自転車の収納力を拡張する完全防水サドルバッグ
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑86

SHIMANO PRO DISCOVERチームグラベルシートポストバッグ

パンデミック後の東京都内は自転車通勤の人がだいぶ増えてきた。また、高性能で価格が安いEbikeが台頭してきたので、朝の通勤時間帯の国道246号線はことさらにぎやかだ。通勤サイクリストの多くの人がバックパック やメッセンジャーバッグを背中につけて走っているが、荷物が少ないときでもそういった大きなバッグを身に付けないとならないのは少々おっくう。中の物もコロコロ動いてバランスも崩しやすい。そんな時に便利なのが、サドル下に装着するサドルバッグ。自転車にキャリアが無くてもしっかり入るSHIMANO PROのDISCOVERのチームグラベルシートポストバッグの偏愛っぷりを語りたい。

私は、SHIMANO PRO(シマノプロ) DISCOVER チームグラベルシートポストバッグを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

シマノプロ(SHIMANO PRO)は、自転車パーツやアクセサリーを扱うブランド。変速機やハンドルのレバーに刻印があるSHIMANO(シマノ)のオリジナルのギアライン。釣りが好きな人たちにも馴染みのあるブランドだと思う。

こちらはプロとあるように、最新のテクノロジーと斬新なアイデアを両立。プロライダーからのフィードバックにより生み出され、軽さと強度のパーフェクトバランスを追求した製品を多数ラインナップしている。シマノプロはトップ選手向けのものが多いものの、シティユースまで幅広く、用途に合わせた素材、形状を適材適所で選んでいる。つまり、レースで培われた開発のもとブラッシュアップされてきたが、エンドユーザーも使ってOKということだ。

大き過ぎず、小さ過ぎずの通勤からお出かけまでちょうどいいシートポストバッグ。

完全防水で自転車に付けっぱなしもOKなバッグ

グラベルシートポストバッグという製品名だが、サドルの下にぶら下げるタイプのサドルバッグと言ったほうが分かりやすいかもしれない。他の多くのメーカーがサドルバッグと呼んでいるので。こちらは、シートポストというサドルが付いている金属製の棒状の部分と、サドルが付いているレール部分との3点留めとなっている自転車専用のバッグである。

お尻の下に付くので、身体への荷重がまったく無いため、多少重い荷物を積んでも肩やお尻が痛くならないのもいい。

内側を見ると、シームテープを貼っているのではなく、圧着なので、耐久性に不安はあるものの、縫い目などがないので防水性は高い。

表地は防水性の高い素材になっていて、ロールアップで留めれば雨の心配も要らない。

入り口の部分もロールアップして3つ折り以上にすれば、雨が入ることもなかった。バックルを付けてからベルトを引っ張れば、縦方向に圧縮するのも簡単だ。よって、中間着などのダウンやフリース系素材のものも簡単に入れられる。今回は折り畳み小径自転車に装着したが、幅が広過ぎないので、空気抵抗もなく、シートポストに近いバッグ内部の上下プラスチックボードがスタビライザーとなっていて、ロードバイクやグラベルバイクに相性が良い。

サドルレールに引っ掛けるベルトとシートポストに引っ掛けるベルト。

ただし、サドルレールに装着する部分とシートポストに装着するベルトがどちらもベルクロタイプなので、サイクリングジャージやバイクショーツなどポリエステル素材のウエア類は引っ掛けないよう注意が必要だ。

入り口を留めるところだけ違うベルクロが付く。

ところが、手を出し入れする入り口のベルクロだけ、触れても手が痛くならない毛足が短いタイプのベルクロだった。冬場はベルクロに触れるだけで血が出てしまうこともあるので、これは非常に有難い。

サドルに付けるとこのようになるが、根元のスタビライザーのおかげでたわむこともなかった。

身長が低い方や女性サイクリストにはとくにオススメ

他のメーカーは、バイクパッキング向けの大きなサドルバッグが多いなか、こちらは容量10Lとかなり小さめ。重量も201gなので軽量に作られているので、スピード移動する人向けである。前述のグラベルバイクのグラベルとは砂利道という意味で、河川敷の凸凹道を高速移動する時の荷物入れにするのが主戦場だ。

また、女性や身長が低い人が乗るフレームの小さな自転車にはこうしたサドルバッグを付けるとタイヤと擦ってしまう可能性があるところ、こちらは最大の高さが15cmなので、サドルからリアタイヤまでの距離が短くても装着できる点もいい。

ドローコードを引っ張ればバッグ上部にいろいろなものを積載できる。

バッグの上にジャケットを引っ掛けられるドローコード付き

便利なのはバッグの上に付いているドローコード。根元にはリフレクターテープも付いているので夜間視認性も高い。画像ではドリップコーヒーのパックを入れているが、薄手のジャケットやネックウォーマーなど頻繁に脱ぎ着をするアイテムもここに付けられるで、これからの冬ライドに重宝するだろう。

ジャケット等をいちいち中に入れてぐるぐる巻くのはポタリングであればいいが、スピードを出して走っているときは億劫になるので。

サドルバッグ に入れたアウトドアギアメインのピクニックセット。

容量10Lでどのくらい入るのかは、画像のとおり。右からモンベルのダウンの半袖T、ゼログラムのクッカー 、手袋型ふきん、シングルバーナー(SOTOのウィンドマスター)、十徳ナイフ、OD缶(シングルバーナー用燃料250サイズ)シェラカップなどを入れてもまだ余裕があった。もう一着ジャケットを入れられると思う。これだけ入れば、どんな場所でもコーヒーが淹れられる。自転車ピクニックと称して、お気に入りのフィールドを見つけ、即席カフェにしてあげよう

ピクニックセットを入れて、河原へGO!

グラベルライド、ピクニックライド、通勤通学ライドに◎

メインはグラベルバイクに装着して、スポーティーに走る用、たまに、自転車でピクニックするためのコーヒーセット入れ、ウィークデーは通勤通学のときに付けっぱなしにしてもいいので、なんだかんだユーティリティープレイヤーなのだ

SHIMANO PRO DISCOVERチームグラベルシートポストバッグ


価格:2万3650円
素材:ポリエステル、ナイロン
重量:201g
サイズ:開口部31cm、長さ52cm、高さ15cm、底面の幅14cm、容量10ℓ

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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