花を飾るためだけでなく、置くだけでもサマになるフラワーベース。青山フラワーマーケット南青山本店2Fの『 FLOWER VASE GALLERY』は1000種もの花器が揃う世界でも珍しいフロアだ。インテリアとしても秀逸なデザインだが、花も飾れる機能性がニクイ! モノマガ人の心をくすぐるフラワーベースを紹介しよう。
オリジナルデザインを含む国内外からセレクトしたフラワーベース専門フロア
広いフロアいっぱいに約1000種、50ものブランドをラインナップする『FLOWER VASE GALLERY』。北欧インテリアの代名詞「Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)」や、ハンドメイドにこだわった世界的ガラスブランド「Henry Dean (ヘンリーディーン)」をはじめ、日本の老舗創作竹芸品メーカー「公長斎小菅」といった名品を取り揃えている。
「2022年4月に青山フラワーマーケット 南青山本店が移転したと同時に『FLOWER VASE GALLERY』が誕生しました。これだけ花器の種類が並ぶ花屋さんは世界中探してもここだけかと思います。春にはチューリップや桜、夏はヒマワリ、秋はダリアやバラなど、旬の花に合わせて季節ごとに変わる美しいディスプレイや、毎月行っているポップアップストアも見どころです。和風であっても洋花を合わせればモダンな印象に早変わりし、葉物を合わせれば夏は涼やかになるなど、合わせる花材でフラワーベースも表情が豊かに変わります」と語るのは、広報の酒井陽子さん。
花を飾る習慣がない人でもその美しさに魅了されるはず。なんていったって花で旬を感じるなんて風流でカッコイイではないか。
メイド・イン・ジャパンの小粋なフラワーベースたち
まずはメイド・イン・ジャパンから紹介したい。四季があり、豊かな水と緑に囲まれた日本だからこそ発展した花の文化。ユーモアとアイデアに富んだフラワーベースをチョイスしてみた。
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400年の歴史を持つ波佐見焼の伝統の技法と、最新の技術を組み合わせて、現代のライフスタイルに即した花器を生み出す新たなブランド「Ha’(ハ)」。Tubaはロンドン出身のセバスチャン・バーンがデザインを担当。
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1932年の創業、千葉県九十九里に工房を構えるガラスメーカーSghr(スガハラ)。手仕事によるガラス製造にこだわり、熟練した職人たちの手によって大切に作られている。ミズトイロはデザインコンテストの最優秀賞作品を商品化したものだ。
スタイリッシュな北欧生まれのフラワーベース
シンプルで長く愛されるデザインでありながら機能性に富んだ北欧インテリアは、日本の住居とも親和性が高い。部屋に置くだけで北欧らしいヒュッゲを感じるフラワーベースを紹介しよう。
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KLONGは2000年にスタートしたインテリアアクセサリーブランド。ガラスやメタルを使い気鋭のデザイナーたちとともに、トレンドに左右されず長く使うほどに愛着がわくアイテムを発信する。
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クリエイティブディレクター兼デザイナーのレベッカ・ウ―により設立された、デンマークのブランド。クラフツマンシップに則った高品質で秀逸なデザインのアイテムはインテリアからアートピースにいたるまで幅広く提案している。
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1872 年に創業した北欧デンマーク家具の代名詞的ブランド。ヤコブセンやウェグナーら優れたデザイナーとともに数々の名作を生み出している。今でもシンプルさ、機能性、革新性、時代の超越性をコンセプトに美しくオリジナリティに溢れたアイテムを輩出し続けている。
こんなのアリ!? な個性的フラワーベース
パッと見たらとてもフラワーベースとは思えないものを発見。こういった商品もギャラリーならではの出合いだ。
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広島・尾道市で1948年に創業した帽子製造メーカー『藤井製帽』から、2019年に生まれたインテリアアートブランド。帽子製造における素材や技術を応用したコレクションは、握りしめたり折り曲げたりすることで生まれる新たな表情が楽しめる。
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花や緑に囲まれた心豊かなライフスタイルを提案する『青山フラワーマーケット』。季節ごとの花や観葉植物の販売はもちろんのこと、自宅でそれらを楽しむためのフラワーベースから花ばさみ、切花の栄養剤までオリジナルアイテムも販売している。
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インテリアとしてもサマになるフラワーベースだが、花を生ければますます魅力を増すフラワーベースたち。これらの商品は青山フラワーマーケットオンラインショップでも購入可能だが、今回紹介できなかった素晴らしいアイテムがたくさんあるので、ぜひ現物を見ることをおすすめしたい!
FLOWER VASE GALLERY