ごす都市生活は環境の変化が著しい。そこでマムートでは、「アーバニアリング」という新しい視点を持ったアイテムも展開している。このミリタリーのフィールドコートを彷彿とさせる新作は、表地にPertex® Shieldの防水透湿2レイヤー、フィリングにグースダウンを使用。シックなカラーとミニマルデザインを採用しながらも、立体的なフードで存在感のあるルックスにまとめあげた。価格7万7000円
座るときや歩行時、着用感にゆとりをもたせられるよう、腰まわり2箇所にファスナー開閉のタックが設けられている。
■通勤時にもフィットする、都会顔なマンモス~ロセグ 2.0 IN フーデッド ジャケット AF メン
昨年も好評だったウールライクな表情のダウンジャケットを、オーセンティックなマウンテンパーカー調のデザインにリニューアル。着脱が容易にできるよう、前たてやサイドポケットにスナップボタンをつけてカジュアルさもプラスするなど、より街寄りになった。しかし流石はマムート、RDS認定を受けた750FPのグースダウンがもたらす保温性はそのままに、防水性と防風性に加え、耐久性を意識したマムートオリジナルの2レイヤー素材も、更に柔らかく仕上げられている。価格5万5000円
フードを取り外せばスタンドカラーになる仕様。休日のお出かけにも平日の通勤にも馴染みやすい、瀟洒な面構えもポイント。
マンモスのロゴは刺繍というこだわり。
取材の前編~日本初!モノ・マガジンがマムートのスイス本社に潜入!レポートはこちらから≫
問マムート スポーツ グループ ジャパン 03-5413-8597
https://www.mammut.jp/
Photo/中矢昌行(スイス取材) 熊谷義久(ウェア) Text/鈴木純平