中国の春節というビッグウェーブもあり都内はもとより、ニッポン各地が賑わいを見せている。そんな彼らの気軽なミヤゲといえば文房具。中でも「書いて消せるボールペン、パイロットのフリクション」は、昔も今も大人気。そんなフリクションの「その次」を取材してきました。
文/モノ・マガジン編集部
悲願の極細。ボール径0.3㎜ついに完成!
2006年の「フリクションボール」発売から18年となる2024年に、あらたなフリクションファミリーが登場する。
その名は「フリクションシナジーノック」
熱心なファンなら「あれ?」と思うだろうが、お察しの通り。2018年より展開している「フリクションポイントノック」の発展・進化系というべき存在である。
「新規ユーザーの獲得。そして『フリクションボールノック』に続く定番化を狙ってのリ・ブランディングとなります」と語るのは本製品の企画担当、パイロット・グローバル企画部の長田さん。
新規ユーザーの獲得のために、2019年より時間をかけて開発に成功したフリクション史上最細となる極細ボール径「0.3㎜」を初採用。手帳を多用するビジネスパーソンたちを新規ユーザーとして想定・リーチする所存だ。同時展開のボール径0.4㎜、0.5㎜については、より「書き味」をもとめる既存ユーザーを中心に訴求する。
44億本のその先へ!
またグレー基調に刷新された軸デザインについては、
「フリクションのど真ん中である『ボールノック』のカラフルさとの差別化が念頭にあります。グレーには都会的な雰囲気や上品さ、落ち着きがあり、同時に、ノートやペンケースを引き立てる特性があると感じます」
なるほど。ビジネスパーソンへの新規リーチを強めるとなればオフィスでの使用が前提だ。見た目のカラフルさや使いたい色がすぐ選べる使い勝手より、落ち着きやギアとしての佇まいが優先されるのはよくわかる。また、パイプチップとコーンチップの長所どりから生まれたパイロット独自開発のペン先「シナジーチップ」によって、書き味の良さは折り紙付きといえる。
企画部の木村さんが続ける。
「フリクションの新定番をつくる、という意気込みから、BE THE STANDARD~この書き味が今を書き換える~という力強いキャッチコピーを採用しました。フリクションシリーズは現在まで全世界で44億本以上を販売しています。新製品『フリクションシナジーノック』は「44億本のその先へ」という重責を担った王道的新製品なのです!!」
と鼻息も荒い、木村さんでした。
で、さっそく書いてみた!
ボール径0.3㎜の極細っぷりはさすがの一言。下手なイラストを描いても緻密に見える効能あり(笑) スケジュール管理はもちろん、日記代わりに手帳を使うヘヴィユーザーからの拍手喝采はもう間違いのないところ。ペン先が細いため書き心地はカタめ。われわれ編集者のように、取材でバリバリ書きとばす職種の人には、ボール径0.4㎜、0.5㎜と使い分けるといいだろう。
フリクション初のボール径0.3㎜、シナジーチップ、シックな軸デザイン、そしてもちろん「書いて消せる」フリクションインキと、特長だらけのこの新製品だが、体験の場づくりも面白い。なんと「試写室」ならぬ「試書室(ししょしつ)」を設けるというのだ。
この試書室、3月18日から31日までの期間限定で、東京・代官山と大阪・梅田の蔦屋書店に設置される。二畳ほどの個室形状で、中には「フリクションシナジーノック」全種類が用意され、ユーザーは自由に書いて、試して、当然のごとく蔦屋書店で「まいどあり~」と買って帰れるというワケだ(笑)
早い話がパイロット入魂の新製品が「フリクションシナジーノック」。オネダンは税込で275円/本。ボール径は0.3㎜、0.4㎜、0.5㎜の三種を展開。インキ色は全8色で、「8色セット」(税込2200円)も同時発売。中高生のお嬢さんをおもちのパパさんなら、ギフトにも喜ばれるね!
パイロットの技術者たちが知恵をひねって生み出した「書いて、消せる」ボールペンのフリクション。君は新しいフリクションで何を書く? どう使う?
パイロットコーポレーション 「フリクションシナジーノック」特設サイト
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