小さくて、強靭で、美しい造り。モンベルのソロキャンプ用焚き火台 ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑87

mont-bell コンパクトファイヤーピット

自転車キャンプがじわじわと人気になっていることは以前も書いたと思うが、それに伴って、軽量でコンパクトなキャンプギアが増えているように思う。自転車でキャンプ道具を積載するとなると、なるべく軽くて小さい物の方が大型サドルバッグやパニアバッグに入れやすい。冬の寒い時期は衣類も嵩張ってしまうので、暖を取るために、焚き火もしたい。そんなワガママな方におすすめなモンベルの焚き火台、コンパクトファイヤーピットの偏愛っぷりを語りたい。

私は、mont-bell(モンベル)のコンパクトファイヤーピットを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

モンベルは、創業者である辰野勇氏が1975年、当時28歳の誕生日に設立し、2023年の今年で48年目を迎える大手ドメスティックアウトドアブランドだ。以前は登山用品のイメージが強かったが、山、川、海、湖など自然と対峙するあらゆるアウトドアアクティビティのギア、ウエアを輩出し、国内屈指どころか海外からの人気も高い。先日、インバウンドのお客さんがとんでもない点数のウエアやギアを買っていっているところをモンベル新宿南口店で目の当たりにし、度肝を抜かれた。

ブランドのコンセプトのひとつが「function is beauty」。日本語で「機能美」。機能的なウエア、ギアを、安価に、そして、幅広くラインナップしてくれるのはユーザーにとってもありがたい。WEBページも非常に見やすく、ほんの少し調べようと思い、スマホをタップしてしまうと、あっという間に時間が経ってしまうので注意が必要だ。

今回ご紹介する焚き火台、コンパクトファイヤーピットも、全てにおいて素晴らしい。

こちらがフォールディングファイヤーピット、非常に燃焼効率が良かった(二次燃焼効果がとくに)

じつは、これよりも大きなフォールディングファイヤーピットも以前使っていたが、手放してしまった。なかなか重量があって、大きいため、車積載のオートキャンプに限られてしまったからだ。僕の場合は、オートキャンプもするが、縦走登山時のテント泊、自転車キャンプ、モーターサイクルキャンプ、パックラフトキャンプと旅先の地形や地勢によって旅のスタイルを変えているので、一つの旅スタイルでしか使えないとなると、ちょっと辛い。物で溢れている僕の部屋には置けなくなり、一軍から二軍(倉庫行き)、そして、引退となってしまうのだ。

シェラカップと並べるとこのくらいのサイズ。

コンパクトで片手で持てる焚き火台

その点、今回のコンパクトファイヤーピットはシェラカップ2つくらいのサイズ感なので、片手でも持て、あらゆるシチュエーションでも持ち運べるのでバッチリ。重さは収納ケースを入れてわずか950g。ケースのクオリティも高く、ギチギチではなく内部に余裕があるため別売のゴトク(1,320円)も入った。ちなみに、収納サイズは、高さ20 x 幅14 x 厚さ5cmである。

底板、ロストル、本体の3つで構成される

収納ケースから取り出すと、3つのパーツでできていることが分かる。組み立ては非常に簡単で、本体を広げて底板とロストル(網)を本体下部に載せるだけ。ほんの数秒で完成する。

本体を広げる。
底板を入れたあと、手に持っているのがロストル。たくさんの空気孔がある。これがあることで空気が入り、火がつきやすい。

素材はステンレスなのでチタン素材のような超軽量感はないが、パーツ同士の装着もしっかりできるため、耐久性は間違いなさそう。写真から伝わると思うが、かなり精巧な造りになっていてルックスが美しい。ウットリ、ほっこり。

こちらは、横向きよりも縦で使ったほうがいい。両サイドに扉があって開くので、枝や薪を足すことができるからだ。着火の際は、両サイド開けっぱなしにして風の方向を読み取って空気を入れたらあっという間にボワッと。数枚の落ち葉とティッシュペーパー1枚ですぐに火がついた。

こんなに簡単に火がついて良いのかと思うほど。なんだか焚き火マスターになった気分に浸れる。

mont-bellの文字も角度によっては綺麗に見える。
両側が開くので、全開にすることで着火が簡単に。そして、燃やし切るときも全開に。
火がついたらいったん扉を閉めて、火力を抑えて熾火にする
火が落ち着いてきたら再び枝や薪を投入。扉から入れられるのはラク。
熾火になってきたら再び扉を閉める、開け締めの際は革グローブ使用マスト。
別売のゴトクを付ければ、シェラカップもクッカーも乗せられる。うーん、湯気がいい。
両開きなので、燃焼効率がよく、あっという間に灰になった。よって、メンテナンスもラク。
底板には穴がないので、灰がきれいに残っている。

扉を開けると燃焼効率が良く、あっという間に灰になる

ここ最近は、焚き火台がないとNGのキャンプ場も少しずつ増えている。ソロキャンプ用は他メーカーにもあるが、軽量化を追求し過ぎるとメッシュ地のパーツが多くなり、下に灰が落ちたり、芝生を燃やしてしまうケースが起きる。ところが、こちらは底板がしっかりしているので、灰がほとんど落ちることはない。今回も焚き火保護シートは使っていたものの、地面もそれほど熱くならなかった。暖を取るためだけであれば、ゴトクは要らないが、シェラカップにコーヒーを入れて温めたら、冬の時期はやっぱり最高に味わい深かった。なので、焚き火で料理などをしたい人はゴトクがあったほうが良いだろう。

愛車を傍らに置き、焚き火の揺らぎを眺めるのは、なんて幸せなんだろう!

コンパクトサイズで持ちやすい。自転車キャンプの際は、フレームバッグやサドルバッグに忍ばせておけば、いつでも焚き火ができるのでぜひお買い求めください!

モンベル コンパクト ファイヤーピット


価格:8800円
仕様 
【素材】本体:ロストル、底板:ステンレス鋼
【重量】950g
【サイズ】高さ19 × 幅14.5 × 奥行き22cm
【収納サイズ】高さ20 × 幅14 × 奥行き5cm
【耐荷重(静荷重)】約10kg
【付属品】ロストル、スタッフバッグ、底板

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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