イタリア料理の講師を務めるマッテオ・インゼオさんが、簡単にできて美味しいイタリア料理を、毎月1品紹介してくれるこのコーナー!
今回マッテオさんに教えてもらうのは、イタリアで最も愛されるデザート「Tiramisù(ティラミス)」。
どこのレストランでも必ず登場する定番のデザートですが、もともとは北イタリアで生まれた、素朴な味わいが特長のDolce(ドルチェ)です。
作り方は至ってシンプル。まず始めにエスプレッソコーヒーを作り、ボールに入れ、冷ましておきます。
卵を卵黄と卵白に分けて、卵白を角が立つまで泡立てます。この時、ハンドミキサーがあれば、素早く簡単に泡立てることができ、美しいメレンゲに仕上げることができるのでお勧めです!
今回使用したのは、「ブラウン」のハンドミキサー。ハンドミキサー用に開発された150Wのハイパワーモーターを搭載するモデルで、パワーや軽さなど、使い勝手に定評のあるモデルです。
4 段階のスピードとターボ機能で、仕上がり具合を見ながら攪拌(かくはん)スピードを調整でき、素早く簡単に仕上げることができるので、これからお菓子作りを本格的に始めようという人は、必ずチェックしてほしいアイテムです。
続いて、大きめのボールに卵黄と砂糖を入れ、クリーム状になるまでしっかりと泡立て、マスカルポーネを加えます。
そのままクリームを混ぜ続け、先ほどのメレンゲを加え、ゆっくりと混ぜ合わせます。
次に、冷ましておいたエスプレッソに、ブランデーを少量加え、「Savoiardi(サヴォイアルディ)」を、ひとつずつコーヒーに軽く浸します。
サヴォイアルディとは、ヴェネト州が発祥といわれる、ティラミスに使われることで有名なフィンガービスケットで、ケーキとクッキーの中間のような焼き菓子。サクサクとした軽い食感が特長です。
このサヴォイアルディを、器に縦方向に整列するように並べます。これがティラミスの土台になるので、隙間を作らないよう綺麗に並べるのがポイントです。
冷蔵庫で2、3時間ほど冷やして、食べる前に純ココアを、たっぷりとふりかければ完成です!
「ティラミス作りは、より良い素材を使うことで美味しさにつながるので、平飼い卵やここで紹介した、新鮮なマスカルポーネなど、素材を厳選して選びましょう。自家製のこの味わいは、なかなか真似できない美味しさです!」と話すマッテオさん。
さらに、「定番のエスプレッソだけでなく、いちごのソースやピスタチオのクリーム、抹茶を使って、色々なアレンジレシピを楽しむことができますよ。グラスやコップに盛り付けても素敵に仕上がるので、試してみてください!」とも教えてくれた。
この日は、余ったサヴォイアルディとクリームを、お皿に盛り付けた、即席のお洒落れなミニ・ティラミスも作ってくれました!
イタリアには、この他にもベイクドチーズケーキ「Torta al formaggio(トルタ・アル・フォルマッジョ)」や、レモンケーキ「Delizia al limone(デリツィア・アル・リモーネ)」など、甘くて美味しいデザートが沢山あるそうです。
お菓子作りは、続けるうちに色々なレシピに挑戦したくなるもの。今季のホリデーシーズンは、バリエーションを楽しめるイタリアの絶品デザート「ティラミス」を、家族や大切な人に、披露してみてはいかがでしょうか? 次回もお楽しみに!
※毎月2日発売の「モノ・マガジン情報号」で連載開始!
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Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。10月よりNHKラジオ「まいにちイタリア語(応用編)」に出演中。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。
マッテオ・インゼオ
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ベリタリア イタリア語・文化教室
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