目標売上100億円を狙うUCCドリップポッド。そのニューフェイス「DRIP POD YOUBI」の魅力とは? キッチンに鎮座させるのではなく、マイルームに置きたくなる美デザインなコーヒーメーカーの素顔に迫る!
写真/青木健格 文/モノ・マガジン編集部
世界ではカプセル式が主流に!
「世界におけるコーヒー豆の生産量は右肩上がりですが、特筆すべきは、コーヒー先進国であるヨーロッパや北米ではカプセル式コーヒーがレギュラーコーヒー消費量の50~80%を占める(!)国もある点です。したがって、これからコーヒー消費が本格化するアジア圏においてもこの傾向が高まることは間違いないとみています。弊社では2024年以降、ドリップポッドで売上100億円を狙っています!」
と鼻息も荒いのは、UCCドリップポッドを扱うソロフレッシュコーヒーシステム代表取締役社長の柳原優樹さんだ。
ハンドドリップ天国(?)の日本に暮らすモノマガ人としては意外だが「美味しくカンタン」なコーヒーの近道は、カプセル式コーヒーメーカーであるようだ。
さてコーヒーメーカーだが、これには大別してエスプレッソ式とドリップ式がある。カプセルタイプの代名詞でもあるネスプレッソは前者で、高圧で抽出が早く、濃厚な味わいはラテなどを楽しむのに絶好。後者は紙や金属などのフィルターで抽出し、大容量を一度に作れるのが特長だ。日本でコーヒーといえばペーパードリップの歴史が長い。
そんな両方式のオイシイところを掛け合わせたカプセル式コーヒーのブランドがUCCの「ドリップポッド」である。2015年にローンチされたドリップポッドは、日本人の舌に合う「ドリップ」らしいクリアな味わいを実現。使用するカプセルは不織布製で、規格はUCCオリジナルとなる。
既存モデル「DP3」に比べると、「DRIP POD YOUBI」はまったく違う脳みそでデザインされたことが伝わる、姿かたちをしている。目を奪うハイデザインである。
パッケージをはがし、コーヒー粉の入った半円形カプセルをセットすれば準備完了。指で示す数字「5」は抽出量。これを操作パネルで設定する。
コーヒーメーカーだってIoT!
「YOUBI」はワントーンの色づかい、タテ長フォルム、持ち運ぶことを促すハンドル、いずれもが魅力的だ。キッチンに鎮座させるのではなく、コーヒーを飲む部屋・場所に連れて行きたくなる。
そしてイマドキだなと感じるのが、これがIoT家電である点だ。
専用アプリ「COFFEE CREATION」を使うと何ができるかというと、驚くなかれ【同じカプセルで違った味わいが楽しめる】のだ。蒸らしや湯量、湯温や抽出時間などをチューニングして異なる味わいを創出するという。
プロフェッショナルレシピのアプリ画面。レシピの解説などアドバイスもある。レシピの数々はUCCコーヒーアカデミー講師陣の血と汗と涙の結晶である。
試してみると「これが同じカプセルとは信じられない!」というほど劇的には違わない(違ったとしたらそれもヘンな話だ・笑)が、「さっきより飲みやすい」「コクがでた」と実感できるのは確か。レシピは続々追加されるというあたり、IoT家電の面目躍如といえる。
デザインに一目ぼれ
YOUBIはレギュラー3色、UCCのEC限定1色に、今回編集部がお借りしたDEAN&DELUCAでの販売限定色ソイルブラウン=5色を展開する。徹底したワントーン。「どうせなら電源コードも色を揃えて!」と欲張りたくなるほどだ。
YOUBIは非常にカッコいいコーヒーメーカーである。ハンドル下に並ぶ操作パネル、リッド(ふた)を開くレバー、指掛かりでもあるパイピング処理などの造作も良い。無論コーヒーメーカーは抽出道具だからデザインは二の次という主張も道理だが、両立するならそれがベターだ。
ハンドル下の操作パネル。左から電源、アプリ、コーヒー/紅茶/緑茶のセレクト。抽出濃度、湯量、そして抽出ボタン。カプセル投入口のリッド(ふた)をレバーで開く作法がよい。
YOUBIはマシン単体で買うより、51杯分ものカプセルがセットになった「スターターセット」2万4900円がオススメだ。コーヒーはもちろん、緑茶や紅茶も淹れられる「お・も・て・な・し」感覚には、さすがニッポンのUCCと膝を打ちたくなる。
美味しいコーヒーは家で、マシンで、カプセルで……。もうそんな時代なのだ。
公式サイト UCC/DRIP POD YOUBI
(問)UCCドリップポッドストアコールセンター(ご注文窓口)
(電話)0120-655-233(受付時間9:00~18:00・土日祝を除く)