ホリデーシーズンともなれば、ホームパーティーやくつろぎの時間に、美味しいお酒を堪能することで、リラックス気分を楽しむ人も多いのではないだろうか。家族や気の合う仲間たちと、ワインを片手に美味しい料理を楽しむひとときは格別である。
そんな中、お酒のなかでも「ワイン」の魅力にフォーカス。「赤ワイン」「白ワイン」「スパークリングワイン」など、ワインの種類別に、それぞれ料理とのペアリングを楽しむことができれば、より一層その奥深い魅力を堪能することができる。
そこで紹介したいのが、日本初のクレジットカードであるダイナースクラブカードを発行するダイナースクラブが、「人生を豊かに」をキーワードに、その道を究めた一流の講師による講演やイベントを開催する「カルチャーラボ」。
人生を豊かに生きるための「学び」「体験」「出会い」の場としてスタートした「カルチャーラボ第5期」では、日本のソムリエ界の第一人者として世界的な評価を受ける、ソムリエの田崎真也氏を講師に迎え、プロの世界観を体験できるワイン講座を開催。
10月にレストラン「Cave deワイン県やまなし」で行なわれ、山梨県産の食材にこだわった料理と、山梨産ワインとのペアリングを堪能することができた。
まず田崎さんがセレクトしたのは、日本を代表する固有品種である甲州種を使い、瓶内で二次発酵後20ヶ月熟成させて仕上げたスパークリングワイン。キメの細かい泡立ちと、和柑橘のような清々しい香りが特長だ。
「甲州」は、山梨県を中心に栽培されている、グリ系と呼ばれる薄い藤紫色のブドウ品種で、淡い外観にフレッシュフルーツのような香りで、スッキリとした味わいのワインを楽しむことができる。
次に、甲州種ワイン本来の魅力を100%引き出した、スタンダードな辛口白ワイン。
シンプルで酸味とキレがあり、バランスのとれた心地良い飲み口で、魚介類との相性が良く、この日は、キングサーモンとニジマスを交配した、山梨県オリジナルのサーモン「富士の介」のマリネとのマリアージュを、堪能することができた。
そしてここ数年ほど、欧米を中心に人気が定着し、日本でも人気が高まっている「オレンジワイン」も登場!
そもそも昔、ジョージアで白ブドウを丸のまま発酵させて造っていたのがオレンジワインの起源だといわれているそう。
1990年代後半、イタリアの生産者によってオレンジワインとして提唱されたことから、高い評価を受け、瞬く間に世界にその名を知られるようになった。
白ブドウを使って赤ワインのように造ったオレンジ色のワインは、赤ワインと同じようにポリフェノールが豊富にあるため、亜硫酸の添加を控えたワイン造りが可能で、その色味からジョージアでは「アンバーワイン」ともいわれ、近年のナチュラルワインブームの派生のひとつにもなっている。
アプリコットやオレンジピールなどのアロマティックな白ワインのような香りと、赤ワインのような渋味と苦味を併せ持った飲みごたえのある味わいが特長で、これまで合わせることが難しかった、中華やスパイシーな料理との相性が良いことから、アジア料理とのペアリングも増えている。
この日のペアリングは、山梨県の温泉水で飼育されたという「温泉ウナギ」を、山梨県の姉妹都市にあたる四川省の伝統的な「麻辣」で煮込んだ四川風料理。
さらに、山梨県果樹試験場が開発した高品質な品種「ビジュ・ノワール」を使用した、赤ワインも紹介された。
土作りから瓶詰めまでを一貫して行う「登美の丘ワイナリー」で造られた、やや凝縮感のある辛口ワインで、 豊かな果実感と穏やかな酸味、緻密で程よいタンニンが感じられ、全体的にバランスが良く、まとまり感のある落ち着いたフルボディの味わいを堪能することができる。
締めくくりは、代表的なデザートワインのひとつ「フリージングワイン」。収穫後のブドウ果汁を冷凍庫で氷結させてから再び圧搾することで、果汁が凝縮されて糖度や酸度が高まり、芳醇でバランスのとれた極甘口の味わいに仕上がる。
甲州葡萄果汁を凍結濃縮し、高糖度果汁(32度)で発酵を行い、果汁のマイルドな甘味と酸がバランスよく調和した甘さで、デザートワインとして最適だ。
「日本ではワインの生産は盛んで、今では北海道や沖縄でもワインが生産されています。全国では、毎年約70軒もの新しいワイナリーができています。『甲州』や『山幸』『マスカット・ベーリーA』など、国際機関に登録された品種も含め、上質なワインを楽しむことができます」
「ワインと料理のペアリングは、最終的な食べ方を考えて選ぶと良いでしょう。和食でも洋食でも、食材や素材そのものに注目するのではなく、ワインを調味料のような感覚でセレクトすると、自然とマッチします」と教えてくれた、ソムリエの田崎さん。
「人生100年時代」。これからの人生を豊かに生きるための「学び」「体験」「出会い」の場としてスタートした、ダイナースクラブ「カルチャーラボ」では、独自の講座を通じて、通常では経験できない「学び」を体験することができ、共通の趣味を持つ参加者との出会いも待っている。
興味のある人は、是非チェックしよう!