カーボンプレートを全面に配したアシックスの魔法のランニングシューズでパーソナルベストへ ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑88

ASICS MAGIC SPEED 3

コロナ禍でランニングする人が増えて、現在は落ち着いたと思いきや、継続している人だけでなく、レースに参戦している人、トレイルランニングなどアウトドアスポーツとして楽しんでいる人など多角的に拡がっている。あらためて、健康を見直す機会になり、土日の都内の公園は多くのランナーで賑わっていた。フルマラソンでパーソナルベスト更新を目指すランナーにオススメなのがASICS(アシックス)の新作MAGIC SPEED 3だ。今回はこちらの偏愛っぷりを語りたい!

私は、ASICSのMAGIC SPEED 3(マジックスピードスリー)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

世界的に有名なスポーツブランドであるASICS。1949年に、鬼塚喜八郎氏が神戸市で鬼塚商会を創業、同じ年に鬼塚株式会社を設立。競技用スポーツシューズ第一号は意外にもバスケットボールシューズだったとのこと。1953年にはマラソンシューズを発売。その後もレスリング、野球など様々な競技向けシューズが発売され、1977年に3社が対等合併し、総合スポーツ用品メーカー「株式会社アシックス」ができる。

ASICSの社名の由来は古代ローマの風刺作家ユベナリスの「Anima Sana In Corpore Sano」という言葉の頭文字。意味は「(もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」。この言葉自体が創業哲学なのだそう。

現在も様々な競技の革新的なシューズを発売し続けていて、有森裕子選手、高橋尚子選手、吉田沙保里選手、ノバク・ジョコビッチ選手など、時代を象徴するアスリートの記憶と共にある。(引用元:ASICSオフィシャルサイト)

MAGIC SPEED 3のフォルム。ASICSのハイソックスとも相性抜群。

コロナウィルスでパンデミックだった数年前からランニングを趣味としてはじめた人が多いと思うが、それはシューズだけで始められ、運動能力やスポーツ経験に関係なく、運動不足を解消できるからといった理由であろう。仕事が落ち着いて、健康のために身体を動かしたいと思う年齢でもある30代以降から改めてバレーボール、野球などのチームスポーツをやるのは怪我の恐れもあり、メンツも集めなくてはならないため、なかなか難しいが、スピード関係なく「走る」ことは誰でもできる。球技のように空間把握能力も必要ない。

ただ、走り方やペース配分などは陸上をやってきていない人間にとってはチンプンカンプン。同時にシューズ選びも簡単ではない。靴選びに迷っている人は、ASICSのサイトにあるシューズファインダーをぜひ利用してみてほしい。

CENTENNIAL OF SPEEDコレクションのこちらのカラーはホワイト、サンライズレッド。実際の目で見るとサーモンピンクのような綺麗なカラー。

カーボンプレートをフルレングスで搭載した推進力

僕は、以前、別の雑誌の仕事で東京マラソンを完走し、ウォーミングアップの仕方、スピードを出すための方法、ペース配分などをアシックスランニングコーチクラブの小谷浩さんに教えてもらった時に、改めてシューズの重要性を知るきっかけになった。なんと言っても、ランニングシューズは1足ではなく数足持っておいた方がいいのだ。スピードをあえてゆっくりにし、距離を確かめるジョギング(またはLSD)、いつもよりスピードを出して筋力や心肺機能を上げるためのビルドアップ走。それによって履くシューズは変わってくる。

推進力があるため、初心者ランナーがフォームをブラッシュアップする時にも作用する。

フルマラソンでパーソナルベスト更新を目指すランナー向け

その中でも、こちらのMAGIC SPEED 3はフルマラソンでパーソナルベスト更新を目指すランナーにオススメ。まずは、価格。近年、マラソンのトップレースではカーボンプレートを入れた物がメインストリームで、それをフルレングス入れてある。つまり、トップクラスのシューズと同じ仕様でありながら、2万円を切る価格なのは企業努力に尽きる。つま先がグッと上がっていて、地面からの反発が得られ、前に進む。とはいえ、アウトソールもかかとまでグリップ素材が付いているので、後半バテて、かかとから着地したとしてもクッション性が高いので安心だ。

真ん中に見えている部分がカーボンプレート。アウトソールのラバー素材もつま先からかかとまで。
ミッドソールには上層部・下層部ともにクッションフォーム材「FF BLAST PLUS」を採用していて、クッション性と反発性が向上している。

厚底シューズで安定感も抜群!

中間にあるミッドソールはクッションフォーム材「FF BLAST PLUS」になっていて、軽量であるとともにクッション性と反発性の両立を実現。28.0cmの片足を実際に測ると226gだった(筆者調べ)。見た目はモッチリしているが、持ってみると想像をはるかに超える軽さだ。

カラーリングもCENTENNIAL OF SPEED(センテニアル・オブ・スピード)コレクションの美しいサンライズレッド。どちらかというとサーモンピンクに近い。CENTENNIALとは、100周年という意味。こちらのモデルだけでなく、前回ご紹介したサブフォー向けのシューズS4、METASPEED SKY+、METASPEED EDGE+、SUPERBLASTもこのラインナップにあり「もっと速く、ココロも加速する」というコンセプトメッセージと共に統一感のあるコレクションになっている。男女関係なく、目立つカラーなのもイイ!

前方の素材に合わせて、ASICSのロゴマークがかすれ文字のようになっていてカッコイイ。
足の土踏まず部分、サイド側にフィット感を向上させるインナーが付いていて、前滑りを防止
以前ご紹介したASICSのS4同様に指が透けるほど薄くて強靭な素材に。

足の筋肉を使う感覚を得るとランニングがさらに楽しくなる!

個人的に好きなデザインは、ASICSのロゴマークのサイドの部分が、モーションラップアッパー素材になっていて、手に持つと指が透けるほど薄いので、そこに合わせるように掠れているのが、何年も着込んだ古着のグラフィックTのようになっているところ。

内側の画像のとおり、土踏まずの部分にはインナーが付いているので、前足部が細い人でもズレが生じないのもいい。足の筋力を使って前に進む感覚を掴むことで、レースでもタイムを縮めるきっかけになると思う。このフィーリングはカーボンが入っていないシューズではなかなか得られないハズ。

練習からレースまで、この一足でまかなえると考えると、いかにコストパフォーマンスが高いかが分かる。じつは、来年の3月に、三浦国際市民マラソンのハーフにエントリーをしているので、このシューズを履いて自己最速への挑戦をしたいと目論んでいる。

寒いからといって、いつまでも布団に丸まってないで走り出そう!!

MAGIC SPEED 3の力を借りて、自分史上、最速の自分へGO!

ASICS MAGIC SPEED 3


価格:1万6500円
仕様 
【インナーソール素材】合成樹脂(EVA)/固定式
【備考】ヒール高:31 mm
【靴底の最大の厚さ】約36.0mm
【サイズ展開】4.5-29, 30
【幅/ラスト】STANDARD
【アッパー素材】合成繊維・合成樹脂
【アウター素材】ゴム底
【生産国】ベトナム
【重量】片足220g(27.0cm)

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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